北斗丸は電気推進船で、従来のディーゼル船より二酸化炭素などの排出量が少ないSES(スーパーエコシップ 省エネ型次世代内航船)です。
電気推進船は,操船性能が高く,プラントの静寂性 が高いなどの特長から客船,作業船,砕氷船などに利 用されて来ました。一方,エネルギー伝達効率がディーゼ ル船より劣り燃費が悪くなるため,一般商船に適用さ れることはほとんどなく.今回,内航船近代化の 目標の下,運航信頼性や輸送品質を高める動きと並行 してますます厳しくなる船舶から排出されるガスに よる環境負荷を軽減する目的で,内航電気推進船の建 造が進められてきています。
太平洋セメント上磯工場から 小樽港セメントサービスステーションへの製品搬送で入港です。
船主:第一中央汽船㈱・ 第一中央船舶㈱ (独)鉄道建設 運輸施設整備支援機構共用船
運航:太平洋セメント
IMO:141417
MMSI:431002574
呼び出し名:JD3179
造船所:名村造船所(函館どつく室蘭製作所)
竣工:2011.5.19
長さ: 114.97m 幅 18.2m 深さ 9.4m 喫水 : 7.21m
総トン数:5,730 GT 8,009 DWT
裁貨重量:7981t
航海速力:12.5knots
推進方式:ラインシャフト 二重反転
推進システム: ディゼル発電機 1500kw ×3基
インバータ制御装置 2基
電気推進: 推進用モータ 1800×2基
西芝電機
荷役設備::MacGREGOR セメント専用船用
積み込み1000t/h 荷揚げ 2×500t/h
「北斗丸」はCRPラインシャフト船で最大の5,700GTの船です。
船はスクリューで水を押し出し、その反作用で推進力を得て前に進みます。1枚のスクリューでは スクリューが回転することから後方の水流は、らせん状に回転して、この回転部分は推進力にならない無駄なものです。前後2枚のスクリューを逆方向に回転させて、回転流を打ち消すようにするとエネルギーを無駄なく使えるようになります.。
CRPラインシャフト方式(二重反転プロペラ(CRP:Contra-Rotating Propeller)) の特徴としては
コンパクト・シンプル
CRP採用 ・プロペラ付近流改善(付加物追加(PBCF等)、船型改良
切替え方式による荷役装置駆動モータとの兼用 で回転数を自由に選択し、増速歯車をなくす
唐の メリットがあるようです。
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貨物船 | 旅行/地域
Posted at
2016/10/27 22:44:37