目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
近年の温暖化の影響なのか、はたまた新型コロナの影響なのか不明ながら、ここ最近降水がすごいことになっていて、ついに我が106も雨水が室内に浸入するようになりました。
気がついたのは荷物を運搬しようとリアシートを折り畳み、座面を上げたところ、水溜りを発見。結構な量が溜まっていました。当然ながら、シートも湿っぽく、このままでは本格的にヒドいことになりそうな予感がします。しかしながら今は荷物の運搬が優先されますので、とりあえずの処置として、水を吸い取って、なんとか急場を凌ぎました。 その日はどこから漏れたのだろうか、修理はどうやってするのだろうかなどと悶々としたまま過ごしたのはいうまでもありません。
さて、次の日、とりあえず現状の確認と原因究明です。雨水の経路としては天井から直接漏れる場合と、ピラーを伝って浸入するルートが考えられますが、天井をみると濡れた形跡はありません。とすると、ピラーからということになり、ピラーを観察するとリアのレンズあたりが湿っぽくなっています。どうやらこの辺りがとても怪しいです。
2
となると、濃厚なのはテールランプのレンズ部ですが、ここは以前からユニット内部に水が入り込んで水滴が付着していたのですが、そういえば最近その水滴が付いていないという不思議な現象が起きていました。そうです。付着しなくなったのではなく、水で満たされていたため、水滴がついていないように見えていただけなのです。今回の長雨が続いて雨水がオーバーフローして室内に流れ込んだものと思われます。この時、丁寧に観察すればその場で対処できていたのに自分の怠慢さと思慮の足りなさが見事に露呈されました。しかし、今はそんなことを議論している場合ではありません。この仮説が正しければ、この付近の穴をふさげば水の浸入が防げるはずです。早速ユニットを取り外し、マスキングテープで穴を塞いで水道水を放水して確認してみましたが、水の浸入は皆無でした。解決の緒が見えてきました。水侵入の原因はここでユニットの防水性が喪失されたために雨水が室内に浸入したのに間違いなさそうです。
次に対策ですが、すでにこのレンズユニットは防水能力を喪失しているので、これを回復しなければなりません。とりうる対策としては次の2点となります。
・ゴムパッキン部を全周にわたってシーリングする
・新品に取り換える
我が106は欧州ではありふれた車両ながら、日本国内においては唯一無二の個体であるため、保存という観点からなるべくオリジナルの形を残しておきたいものです。となると新品交換がベストの解になりますが、レンズ部のユニットを新品ですぐに入手することは現実的でないでしょう。あったとしてもおそらく足元を見られて高額での取引となることでしょう。かといって、輸入する場合でも新型コロナの影響で、輸入に酷く日時を要するようになっていまや発注から着荷まで1ヶ月くらいかかる場合があるようです。となると代用部品を国内で入手するしかありません。そう、部分的に新品にすればよいという考え方です。すなわち、パッキン部だけを探すことにしました。これなら目的は達成できる上にいままでの部品をそのまま使い続けることができるようになり、将来ユニット交換の際にも無理なく交換ができます。時間的にも経済的にもメリットがあります。
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次なる作業は対策部品の調達です。
まずは現状の部品の確認です。いま付いているパッキンはすでに経年劣化により変形してしまっていますが、おそらくは押圧する部分は綺麗な円形の空洞があったはずです。いまやそれも潰れてしまっていますが、それっぽい形状を採寸していきます。パッキンの断面形状を書き取り、それに近いパッキンを探してみたところ、ありました。モノタロウで、「シリコーントリム HR-06タイプ」が現品に似ています。材質がシリコーンとなりますが、用途が同じであること、高耐熱性、高耐薬品性を備えていることから購入することにしました。¥2,990/mと、随分と高い部品になりますが背に腹はかえられません。他に購入する部品もあったため、送料は無料で購入できました。こうなったら左側も怪しいもんです。パッキンが届いたら早速交換して効果のほどを確認します。
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