小樽海上保安部では、石狩湾港を中心とした海水浴場において、毎年マリンレジャーに伴う海浜事故等が多発していることを踏まえ、発生する事案への迅速な対応や海難防止啓発活動を効率的に実施するため、7月22日(金)から8月22日(月)までの間、昨石狩湾港に臨時事務所「石狩湾港マリンパトロールステーション(通称:石狩MPS)」を設置します。
この石狩MPS 開設に伴い、開所式及び石狩市、小樽市等関係機関との合同海浜パトロール
及び洋上での展示訓練 が7月22日実施されました。
開所式
指名書交付
小樽海上保安部長挨拶
関係自治体・機関等巡視船ほろべつに乗船のうえ、海上から周辺海水浴場の合同パトロー
ルです。
複合艇は 巡視船 ほろべつ 搭載のものです。
海上保安庁仕様 水上バイク です。
巡視艇やぐるま及び函館航空基地所属ヘリコプター並びに同基地所属機動救難士による
吊り上げ救助訓練です。
海上では潮 および風に流されて捜索対象の人や物が移動するので、それを探すことから始まります。
陸上と違い、海上では現場を探すことから始めなければならないので、救助も大がかりになってしまいます。
要救助者を 千歳航空基地所属 ビーチ350 JA861 が 上空から探索します。
ビーチ350は 大きな捜索窓 気象レーダー 夜間でも使用可能な探索装置 物件投下孔等を備えています
機体の後部に装備された大きな窓は、 捜索や監視等の業務に大きな効果を発揮します。
海上では 巡視艇 やぐるま が 救助を行います。
要救助者もしくは 漂流物を発見したら、海上の巡視艇にその位置を具体的に示すため、マリンマーカー(信号発煙照明筒)を投下します。
発煙及び発炎時間 13分間以上 光度 1 000cd以上 で 断続することなく,白煙及び帯黄白色光を出しながら発煙及び発炎を継続することが要求されます。巡視艇やぐるまが マーカー投下点に 急行します
要救助者を収容する場合の接近時も 風と波の状況に応じた操船技術が要求されます。
要救助を船内に収容します。
函館航空基地所属 シコルスキーS-76D JA910A が 飛来し、 巡視艇 やぐるま から 救助者を移送し医療機関へ緊急搬送を行います。
停船した船からではなく、航行中の船からの救助者収容です。
操船技術 に ヘリの操縦技術や ホイスト オペレータの高度な操作の腕と判断力が要求されます。
機動救難士が ヘリから 巡視艇 やぐるまに 降下します。
今回の訓練で海難救助のためにヘリコプターから船舶等に降下する方法は ホイスト降下です。
この救助を行うためには、操縦者であるパイロット、巻き上げ装置を操作するホイスト マン、降下する機動救難士の連携がとても大切になります。
パイロットからは、船舶の船首のごく一部 もしくは アンテナ等の一部分しか見えない状態のはずです。 降下する救難士の状態 おろす位置調整 等はホイストマンとパイロットの連携がすべてといわれています。
ローターから 吹きおろす風で海面から水滴を舞い上げます。
降下してからの状況判断力が機動救命士には重要で、如何に効率よく吊り上げるかを段取りするのがとっても大切なのだそうです。降下する機動救命士の段取りが良いと機長も ホイスト オペレーターも非常に楽で、すんなりと救助するとのことでした。
ガイドロープ ガイドロープはホイストケーブルの先端に取り付け た救難資器材を取り寄せ易くしたり、ダウインウォッ シュの影響で被救助者や資材が回転することを防ぐた めに使用します。
救助者のつり上げです。
機動救難士をつり上げです。
Posted at 2016/08/04 09:11:13 | |
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