目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
リアのレンズを封止するパッキンが届きました。材質はシリコーンなので密着性、密封性は良さそうです。しかしながら値段が思ってたんと違います。これはシリコーンのため値段が吊り上っていると思われます。調べた限りでは似た形状はおなじくホッティーポリマーで952-A5という型番があります。メートルバラ売りしているところが見つからないため、他の候補を探します。
2
断面形状は円形ではありませんがソコソコ弾力があります。プレートに差し込む所にワイヤーが入っています。その為曲げに対しても反発する力があります。
そもそも、弾性を持たせているところが長年の経年劣化により弾性が失われてしまったのが元のパッキンなわけで、その弾性が回復すれば良いのではないかと思ってたりしています。どのようにするかは今はまだ秘密です。後日現物を入手して確認します。
3
買ってきた材料は1メートル品。良い加減(いい加減ではない)にカットして、プレートに差し込んで完成。1メートルで左右分取れるかと思っていましたが、600mmと微妙に長さで、片方分しか作成できませんでした。出来上がり完成のチェックはきれいに差し込まれているかどうかを確認します。差込みが不完全な状態だとその周辺から雨水が侵入してまた大変な事になります。
4
分解の逆の手順で取り付け完成です。反発する力は結構ありました。取り付けのネジを締め込むトルクがかなり必要で、リアランプのを全体に押し込み、パッキン全体を押しつぶすようにしながら手回しのナットを締めていきます。ネジ締め完了のあとは防水性の確認です。放水試験を1分程度実施しましたが、内部に侵入した形跡が見られないのでこのまま様子を見てみます。
5
約1ヶ月経っての状況です。
率直に言って、好ましくないです。
状況を説明すると、
・防水性に関しては文句なし
・それなのに灯火類はことごとくランプ切れではないのに、不点灯の不具合続出。
考えられることといえば、接点不良を起こしているらしい。防水性が担保されているのに接点が悪化するという、真逆の現象に悩んでいたけど、思い当たることが1点。そう、封止材の材質がシリコーンということをすっかり忘れていた。どうやらこのシリコーンは8月に入ってからの高温多湿の気候になり、特にレンズ内部において、密室状態の高温環境下となり、シロキサンが含まれたアウトガスを放出し、そのガスに接点がやられたのではないかと疑っている。
シロキサンを調べてみれば分かる通り、導体に付着してしまうと絶縁する効果があり、接点不良を引き起こすことが知られている。過去の例では、リレーの接点に付着してリレーの機能を阻害する原因物質として挙げられていた。今回もまさにソレが原因ではないかと考えている。比較として、このパッキンを使用していない、左側のランプは導通不良を引き起こしていないことからも説明がつく。
残念ながら、今回使用した材料は使えない、ということになりそうだ。さてではどうするかといえば、まずは元のパッキンに戻してあげて、密着性を上げるために非シリコーン系の液体パッキンを塗布することで暫定対処、恒久的には代替のパッキンもしくはレンズを新品に交換することも考慮しなければならないだろう。エストニアあたりに良心的なショップがあると耳にしたので、取り寄せてみるのも良いだろう。
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