2016年12月21日
こんばんは~
今日の車名にまつわる話は、日産ブルーバードです。
今や、日産のラインナップからも名前が消えてしまったブルーバードですが、このブルーバードという名前の他に別の名前があったことは、皆さんご存知でした?
これも「車名博物館」にこう書いてありました。
1950年代、この当時は、乗用車に個別のペットネームを付ける傾向があり、当然、ダットサンも川又社長の発案によって名前を付けることになったそうです。
川又社長就任後初のビッグプロジェクトの総仕上げだったようです。
そして、発表間近になり、重役陣や設計者達が集まって名前の案を出したそうです。
その中でキラリと光ったのが「スノーバード」という名前だったそうです。
北米産の小鳥「ユキヒメドリ」、または「ユキホウジロ」を指す英語で、スマートな語感とスピード感があり、北米市場向けの小型戦略車にふさわしい名前として川又社長がこの案を強く推したそうです。
そして、川又社長が帰宅して、英語の辞書を引いて見たところ、なんとこのスノーバードには「麻薬常習者」といった意味のスラングがあったそうです。
それで、名前を変えることとなり、語感や「北米産の青こまどり」という意味合いから゙ブルーバード″にしようということになったそうです。
ただ、この「BLUEBIRD」という商標はすでに東京の自転車店が1948年に先に出願していた商標でした。
当時をよく知る太田 昇氏(ブルーバード510などの開発責任者を務めた)のインタビュー記事によると、『総務の人が(商標を)使わせて下さいという話をして、いいですよということになって、その話がついて帰って来る時の駅(川崎駅あたり?)の目の前に「ブルーバード」という名前のキャバレーがあったのです。もう決まってしまった話だから』と太田氏は語っていたそうです。
また、このブルーバードという名前は、実際に乗っている方ならご存知と思いますが、ベルギーの劇作家・思想家としても知られ、1911年にノーベル文学賞を受賞したモーリス・メーテルリンク(1862~1949)による1908年の作品「青い鳥」にもちなんでいます。
原題は「L′Oiseau bleu=ロワゾー・ブリュー」(私のみん友さんにもこれと同じHNの人がいます)で、英語圏に入って「ブルーバード」と訳された。
チルチルとミチルの兄妹が幸福の使い「青い鳥」を求めて旅に出るというストーリーで、この物語では「青い鳥」は幸福の象徴として描かれています。
こういうことで、青い鳥には慣用上、幸福のシンボルという別義があることから、その意味合いを汲んで、日本の小型乗用車の決定版として、世界が求める゙希望の青い鳥″であるようにとの願いを込めたネーミングだと言えます。
いかがだったでしょうか?
ではまた~

Posted at 2016/12/21 21:44:57 | |
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