晴れ時々曇り。予報では曇だった。24日土曜日のブログである。
認知症の母がトイレへ行って、戸を開けた時の警報音で気付いたのは午前5時前だった。
私の夜は、ブログを書きながら、椅子に座ったままコックリ、コックリしてるのが睡眠だったりする。
母のトイレでは、「もっと後ろへ座れ」と私が繰り返し言って、なんとかオシッコが済んだら、「もっと紙を取れ」と十分にトイレットペーパーを取らせて、「それで拭け、拭かんかい」と繰り返し言って、やっと拭いたら、「そこに捨てろ。早く捨てろ」と便器に紙を捨てさせ、「水で流せ」 流したら、それを見てずに「早く出てこい」
ここでちょっとでも目を離すと、便器の中の水に手を突っ込んだりするから、油断も出来ない。
母が履いてたトイレのスリッパも、いつも右脇に立てようとする。私が「立てんでよい」と言うと、母は「みんな立ててある」と、左脇の私のスリッパや来客用(まずない)のスリッパ2足が立ててあるから。
私が「オマエのを立ておくと、今度、室内履きのスリッパのまま入るやろ」と言うと、
母は「そら、入るやろ」 などとしゃーしゃーと言いやがる。
それから手洗いさせる。「ここに手を出せ」とソープを両手に取らせる。いつも私がポンプを押す。
手を洗う手順は決まっていて、「爪を立てろ」「次は反対」「次は手首」とか、それぞれにすぐ横で、私も同じように手の動作をさせて、真似させるようにして手洗いさせる。
それから水で流すのも、指示しないと、手首などに泡が付いたままで終えてしまう。
この手洗いの一連の動作がすんなりテキパキ出来る時と、全く言うとおりに出来ない時がある。
ソープを手に平に取らせて、それをどうしたらいいのかわからない時や、いきなり口を近づけて舐めようとする時もある。
手洗いが終わったら、タオルで拭くのも、いつも母は手の甲をまるで拭かず、びしょ濡れのまま。それも必ず「ここを拭け」と指を差して指示してる。
やっとトイレが終わったら、もう明け方なので、この時はスポーツドリンクを暖めて飲ませた。
その後、私は台所で、夕食の食器の洗って伏せたままのを片付け、母がディサービスで風呂に入れてもらう時に着替える下着などを袋に詰めたりして、その後はまたブログの続きを書いていた。
2日位前の事を思い出しながら書いてると、時間がかかるし、すごく眠たくなってしまう。
7時前から朝食の支度にかかる。リンゴを剥いて、母用のコーヒー牛乳を作り、インスタントのスープを用意する。かかりだしは十分に余裕はあると思っていても、母の着替えなどで時間を取られて、慌ただしくなる。
朝食の準備が出来たら、母を起こしに行く。オムツパンツの替えを持って。毎朝、スポーツドリンクを暖めて飲ませるが、今朝はちょっと前に飲んでるので割愛。
オムツパンツは決まって真っ黄色になっていて、ズシンと重い。それだけオシッコを吸ってるのだ。
それはオネショなのか、漏らすのか、トイレで便座に浅く座って、パンツの中にしてしまうのか、不明だ。
10分~15分で朝食は済ませ、薬やサプリを飲ませ、上着を脱がせて血圧を測定し、その後の母の歯磨きは、もう時間との戦いだ。
そんな急いでる時に限って、母は
大ボケをかましてくれる。
のっけから、歯ブラシを取って、「水に濡らせ」と、水を出しても、ブラシでは無く、反対の柄の先を濡らしてみせたり。
歯を磨くのも、母は適当に簡単にして、すぐに終わらせようとするから、「まだや」と続けさせ、「次は上の歯」「歯の裏側」といった具合に私が指示する。それでも出来ない時は、私が母の歯ブラシを掴んで向きを変えたりする。
そして、磨き終えたら、蛇口からお湯を出して、歯ブラシを指で擦りながら洗わせて、いつものところに立てかけておく。
次に、両手で水を汲んで、口に入れてゆすぐ。我が家ではコップなどを使ったりはしない。昔から、手で水を汲む。今は給湯器からのお湯だけど。
母はいつも、けっこう丹念にグチュグチュと口の中で水をいわせて、ゆすいでる。
この
いつも出来てる事が、今日は出来ない。それが認知症というものか。
今日は両手で汲んだ水を、
そのまま飲んでしまう!
