ここ最近レパードさん不調です。
以前鈴スカに行った帰りにコンビニに寄ると、再始動できなくなりました。

10分ほど放っておいたらやれやれといった感じで始動し、無事帰宅できたのですが、こんなこと何度もあると遠出できないので直しましょう。
とりあえず症状を纏めてみます。
[症状]
・予兆として、アイドリングの乱れと、突然のアイドルアップ
・アイドルアップ中にDレンジ入れてアクセルでエンスト
・始動不可・初爆無し
・セルは回る
・燃ポン作動音あり
・点火信号は問題なし
・インジェクターは吹いてない?(作動音が聞こえない)
・しばらく待つと白煙を吐きながら始動
・一度始動すれば絶好調
整備書を見ても原因がよく分からず、この時は自己診断でも異常を検知できなかったのですが、エンジンルームを点検していると古くなってボロボロになったゴムホースが目につきます。
人間困っているときは分かりやすいものに原因を求めがちで、とりあえずバキュームホースを全交換することにしました。
ついでなのでヒーターホース(整備手帳参照)や、点火プラグもまとめて交換しました。
冷却水ホースやブローバイホースも劣化しているので、交換。

まるでチューンドカーみたいなエンジンルームになりましたが、ただ消耗品を交換しただけです。
で、直っていることを期待しつつ試運転してみると、なんと最大ブースト圧が以前よりも0.2ほど上昇しています。
バキュームホース交換に意味はあったようで、安心して写真なんぞ撮っていましたが・・・

いざ帰ろうとしてまたもや始動不可。
やっぱりダメかぁと思いつつ、やはりしばらく待つと再始動できたのでゆっくり帰宅しました。
で、ダメもとでECUの自己診断してみました。
すると・・・コード13、水温センサに異常アリ。
お、お?ということで早速ECUにテスター当てて電圧をモニタリング。
水温センサと呼称しますが、VG20DETは水温ではなくエンジンブロックの温度を計っています。
正確には壁温センサという名前ですが、整備書でも混用されているので水温センサと呼称します。
レパードXSの水温センサはECUの端子番号23と26に繋がっており、端子間の電圧は水温20℃で約3.5V・80℃で約1Vとなります。
いざ調べてみると水温80℃以上なのに電圧は1.4Vとちょい高めで、しかも値が落ち着きません。
そして大きく変動した拍子にアイドリングも乱れます。

どうやらアタリなようで、原因は水温センサだったようです。
水温センサの不良と言っても、センサ本体なのかセンサのハーネスなのか分からないので、現在分解して調べています。
何らかの原因で水温センサ系統の抵抗値が増えると端子間電圧も増え、ECUは水温が低いと誤認します。
水温が低いとき、ECUは温度を上げようとしてアイドルアップさせます。暖気運転のことですね。
現在までに分かった事を纏めてみましょう。
[症状→原因]
・予兆として、アイドリングの乱れと、突然のアイドルアップ
→水温センサの接触不良で水温が低いとECUが誤認、暖気運転に入る
・アイドルアップ中にDレンジ入れてアクセルでエンスト
・始動不可・初爆無し
→暖気運転なので燃料多めでカブった
・セルは回る
・燃ポン作動音あり
・点火信号は問題なし
→こいつらは正常
・インジェクターは吹いてない?(作動音が聞こえない)
→聞こえないだけで作動しているのでは?
・しばらく待つと白煙を吐きながら始動
→カブった燃料が乾いて始動可能になっている
・一度始動すれば絶好調
→センサが接触している間はなんともない
一部こじつけのような部分もあるので、水温センサ以外にも原因があるかもしれません。
とりあえず水温センサを直してから考えましょう。
ちなみに・・・
レパードXSには3つの水温センサがあります。
1つめはECUに入る壁温センサ。上述の通り水温は測っていませんが水温センサと呼びます。
2つめはメーターに入る水温センサ。これは水温を計っています。
3つめはエアコン用の水温センサ。
2つめの水温センサはラジエータアッパーホース付近にあるため目につきやすいのですが、実はエンジン制御には使われていません。
もし社外の水温計を取り付けたい場合、このセンサと置き換えればホースを切らなくても取り付け可能です。
そのかわり純正水温計が仕事しなくなりますが・・・。
3つめの水温センサはヒーターコア付近にあるようです。
エアコンの制御に使われます。
Posted at 2016/08/11 04:20:11 | |
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