
ようやく発売された1/64エクシヴのトムス2台セット

ホンダはシビック、アコードともに2年ずつの短命だったし、ニッサンはプリメーラが4年間出場したけど途中でモデルチェンジしてるしサニーも3年のみ
BMW318も連続で出たけど毎年変化する外観やエンジン等が変わったりして実質318から320にチェンジしたようなもの。
なのでトヨタのエクシヴだけが車もエンジンも変化せずに連続出場し、JTCCを代表したクルマと言えるでしょう

IN64-EXiV-TOMS95-BS
BOXSET COLLECTION
TOYOTA CORONA EXiV #1 "ZENT" JTCC 1995 M. SEKIYA
トヨタコロナエクシヴ 関谷 正徳

チャンピオン連覇があと一歩だった関谷のマシン。コロナに替わってチャンピオンナンバー #1を受け継いだ
TOYOTA CORONA EXiV #37 "ESSO" JTCC 1995 M. KRUMM
トヨタコロナエクシヴ ミハエル・クルム

長い間ニッサンのドライバーを務めたクルムですが元はトムスでカストロールスープラなんかにも乗ってたのね
この2024年は27年ぶりにTGRトムス#37号車Deloitteスープラの監督として戻って来た。おかえりなさい
デンソーは、ハチマキとサイドミラー、ヘッドライトのアイラインの色が2台でそれぞれ違ったけれど、トムスの場合ハチマキの色とスポンサーロゴが違うくらい
INNO64のエクシヴは1995年のトランピオ、アドバン、1997年マカオ、1995年デンソーと発売されましたが、今回のトムスでは右フロントフェンダーにあるエアジャッキ穴もそれらしくデカール表現されており概ね満足いく仕上がりとなってます
ただし一点!
ZENT #1号車のヘッドライトにある「KOITO」のロゴ色!!!
関谷、クルムとも赤ロゴで揃えたのは良かったんだけど、どういう訳か1号車のライト上部に「TOM'S ZYPR○」のマークが入ってる
これは単にignition modelsを真似しちまったINNOの安易さですね。
毎度のことだがINNOは詰めが甘い

開幕戦 富士

第4大会 鈴鹿
この鈴鹿から「KOITO」が白ロゴになって上部に「TOM'S ZYPR○」マークが入るので、赤ロゴとZYPR○の組合せはあり得ないのですよ

おまけに次のMINE以降ではZYPR○マーク横に赤銀のTom'sストライプが追加されたので、ミニカーは鈴鹿でだけ見られた超レアな状態をわざわざモデル化した事になります(ますます白ロゴだったらね)
ちなみに1/43のignition modelsは鈴鹿バージョンとして完璧にモデル化してます

1/43 ignition models はバンパーグリルの塞ぎ加減他、非の打ち所が無い完璧さ

1/24 タミヤは赤ロゴなので、インスト通りに作った場合サイドにデカデカと「EXIV」が入ったSUGO、十勝となるのですが、そもそもホイールが違う架空仕様の問題作でもあるのに不思議とこれまでデカいツラをしてきました

#37号車 開幕戦 富士

第3大会 十勝
背景に見える茶色の壁に緑の屋根といういかにも北海道らしい建物と、その後ろメインスタンドのオレンジのシートで十勝だと分かる
クルムのESSO37号車も十勝までは赤ロゴでZYPR○マークは無し。そしてこの十勝の第6戦でクルムが優勝。このシーズン唯一の勝ち星となりました

第4大会 鈴鹿
十勝との違いを示した。○した所が相違点だけど細かすぎる指摘かね?我ながら独りで騒ぐアホに思えてきた
でも気になるものは仕方ないので、ZENTを修正するには「ZYPR○」を消し去る、もしくは「KOITO」を白ロゴに変更して鈴鹿仕様にすれば解決
ESSOは製品のまま優勝した十勝仕様だとすれば問題ないですが、あえて白ロゴに変更して「ZIPR○」を追加してしまう手もあり。
でもマークをどうにかできたとしてもクリア上掛けしてあるので面倒ね

いっそサイドの「EXIV」マークまで消して富士テスト〜開幕戦仕様に変えると違いがわかって良いのかも知れない(#1号車のみ)

はたまた、ライトまわりは製品を活かして1996年仕様として仕上げるのもアリか
いやホイールの違いやら「MICHELIN」、「DRIVE JOY」、「伊藤ハム」、「adidas」等の各マークどうするよ?
どっちにしろ超面倒くさい!
もうこのまま何も気づかなかった事にしようかな
それ以外はほぼ実車通りに再現しているので文句はないでしょう
なにはともあれトヨタワークスチームといってもいいエクシヴが4台並ぶのは見ていて気持ちいい
細かいついでに1995年の経緯を一覧にしてみました(ウソだろっ?てくらい細かい指摘の始まり始まり)
#1号車

1994年10月 開発テストカー

こちらは解禁されたエアロパーツのテスト走行時
クォーター部の謎のマーキングが何か不明。「DENSO」っぽくも見えるけど1994年はまだ「NIPPONDENSO」なのでは?

