2010年06月29日
猫結膜炎 使用処方薬まとめ
この前のブログから何度も獣医に連れて行くも、目薬をアレコレ買えるだけで
回復どころかついには微妙に悪化したわけで…。
今まで使った目薬の効用と実際の効用を調べて一覧にすることで、回復の糸口を探してみる
薬剤名
目薬
ロメワン
ニューキノロン系抗菌剤
特 長
1)スタフィロコッカスインターメディウス、スタフィロコッカスキャニス(犬などにいるブドウ球菌?)、Pseudomonas aeruginosa(緑膿菌)による感染症に有効
2)良好な眼組織移行性と角膜嚢内滞留性を示す(ウサギ)
3)犬の細菌性結膜炎、角膜炎、眼瞼炎及び麦粒腫に臨床効果を示す
[有効率(有効以上)85.8%(91例/106例)
4)臨床試験における総症例146の調査では副作用は認められなかった
※うちの猫に対し、一定の効果アリ、ただし2週間の投与で全快せず
ティアローズ
特 長
1)犬の結膜炎、角膜炎、眼瞼炎に良好な臨床効果が認められている
2)実験的眼炎症においてプロスタグランジンの生成を抑制(ウサギ)
3)アレルギー性、急性および持続性の各種実験的結膜炎で抗炎症作用が認められている(ラット、イヌ)
4)ステロイド点眼剤にみられる角膜創傷治癒の遅延作用は認められていない(ウサギ)
5)ステロイド点眼剤にみられる細菌、ヘルペスウイルスによる感染症の増悪や治癒の遅延は認められていない(マウス、ウサギ)
添付文書(PDF)より以下抜粋
本剤の投与は2週間の投与を目安とし、改善が見られる場合は4週間までの投与とする
改善が見られない場合は他の治療に切り替えること
2.適用上の注意、本剤出の治療は原因療法ではなく対症療法であることに留意すること
眼の感染症を不顕性化する恐れがある
※うちの猫に対し、効果なし但し悪化はしない
クラビット
一般的名称レボフロキサシン点眼液
<適応菌種>
本剤に感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、ミクロコッカス属、モラクセラ属、コリネバクテリウム属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、インフルエンザ菌、ヘモフィルス・エジプチウス(コッホ・ウィークス菌)、シュードモナス属、緑膿菌、ステノトロホモナス(ザントモナス)・マルトフィリア、アシネトバクター属、アクネ菌
<適応症>
眼瞼炎、涙嚢炎、麦粒腫、結膜炎、瞼板腺炎、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、眼科周術期の無菌化療法
用法及び用量に関連する使用上の注意
1. 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
2. 本剤におけるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に対する有効性は証明されていないので、MRSAによる感染症が明らかであり、臨床症状の改善が認められない場合、速やかに抗MRSA作用の強い薬剤を投与すること。
※うちの猫に対し、単体での効果なし但し悪化はしない
現在サンディミュンと併用中
サンディミュン
※もともと目薬用はないみたい、但しぐぐった限りでは犬猫に目薬として投与することはあるようだ
※カプセル、注射液での効用は免疫抑制 点眼時にその効用が出るかは不明
※目薬に関しては正確な文献ないけど、Q&Aサイトとか見る限り、サンディミュンは「治療=涙液生産を増やす」、人工涙液は「対症療法=足りない涙のかわりにさす」ものだそうなんでドライアイ対策か?
油性 冷蔵庫保管 使用時に良く振ること
●注射薬の点眼使用について(とある動物病院のサイトより抜粋)
注射薬の方が熱試験などもパスしており、厳密にできていなす。しかし防腐剤は含まれていませんので、薬剤にもよりますが3日1回は作り替えなければなりません。
※うちの猫に対し、現在、クラビットを点眼後、時間を空けて併用するも今のところ際立った効果ないような感じ(少しは効いてる?)。
※うちが調剤していただいたサンディミュンに関しては、冷蔵庫保管でそれなりに日持ちするとのこと()獣医談)
以下眼軟膏
●眼軟膏について (とある動物病院のサイトより抜粋)
結膜嚢に適応する無菌製剤。結膜嚢全体に薬物を拡散する。融点47-50で遊離酸を含まないワセリンがベースに使用されている。普通の軟膏にくらべ、粒子が小さく、薬の滅菌過程が多い、金製品が入っていないなど厳密に作られた眼専門の軟膏です。点眼に比べて、眼からの流失が少ない。しかし浸透率は点眼の法が良い。
眼の中に塗布してください。眼の周りに塗布する薬ではありません。獣医師は、眼の周りに塗布すると言うと笑うかもしれませんが、人では結構あるみたいです。薬剤師が処方する場合は注意を促す場合が多いそうです。
説明書には6-8mmを眼に塗布するように書かれてますが、実際は2-3mmで十分な効果があります。
メーカーでは眼軟膏も失敗した場合を想定内に入れて、多めの量が記載されています。
点眼液と同様に結膜嚢に入りますので、多く入れても意味はありません。結膜嚢に入った眼軟膏は体温で分解され序々に放出します。
作用時間が点眼に比べて長いことが長所です。
角膜潰瘍の場合は眼軟膏は刺激が強く、使用はしないほうが良いという意見が多くあります。また眼軟膏は掻いてしまうため、猫・兎への使用も大変です。眼軟膏の方法は使用は赤ちゃん綿棒を使用して上眼けんか下眼けんに塗布する方法が有効です。