歯磨きしたものが口の中にいっぱいなのに、最初から口に入れた水をそのまま飲んでしまうのだ。
私が「飲むんやない。ゆすいで捨てろ」と大声で繰り返し怒鳴るが、次に汲んだ水もまた飲んでしまう。次もまた飲む。
「ええ加減にせいよ」 発作的に母の側頭部にパンチ。勿論、加減はしてるつもりだけど、私のイラツキが抑えられない。
母は「痛い~、兄貴に言うたるわ」 私は自分で同じ位のパンチを自分の頭に当ててみて、どの程度の衝撃だったか確認する。その瞬間は「殺したろか」と思うのだが、すぐにしまったと思う。
もし、病院へ運び込むような事になったら、それは大変な事だとよくわかってるから、反省はするのだが、腹が立って仕方ないのだ。
「親殺し」なんて報道がされれば、誰もが加害者をひどい人間だと非難するだろうが、その現場では、他人にはわからない事情があるのだ。
ともかく、火、木、土の朝は、8時半にディサービスに母を送り出すと、ガクッとして、疲れがドッと出てくる。
しかし、洗濯をしたり、台所の洗い物をしたり、掃除機をかけたり、する事は多い。
今日は昼前後、少しうたた寝した。
午後3時過ぎに買い物に出た。カツオだしやアルコールティッシュ、トイレクイックルとか不足するものがあるから。
なるべく買い物にも出たくないのだが、いつも後から「しまった、アレがない」となる。
今回も帰宅してから、もう石鹸が無い事に気付いた。
洗濯物を取り入れたりして、4時過ぎから、母の部屋に掃除機をかける。
それをちょうど終えた頃、5時ちょっと過ぎに母はディサービスから帰る。
手洗いさせて、普段着に着替えさせて、テレビを見させておく。
私はその間にもブログの続き。そのキリがついてから、夕食の支度にかかったのは7時過ぎだった。
食事の支度自体が億劫で、乗り気がしないというか、このところ、いつも遅くなる。
途中、何度もトイレの戸の警報が鳴って、見に行くが、母は先にオシッコを済ませてるし、「トイレに入りたいんか」と尋ねても、そうでは無い。ただ、トイレの戸を開けるだけ。
あまり何度も鳴らすので、「トイレに入れ」と言って、オシッコをさせておく。
ここで、警報を切ったまま、忘れていたのだ。
夕食の準備が出来て、呼びに行くと、
トイレのスリッパをテレビのラックのガラス戸の中に入れていた。
頻繁にトイレの戸を開けるのは、こういう事をする為なのか。
夕食はおでん。袋から出して、暖めるだけ。
野菜豆は袋から出すだけ。
汁物は、今日買って来たカツオだしの粉末に、カツオ風味のしょう油ベースのつゆ、マイタケ1袋、エノキ1/2袋、豆腐1丁300g、ほうれん草3/4袋くらい。
おでんに卵が入ってるので、汁物には入れない。
私はいつもより100g増量の300gのモヤシを、汁物のつゆの原液をかけて、ラップしてレンジでチンして食べた。
納豆も小さなカップのを2個食べた。
母はおでんのような薄い味のものは好みでない。なかなか食べない。おでん自体は、母も私も量は同じなのだが。
汁物も全く食べない。それをうるさく、怒鳴りながら、なんとか食べさせる。
私自身も、ずっと怒鳴りながら食べてるわけで、こんな食事が体にもいい筈はない。
食事を終えて、洗い物を終えたら10時だった。
それからまた、母の歯磨き。夜の歯磨きも朝と同様に、口をゆすがず、
飲んでしまう。
トイレでも「ウンチしておけ」と時間を取って粘らせたが、結局は出ない。
今日はディサービスでもしておらず、昨日もパンツの中でもらしただけで、してないのだ。
母をパジャマに着替えさせて、寝かせ付けたら、10時45分頃だったか。