と思ったのだが、1994年の坂東マリノにDENSOロゴ有るわ・・・これっぽいな?
auto sport webさん勝手に画像拝借スイマセン
お礼に(?)、いつかハイストーリーを改造してこのチーム坂東マリノ作ります

1995年 開幕前 富士合同テスト
フロントバンパーサイドの「OZ BALZO」、「APP」マーク等が無い。リヤウィングが黒々としたカーボン無塗装
そしてリップスポイラー部分の「ENDLESS」ひし形模様が左右で同じ向きになっている。(◢◤ ◢◤こうなってる。ミニカーは◥◣ ◥◣の向き。伝わってる?ついてきてね!)

#37号車も同じく◥◣ ◥◣で製品化
実際の#37号車は全て末広がりの◢◤ ◥◣なんだけど、#1号車はレースによってバラバラで統一性が無い

1995年3月12日第1〜2戦 富士スピードウェイ
バンパー角の「Carisson」マークに色が付いてて何気に目立つ
「ENDLESS」は合同テストと同じ◢◤ ◢◤

5月14日第3〜4戦 スポーツランドSUGO
ドアサイドにデカデカと車名の「EXIV」、前ドアのゼッケン後ろにある「PANJA」マークがちょっとだけ大きくなる(37号車も同様。わざわざ赤い所と重なった「J」の下部分を白抜きにする芸の細かさ)
ボンネット先端の「TOYOTA」が「EXIV」へ
リヤタイヤ後ろの湯浅グループロゴ「YUASA」が「YUASA BATTERY」に変更
「Carisson」が目立たない黒文字へ・・・
フロントの牽引トゥリングが横向きだったのを新たに縦向きへ
「ENDLESS」は◢◤ ◥◣

7月2日第7〜8戦 鈴鹿サーキット
ライトの「KOITO」が白に変更、ライト上とリヤドア下部に「ZYPR○」マーク追加
「ENDLESS」は同じく◢◤ ◥◣

7月23日第9〜10戦 MINE
ライト上の「ZYPR○」マークにストライプ模様が追加
8月6日第11〜12戦 TIサーキット英田
フェンダーの「TOYOTA」が「岡山トヨペット」へ。(第11戦の#1 関谷号の左側のみ。記憶違いかもだが・・・)
「ENDLESS」は逆ハの字の◥◣ ◢◤

11月5日第15〜16戦 インターTEC
各所にロゴマークの追加、変更多数
サイドミラーが空力を重視した小型GTタイプになる
この後の接触でフロント左周りを破損。せっかくリードしてたのにチャンピオンを逃して関谷涙目
「ENDLESS」は変わらず◥◣ ◢◤

インターTECレース前にタミヤラジコンと並んで記念撮影

♫こんなに綺麗だったのに〜

ドリキン土屋にぶつけてしまい左側ボロボロに・・・

11月18日 マカオギアレース
新たに軽量化され剛性をあげた1996年仕様となるニューマシンでマカオGP遠征
19インチになったミシュランタイヤにOZスーパーツーリズモのホイールへ変更
本戦の「ENDLESS」は◢◤ ◥◣だけど

3日前の予選時には◥◣ ◢◤となっていたので混乱する
サイドミラーはFIA規定を遵守し元々付けてたガナドール風エアロタイプへ
結果、#36号車ケルビン・バートが優勝し#37号車ジュリアン・ベイリーは3位入賞。トヨタとしてダルマセリカ以来17年ぶりのマカオ総合優勝を成した

1995年12月
帰国後、翌年の開幕戦である富士に向けてファイナル変更などのセッティング調整を行い、サイドミラーも再び小型タイプに。リヤガラスに関谷ネームを入れてメディア取材に登場

1996年2月 富士 合同テスト
年が明けて1996年、#36号車、#37号車ともに「COMPAQ」や「MOTOROLA」等、マカオでのマーキングを消してテストに参加

その少し前、カローラで参戦していたダンディライアンレーシングからエクシヴへの車種変更の要望を受け、前年型仕様の#37号車 クルム号が譲渡される
一部 #1号車のパーツを組合せて1台に仕上げたという噂もあるのだが、ほぼクルム号だと云われている

1996年2月10日 インテックス大阪
同じく前年の #1号車とされる関谷号が大阪モーターサイクルフェアに出展。フロントフェンダーが新品なのでレース後補修したのか、そもそもインターTECを走った個体かどうかは不明ですが、この辺の経緯を知ってる人居たら教えて欲しいところ

1996年3月 富士テスト
96年仕様として一部マーキング類を変更。
エンジンも車体も結果は良好。関谷の走り込みも回を重ね着々と準備を進めていくトムス

1996年4月7日開幕戦 富士
そしてJTCCは3シーズン目に突入。
最大の強者であったシュニッツァーの撤退で各チームも対エクシヴを念頭に警戒していたのだが、まさかホンダがシビックでの雪辱を晴らそうとあんな化け物を連れて現れて来るとは・・・