毎年1月初旬 「紋別沖で巡視船が流氷を確認」のニュースが配信されたら、紋別海上保安部の巡視船「そらち」が流氷の確認作業を担当していると思ってもよいでしょう。
巡視船「そらち」は、宮城県塩釜市の東北造船において建造され、昭和59年8月30日に竣工し、紋別海上保安部に配属されています。
全長67.8メートル、全幅7.9メートル、総トン数は330トンで、海上保安庁では「500トン型」巡視船と呼ばれています。
巡視船「そらち」が定係地としている紋別港はオホーツク海に面しており、砕氷 能力を持たない本船は、毎年1月から3月にかけて海氷が接岸するのに合わせ、 他部署を基地としたしょう戒任務やドックでの定期修理を行うため紋別を離れた生活を送ることになります。
紋別への帰港は、 例年 海氷がオホーツク海沿岸から離れる3月中旬頃になります。
小樽港に寄港している間にも 訓練等を行っています。
ミランダ式ボートダビットに搭載された 5.5m型警備救難艇(警救艇)を降ろす様子です。
ミランダ方式の降下揚収装置は、ミランダ式ダビットとして知られるように、船舶の甲板上に設けられたダビット部材と、ダビット部材の軌道上を昇降可能なクレードルとを使用し、クレードルによって搭載艇を保持した状態で搭載艇を降下揚収する方式の装置です。
ダビット式進水機構は、降下速度は操作ワイヤーにより制御可能ですが、ワイヤーで 吊られているため、前後左右方向はコントロールされていないまま降下する。このことか ら、降下中及び海面上で船側衝突の危険が生じる場合や、着水直前及びその後の離脱までの間、波にたたかれて衝撃を 受けたり、船体にあたる危険な状況も発生します。

クレードルを引き上げた状態です。
長い派遣期間を終えて、5日 定係港 紋別港に向かいました。
Posted at 2017/03/15 23:29:39 | |
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