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2025年02月01日 イイね!

ボンネットロック 潤滑メンテの勧め

ボンネットロック 潤滑メンテの勧め年式古めのTT 8Jでたまに聞く不具合。
『ボンネットが開かなくなった!』

多くの場合、運転席側足元にあるボンネットリリースレバーの軸折れが原因のようです。
(画像矢印部)


なお、軸折れが原因の場合はリリースレバーの交換のみで復旧できますのでさほど深刻ではありません。

しかし原因はもう一つあり、それはボンネットロックリリースワイヤー切れ。
厳密にはエンジンルーム内を通る、前後2本に分割されたリリースワイヤーを連結するパーツが破壊するパターンで、こちらは非常に深刻です。
(画像矢印部のケース内で連結)


アクチュエーターで電磁ロック解除するテールゲートロックとフューエルリッドロックは、アクチュエーターが壊れても室内から手動で緊急用リリースワイヤーを引いて開けることができるのに対し、ボンネットロックだけはエンジンルーム内でリリースワイヤーが切れると室内からはもうどうすることもできません。

このリリースワイヤー切れ症例、ネット上でちらほら見かけるのですが、ボンネットロックを解除するためにボンネットフード破壊、もしくはフロントグリル破壊するという、想像しただけで身の毛もよだつ方法で開けています。(もはや開けるとは言えない)

ちなみに、車両リフト→フェンダーライナーを外したわずかな隙間から、ボンネットロックに繋がる側のワイヤーの切れ端に運良くアクセスできれば無事解除できた事例もあるようですが、難易度は非常に高いと思われます。

ではそもそもなぜ壊れるのか?

リリースレバーの軸、リリースワイヤーの連結パーツとも樹脂製のため、大きな力がかかった時の強度不足ということは容易に想像が付きます。

ではなぜその部分に大きな力がかかるのか?

一つはリリースレバーの引き方が適切でないケース。
必要以上の力と速さでガツンと思いっきり引っ張るクセのある人の場合、リリースレバーの軸折れリスクは高まるはずです。
リリースレバーは必要最小限の軽い力でゆっくり引きましょう。

そしてもう一つは、ボンネットロック部の汚れやグリス切れで可動部分の動きが固くなっているケース。
このケースの場合、それに気付かずリリースレバーを無理やり引くと・・・
リリースレバーの軸折れで済めばラッキーだったと思うべきでしょう。

参考までに、リリースワイヤー切れ症例よりもリリースレバーの軸折れ症例の方が圧倒的に多く見られるのは、リリースレバーの軸が先に折れることで、リリースワイヤー切れという最悪ケースを防ぐフェイルセーフの役割を果たしているのではと思います。
(Audiがそこまで考えて設計しているかはわかりませんが 笑)

私はTT購入後、ボンネットロックを含む全てのロック可動部分は3ヶ月毎にパーツクリーナーで清掃の上、WAKO'Sシリコーンルブリカントをたっぷり注入しており、今も軽い力でロック解除できています。

年式古めのTT 8Jにお乗りの方には最悪ケースのリスク低減対策として、ボンネットロック部の清掃&潤滑メンテをお勧めします。

ボンネットフード側の部品も忘れずに。



【関連整備手帳】
リリースワイヤー連結部のメンテナンス

【関連パーツレビュー】
リリースレバーのアルミ製軸
Posted at 2025/02/01 23:25:50 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

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