
最初の画像は山桜の盆栽の開花である。
この山桜は私が子供の頃、空き地で芽生えた小さな苗を引いて来て47年になるのか?
もう46年だか48年だかわからない。
毎年、同じ事の繰り返しなので、上げないつもりでいたけど、写真を撮ってたので、記録として残しておく。
今年は急に暖かくなったので、開花もアッと言うまで、すぐに散ってしまった。
山桜は茶色の新葉が出ると同時に開花する。
以下はこの
山桜の植え替え。
この作業は芽吹く前の3月19日だ。
盆栽は小さな鉢で根が充満するので、定期的に鉢から抜いて、根を切り、用土を入れ替えてやる必要がある。
この山桜は根の張りが早くて、毎年植え替えて来た。
が、この木もいい加減な歳で、成長も緩慢になってるので、昨年は植え替えなかった。
1年開けたのは、もう10数年ぶりだろうか。
作業自体も大変なので、出来れば隔年にしたい。そんな思いで、横着した結果でもある。
まずは鉢から抜く。
一口に抜くと言っても、これが容易では無い。
根が充満して、内側に張り付いて、ちょっとやそっとでは抜けないのだ。
鉢の周囲から根気良く、カマなどで根を切り離して行く。
次に、「根張り」となる美観上、重要な上根の周囲を慎重に掻いてから、後は底の方をレーキで大胆に掻いて行く。
そうして、根を切り詰めて行く。
切除した根の断面には、トップジンMペーストというオレンジ色の殺菌剤を塗る。
バラ科の植物は根の傷口から「根頭がんしゅ病」という根がコブ状に膨らむ病気が侵入するので、その予防の為。
根の底は強く切り込んでおく。
盆栽に底の根は不要と言ってもよく、極力切り詰めておく。
先に抜いた鉢は綺麗に洗って、底穴にアミをセットしておく。
同時に木を固定する為の針金も通しておく。いずれも着色アルミ線。
鉢底に直径5mm以上のゴロと呼ぶ土を1層位敷いて、
その上から2mm~5mmの用土を中央を高く敷いておく。
用土は赤玉土7、桐生砂1、日向土1、川砂1の割合に竹炭を混ぜてる。
木を据え付け、揺すり込んで、位置を決める。そして、針金で固定する。

↑もうこの鉢がギリギリ。本当はもう少し、余裕が欲しいが、鉢を大きくするのは重量も増えるので避けたい。
とは言っても、長年の鉢の中にあって、もう太い根の塊状態なので、これ以上、根を詰める事は出来ないのだ。
ただ、深さ方向には十分に余裕があって、根が伸びる余地はある。
隙間から用土を入れては、箸で付き込んで行く。
最後は、鉢の側面を手で叩いて、振動で用土を落ち着かせる。
表面に根が露出しそうな箇所には刻んだ水苔を当てて、後は化粧土を薄く敷く。
化粧土は1mm~2mmの硬質赤玉土と富士砂を等量混ぜたもの。
美観上と表面を落ち着かせるのに使う。
この後、たっぷりと潅水して、さらにHB-101の1000倍液を潅水して終わり。
植え替え後の活着、根の張りに差が出てくるのだ。
以下は3月30日に撮影した芽吹いて来た頃の姿。

↑近年、左側の枝が順に枯れて来てしまって。
同じ3月30日、
モミジも芽吹いて「開花」してる。
こちらは種を撒いて、発芽して47年になるか。
ともかく、毎年、全面に小さな花が付く。

↑この花を放置すると、種が出来たりして、木に負担がかかるので、なるべく早く摘み取る。
植物はみな、花を咲かせるだけで、エネルギーを消耗するのだ。
だから、花を見るものは仕方ないとして、モミジのように観賞価値も無い花は早く除去する。
モミジの花は「風媒花」のはずなのだが、こうしてハチが蜜?を吸いに来る。
花が終わると、新葉が大きくなって来るので、葉が固まった頃に、葉を透かす作業を行う。
写真は最初の山桜の開花と同じ4月7日の撮影。

↑このまま放置すると、蒸れて内部の枝が枯れてくるのだ。
モミジの葉は1節から2枚でる対生なので、その1枚を切って行く作業が待ってる。
Posted at 2022/04/27 21:25:18 | |
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