
最近はスコアをあまり気にせず走ってるので、5th STAGEのアベレージ4.5以下をウロウロしてますが...w
「一生懸命、操作量を一定に/Gが一定になるよう意識して走っているのに、思うように青点灯しない」という人向けに、私なりの考えを紹介してみます。
(i-DMを作った"中の人"ではないので、間違ってるかもしれませんw)
先ず、G-Bowl... を使っていたら、これは一旦忘れましょう! (←インパクトを狙ったプレゼンでよくやる手口w)
Gをドライバーのコントロール下に置けるようにトレーニングする本当に素晴らしいアイテムではあるのですが、G-Bowlが"良し"とするドライビングとi-DMが"良し"とするドライビングとでは、ベクトルの向きがちょっと違うのです。
G-Bowlで褒められたのにi-DMは白点灯、というシーンはよくあると思うのですが、これは両者で評価のポイントが全然違うからです。
G-Bowlは、どちらかというと競技向けのドライビングをマスターする為のツールのように思います。超えないようにするGのmax値を設定して加減速/旋回Gを一定に走る、というのは、たどり着く先はタイヤのグリップを限界まできっちり満遍なく使う走り=タイムを縮める走り、というイメージです。
一方、i-DMは競技ではなく、一般の道路をより快適に走ることを目指したトレーニングツールだと思います。タイヤのグリップを満遍なく使って、いかに速く走るか?ではなく、ひとつの目安として同乗者の頭の揺れが最少になるドライビングを、というイメージです。
"最小" ではなく "最少" です。
ごくごく微小な揺れも含めて、同乗者の頭が揺すられる回数を最少に。
双方の評価ポイントを理解して、そのような操作をマスターすれば、G-Bowl/i-DM双方同時にハイスコアを出すことは可能だとは思うのですが、これは物凄くレベルが高い話になります。(私にゃ無理w)
なので、一旦G-Bowlは忘れましょう、というワケ。
G-Bowlを忘れたら、次は "Gを一定に" も忘れましょうw
「G一定っ!(>_<;)」と、あまりここを意識してしまうと、i-DMの評価ポイントが疎かになってしまいます。i-DM先生は旋回中/減速中/加速中のGが一定か?なんか見ていません。
では、i-DM先生は何を見ているのか?というと、厳密にはこれは正確ではないのですが、理系の人は"Gの微分値" をイメージしてもらえば大体近いです。
Gの微分値のプロットができるだけ滑らかに凸凹しないように。
文系の人は、操作量をじわーっと増やして行って、増やし方も一定ではなく段々大きく(これが難しいw)、途中操作量を一定にホールドする必要は無く、ピークまで行ったらまたゆっくり戻していく、という操作のイメージを。
コーナーリングの場合は、入り口でステアリングを「すうっと」必要舵角まで切り込んで、旋回中は蛇角一定(=G一定)、出口でステアリングを戻しつつ加速... ではなくてw、
クリッピングポイントまでステアリングを切り足して行って、クリップを超えたら戻していく。そういう、"旋回G一定"とは違ったステアリング操作になります。
2015年のロードスター軽井沢ミーティングにて、当時NDロードスターの開発主査(現ロードスターアンバサダー)の山本さんが、コーナーリングのアドバイスとして、こんなことを仰ってました。
「できるだけハンドルをゆっくり切ってみてください。」
「一定蛇角でずうーっとコーナーリングするような人が居たら、できるだけ大きなコーナーを回る様にハンドルをゆっくりとクリッピングまで切り込んで行って、クリッピングを過ぎてゆっくり戻しながらアクセルを踏んで行く。そういったイメージでクルマに乗ってみてください。」
当時、私も「えぇ?旋回中は蛇角一定にするべきなんじゃないの?(@@?)」と意味が分かりませんでしたw
しかし、この操作感覚をマスターするとと、相当なタイトコーナーで、一見ガバッと大胆にステアリングを切り込んでいるように見える操作でも、ずーっと青点灯でコーナーをクリアできるようになります。
旋回Gのグラフのイメージを描いてみるとこんな感じ。
※i-DMの実際の判定はG微分だけを見ている訳では無いので、この図解の説明は、厳密には正確ではありません。また、Gから求められる数値だけでなく、乗車している人間のGの変化に対応する、上半身/頭部を支える筋肉が発する力との関係とか、色々難解なモデルがあると思うのですが、省きますw
ブレーキ/アクセル操作も考え方は同様です。
操作途中のGの大小/一定か?よりも、操作量の変化ポイントに気を付けてみると良いと思います。
Posted at 2017/10/07 23:52:28 | |
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