
毎年、夏の強烈な日射による、
盆栽の葉焼けの防止に、遮光は不可欠。
現在、私の盆栽は47年になるモミジや山桜と、アケビにイチョウの4鉢だけなので、
もっぱら
ベランダの軒下に置いて、前をヨシズで遮光してる。
今年は当地では6月中の梅雨明けだったので、その日からこのヨシズをセットしてる。
晴れの日中は以下のように、ヨシズで完全に覆ってしまう。

↑左右の柱にもビニールバンドで固定してる。
横から見ると、ちょっと狭いけど、
いい感じに半日陰になる。

↑但し、今年は早くから梅雨明けした為、夏至の6月21日が太陽が一番高いので、ベランダの影が落ちて、木の後半が完全な影になってしまう。
強い日射の下では、山桜やモミジは葉焼けが防げない。
今年も山桜の葉は、既に一部が焼けてしまってる。
強烈な紫外線でやられる事もあるだろうけど、
根からの水分の供給と、葉からの蒸散のバランスが取れず、一時的、部分的な水切れでこうなるようだ。
鉢土内の水切れは、水やり管理のミスでもあるのだが、そんな事が無くても、強烈な日射下では葉焼けは発生してしまう。
古くなった盆栽の枝は細くて、中の導水管もか細くなっている事もあると思う。
それと、
鉢土が日射で高温になり、根の機能が低下するのも原因かと思われる。
なんせ、
地面に植わった木は、潅水とかしなくても、めったに葉焼けは起きないのだから。
ただ、いくら葉焼けを防止する為とはいえ、
完全な日影に置くのはよくない。
葉は光合成により、植物のエネルギーを作り出すので、
全く日光が当たらないと、その光合成が出来なくなってしまうから。
だから、
日射を半分とかに制限してやるのが一番。
もっと鉢数が多いと、上部に枠組みをして、そこに寒冷紗などの農業用の遮光ネットをかけるのがいいと思う。
我が家の場合は、鉢数が少ないから、ヨシズで対応してる。
でも、
夜間や曇天、雨の日は、最初の画像のように、ヨシズは開けてる。
このヨシズの開閉がスムーズに出来るよう、上部に横にワイヤーを通して、そこに輪っかでヨシズの何箇所かをくくって、スライドさせるようにしてる。
下は地面に付いて引きずるが、上は可動出来るように固定されてるわけだ。
もちろん、それだけでは無く、
左右の柱にもビニールバンドでヨシズを固定してる。
これで、強風で倒れる事も無く、引きずりながらではあるが、カーテンのように開閉可能にしてる。
上部の横に張った支線や、ヨシズを固定するのには、以下の
ビニール被覆のヨリ線を使ってる。
このヨリ線は手で結束したり出来るほど柔らかく、しかもビニール被覆なので耐久性もあり、重宝してる。
以前は近くのホームセンターにもあったが、今はもっぱら
こちらの通販で買ってる。
そして、上部の支線を左右に動く部分はホームセンターで買った
ステンレスの輪っかを通してある。
この輪っかとヨシズを前述のヨリ線でくくり付けてる。
シーズンが終われば、そのヨリ線を解いて、ヨシズは丸めて、家の北側の陽や雨の当たらない所で保管してる。
このヨシズ、実は
今年で5年目である。
以前はホームセンターで売ってるヨシズを使っていた。
それは
麻紐でくくられていて、3年が限度。使うのは真夏だけで、それ以外は前述のとおり雨や日射を避けて保存してるのだが、それでも
3年目であちこち紐が切れて、使えなくなった。
現在のヨシズは
高級品の「炭化よしず」でシュロ紐が使われてる。
ヨシズ自体も炭火でいぶしてあるらしい。
ここで使ってるヨシズは、「11尺✕6尺」で、高さが3.3m✕横幅1.8mを3枚使っていて、画像の左側が2枚を連結してる。
購入したのはYahooショッピングの
こちらから。
ただ、今、見たら、在庫切れらしい。
それと、
モノが長いので、一般家庭への配送は高く付く。
私は近所の介護用品レンタル(寝たきりの母の電動ベッド等を借りてる)の会社へ届けてもらい、そこへ台車で取りに行った。
amazonならこのサイズの炭化ヨシズも在庫はあるようだが、2倍の値段。
私は1枚5184円✕3枚で買ってた。
以下は、
このヨシズを2017年7月に購入した時の画像。
綺麗に燻された光沢のあるアメ色をしてた。

↑ヨシズが途中で切れてるけど。
西側もバッチリと遮光してる。なんせ、真南に面してるので。
下はエアコンを避けるように加工してる。
上側は軒を避けるように加工してる。
我が家の60坪ほどの庭は、
かなり雑草が生えてる。
もともと山土で水はけが悪く、庭一面に砂利を敷き詰めていたのだが。
多くの雑草の中に、
野生?の白いユリが勝手に生えるようになった。
以下は2015年の8月の撮影だが、
白い花が咲くと、綺麗なもんだ。
ところが、近年、この
ユリの頂部が虫に食われてしまって、花もあまり咲かない。
何かの糞が多く付いてるのだ。
当初は、庭に多く出没するカタツムリの仕業かと思っていた。
郵便受けにも入り込んで、郵便物を噛じったりするのだ。
日中は見ないから、夜間にても登って行って、食うのではないか。
しかし、夜間に見てもいないし、あのギラギラとした走行軌跡も無い。
さては、夜間にコガネムシのようなのが飛んで来て、食うのではないか。
何度か夜間に偵察するも、やはり姿は無い。
そんなある日、懐中電灯に照らした
糞がピクピクと動くように見えた。
この糞の下に虫がいて、葉を食ってるのではないか。
「糞をまとった虫」で検索すると、出てきた。
それは
ユリクビナガハムシという甲虫の幼虫らしい。
さっそく、殺虫剤のアクテリックをスプレーすると、糞が溶けて、何やらオレンジ色のものが見えて来た。
さらにスプレーして、糞を完全に落とすと、

↑オレンジ色の体の上のほうに小さく黒く見えるのが頭のようで、葉にしがみついてる。
こいつは、
自らの糞を体にまとい、カモフラージュしてるらしい。
こんな虫がいるとは、私も知らなかった。
ユリが食われていても、食ったやつの糞だと思って、対処出来ず、放置してたのだ。
Posted at 2022/08/06 19:29:01 | |
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