2022年版のINNOマカオGPコレクション
マカオGPコレクション最後となった2022年エディションは4台だけでガッカリしたが、それよりもエクシヴが入ってて、しかも実車画像をほとんど見たことが無い1997年の坂東だとは

マジでネット漁っても小さい画像しか無いのよ
当時のモータースポーツ雑誌に写真が載ってたような気がするが、家中探しても見つからない
とりあえずいつものように有り物画像を掻き集めYouTubeでマカオの動画見てみる

IN64-EXIV-MGP22EXIV
TOYOTA CORONA EXIV #6
''TEAM BANDOH"
MACAU GUIA RACE 1997 - MICHAEL KRUMM

このチーム坂東の #6号車はミハエル・クルムがドライブしたウェッズスポーツカラーっぽいエクシヴ
JTCCとは細部のカラーリングもかなり違うけど 「ウェッズスポーツ」 のロゴがボディに小さく有るし 「爆走坂東組」 はボンネットにしっかり入ってる
そしてマカオならではのドノーマルなドアミラーをしっかり新規で再現(良く造り分けました)
実車はJTCCと同じ車両なので後期型グリルだけど、エンブレム部分だけ色入れした簡略仕様。小っちゃいから別にこれで充分です。そしてルーフ上のアンテナも再現されました
マカオGPのメインイベントはF3であり、2輪とハコは前座的扱いだった時代。現在はFIA GTレースとともにTCR規定のツーリングカーレースになってハコ車の地位も上がっている
グループST(スーパーツーリング)、クラスII規定だったこの年、ウェッズスポーツがスポンサーフィー渋ったのかJTCCに比べてロゴマークがかなり小さかった
JGTCで強敵となってきたNSXへの対策に追われたスープラや、想像以上に力不足だったJTCCチェイサーを新製し開発し直すなど多忙を極めたトムスがマカオ出場を諦めたので、唯一のトヨタ車チームである。
この #6号車は、サイドにTRD、DENSOそしてTOM'Sのマークが連名で入っているのもトヨタを代表して頑張ってくれの意味があったのかも

1997年11月16日 ギアレース第1戦
スタート直後、FRダッシュで差を拡げていくWatson'sの2台は、毎年マカオでお馴染みのビンケルホック、ソパーの名コンビ。その他のBMW勢にも囲まれ孤軍奮闘中のクルムは3番手に付ける
それにしても台数が少ない。総エントリー数15台(ルイ・ヴァレンテのプリメーラはピットスタート)、BMWばかり9台もいる。日本と同様にレース継続費用の高騰と、毎年のように出場可能車種が変更された事で参加チームが変動してしまったマカオGP
BMW以外ではアルファ155とプリメーラにシビックフェリオがいる
BMWもこの年にツーリングカーのワークス参戦は辞めると発表しており、このマカオでもWatson'sカラーなのにシュニッツァーではなく、セカンドワークスのビガッツィの名でエントリー

第1戦でリタイアが6台出たため、更に少なくなった第2戦
逃げるソパーを追いかけるクルム(FFにスタートダッシュは厳しいがこの日のクルムはスタートが良かった)、クワン、中谷、エングストラー・・・と続き、第1戦をギヤトラブルでリタイアしたビンケルホックが最後尾(右一番奥)から猛追して3位入賞
第1、第2レースともにBMW320iのソパーが優勝。そして両レースとも2位でゴールしたのが今回主役の坂東エクシヴなのである
クルムの後ろを走る黄色のBMWは日本でお馴染みのオートテックBMW。JTCCを撤退した事でマカオに遠征出場。#7号車として中谷明彦がドライブ(結果は4位と5位)。
この318はこの後外資に売却され、北欧を中心に各レースに参戦。2023年現在、あのラルフ・シューマッハが所有しドイツカップなどに未だ現役で参戦している(E36はEU諸国だと未だにベース車として需要がある)

マカオ後、少しだけ東南アジアにいたりして
てっきりMGP2023で・・・

1995年のマカオ優勝を遂げたトムスの #36バート、#37ベイリーが出るとばかり思っていたのだが・・・2023年も2024年も発売されなかった
E36 BMWなんかまだ大量にいるってのに、JTCCもマカオシリーズも終わったのは残念です

1996年 マカオギアレース
前年優勝したトムスエクシヴは、チャンピオンナンバー #1 と #2 で出場

マカオの難所かつ名所、長い高速ストレートエンドに現れる直角リスボアベンドを制す#2号車トム・クリステンセン
後ろは#1号車クルム
これなら世界的にも著名な 「OMEGA」 だしイエローのワンポイントもあるのでJTCC版と差別化されて商品として良さそうですよ。出しましょうよINNOさん!
その後の坂東エクシヴ

1998年 インターTEC 金石 勝智
複雑に造形されたオーバーフェンダーと新形状のフロントスポイラー
なので一体成型のダイキャストは出ないでしょうな

1998年 マカオギアレース マッシミリアーノ・アンジェレッリ
前年に続きマカオに出場。この #52号車は織戸 学が師匠と仰ぐ、通称マックスのドライブによる1998年バージョン
JTCCのオーバーフェンダーはFIA規定通りノーマルに戻されたしノーマルのミラーも今回ミニカーで発売したのだからと期待したけど、レース結果が2戦とも3位だしスポイラーもインターTECのままなのでやっぱ出ないでしょうな(泣)
てなわけで、寄り道しまくって文章を増やしたけれど、坂東クルムエクシヴについてこれ以上書くことが何もありません
エクシヴが出ないのなら・・・

#50 ビンケルホックのBMW320i、#55 フランク・ビエラのアウディA4に続き3位となった #52 マックス板東エクシヴ
4位になったのは #45 カシカム・スプホットの青いP11プリメーラ
ニッサンアジアチームAIMからのエントリーで、カラーリングでわかるように実は前年までJTCCを走っていた元カルソニックの星野さん号である
現在はニッサン座間の倉庫で安らかにお休み中

(奥にある緑ハチマキでバンパーの無い破損車両が実際の1998年のスプホット車)
手前の車はAIMが用意した予備車を #45号車として展示した際に綺麗に手直ししたもの

1/43 ONYX XTC99002
かつてonyxが出していたスプホットのP11プリメーラ
以前コレをデカール替えして星野さんのJTCC仕様にしちゃった人がいたけど今ならまだ入手可能かな?
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2025/01/17 04:08:23