エコリシン
概説 細菌を殺菌する目薬です。細菌による目の病気に用います。
作用
【働き】細菌が目の中で増えだすと、炎症を起こして、充血したり痛みがでてきます。このお薬は、細菌を撃退する抗生物質です。細菌が死滅すれば、患部の炎症がひき、充血や痛みも治ります。細菌感染による結膜炎、麦粒腫(ものもらい)、眼瞼炎、角膜炎などの治療に広く用いられています。
【薬理】エリスロマイシンとコリスチンの2種類の抗生物質が配合されています。エリスロマイシンは、おもに黄色ブドウ球菌などグラム陽性菌に有効です。コリスチンは緑膿菌などグラム陰性菌によい抗菌力を示します。
※うちの猫に対し、効果なし但し悪化はしない
タリビット
作用
【働き】
細菌が目のなかで増えだすと、炎症を起こして、充血したり痛みがでてきます。このお薬は、細菌を撃退する抗菌薬です。細菌が死滅すれば、患部の炎症がひき、充血や痛みも治ります。細菌感染による結膜炎、麦粒腫(ものもらい)、眼瞼炎、角膜炎などの治療に広く用いられています。
【薬理】
細菌のDNAの複製を妨げることで、殺菌的に作用します。黄色ブドウ球菌などグラム陽性菌、緑膿菌などのグラム陰性菌、さらにトラコーマを起こすクラミジアにも有効です。
特徴 ニューキノロン系抗菌点眼薬です。幅広い抗菌スペクトルと強い抗菌活性を持ち、各種の細菌性外眼部感染症に適応します。
効能
<適応菌種>
本剤に感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、ミクロコッカス属、モラクセラ属、コリネバクテリウム属、クレブシエラ属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、インフルエンザ菌、ヘモフィルス・エジプチウス(コッホ・ウィークス菌)、シュードモナス属、緑膿菌、バークホルデリア・セパシア、ステノトロホモナス(ザントモナス)・マルトフィリア、アシネトバクター属、アクネ菌、トラコーマクラミジア(クラミジア・トラコマティス)
<適応症>
眼瞼炎、涙嚢炎、麦粒腫、結膜炎、瞼板腺炎、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、眼科周術期の無菌化療法
※うちの猫に対し、オプティミューンを点眼後、時間を空けて併用するも効果ないどころか悪化
オプティミューン
効能効果
犬:乾性角結膜炎の症状の改善
犬に対する注意】
1 制限事項
(1)先天性の無涙症、スルホンアミド(サルファ)剤の使用、犬ジステンパーウイルス感染症、第三眼瞼腺の外科的除去、眼瞼反射のない顔面神経麻痺等の自己免疫疾患の関与しない症例には効果が認められない。
(2)眼にウイルスもしくは真菌が感染している症例では、本剤の安全性は確認されていないので、感染症の発現等に十分注意すること。
(3)本剤の妊娠している犬に対する安全性は確認されていない。
3 適用上の注意
(1)本剤は免疫抑制剤であるので、自己免疫疾患による乾性角結膜炎の症状の改善のためには、およそ6週間の投与が必要である。
(2)慢性期の重篤化した症例には涙腺の萎縮や線維化等の非可逆性変化を示すなど、本剤の無効例も認められるので投与後数週間で涙液分泌量にほとんど改善が認められない場合は、治療方法を見直すなど適切な処置をとること。
(3)本剤の塗布により涙液分泌の改善が認められた場合でも、投薬を中止すると症状の悪化する可能性があるので注意すること。
(4)本剤は外用以外に使用しないこと。
※他は800円~1400円程度の薬価であるのに対し、これは4200円もする高級品。
ただ、症状に合っていれば効果は良く、1日一回で3日続けて投与して効果でなければ薬を換える必要がある。
でも結局、単品での効果が出なかった
なぜか、さらに3日間タリビットの併用に移るも悪化…
薬剤使用順序
初日抗生剤注射 以降2週間ロメワン点眼 バイトリル服用(ニューキノロン系抗菌剤)
クラビット バイトリル服用
ティアローズ バイトリル服用
エコリシン バイトリル服用
初日抗生剤注射 以降3日間オプティミューン バイトリル服用せず
オプティミューン+タリビット バイトリル服用
サンディミュン+クラビット(タリビットの代用との事) バイトリル服用
感染性アリ?サクラからトラへうつるが一番年寄りのチョコには今のところうつらない
それなりに接触はしているように見えるが…?
しかし、何をしたら治るのか…耐性菌でもできてんじゃないんだろうか。
う~ん…
追記、Q5:MRSA感染症に効く薬はありますか?
A5:経口薬でMRSAに有効とされるものは、ニューキノロン系抗菌剤のノルフロキサシン、オフロキサシン等であり、第一選択とされることもありますが、近年これらの抗生剤にも耐性となるMRSAが増加しています。その他、ミノサイクリン、リファンピシン、アルベカシン、バンコマイン等も有効です。スルバクタム/アンピシリンとアルベカシンも併用すると有効であると報告もあります。
さらに追記、獣医と近況を電話相談
前回診察時の最悪な状態よりは持ち直してきているので、もう一週間サンディミュン+クラビットで様子を見ましょうとのこと。
早く治れ~!
ブログ一覧 |
猫! | 日記
Posted at
2010/06/29 04:30:32
今、あなたにおすすめ