2016年12月26日
こんばんは~
今日の車名にまつわる話は、プリンス(現・日産)スカイラインのお話です。
来年で、生誕60周年を迎えるスカイラインですが、この車にも、別の名前が与えられようとしていました。
このスカイラインという車名は、「自動車ガイドブック 1967-68年版」によれば、『山、建物などの空に接する輪郭線や、地平線の意味がある。
この言葉から聞こえるスマートな感じを、1932年に発売された新型乗用車のボディとベルトラインの流れるような線を結び付けて名づけた』と書いています。
モダンなスタイルに一新した当時の新型乗用車のアピールポイントを巧みに捉えたネーミングだったそうです。
さて、このスカイラインという名前を命名したいきさつですが、「車名博物館」にはこう書かれています。プリンスの首脳陣が集まって、名前を検討したそうですが、最初は「スカイウェイ」という名前が出ていたそうですが、プリンスのオーナーで、ブリヂストン創始者でもある石橋 正二郎氏は、「天国に通じる道につながる」としてボツにしたそうです。
次に、「スカイライナー」という案も出たそうですが、語尾の「ナー」の語感がイマイチだということで、これもNGとなりました。オーナでもある石橋氏は自ら興したブリヂストンという社名と同じようにストンと落ちる響きを好んだそうです。
そこで、スカイラインという名前の案が出て来ます。「山の端」という意味合いからか、反対意見が出たようですが、結局はスカイラインという名前に決まったそうです。
ここで、登場するいずれの案はすべてに「スカイ」という名前が付きます。
どうやら、ブリヂストンでは、この「スカイ」というテーマにこだわりがあったようです。
実は、1951年8月に「ブルースカイ」、「スカイウェイ」の名前でゴルフボールの販売を再開。しかし、クルマとしての商標登録を特許庁に出願したのが1957年2月2日で「SKYWAY」と「SKYLINE」がほぼ同時だったそうです。
申請の順番と最初の案から想像すると、スカイウェイという名前は、ブリヂストンにとっても大切な名前だったようです。
その後、このボツになったはずのスカイウェイという名前は、スカイラインの商用車の名前で復活します。ブリヂストンのタイヤや自転車にも、このスカイウェイという名前は使われたそうです。
皆さん、お分かりになりましたか?
今日ところはここまで~
また明日♪

Posted at 2016/12/26 22:28:56 | |
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