
タイトル絵はスモーキンジョーです。スンマセン(*´ω`*)

1/43 PMA / MINICHAMPS 430 942410
BMW318is/4
Japan TCC Team Schnitzer
Steve・Soper
かなり昔と言うか、当時発売していたPMA製の1/43 JTCC1994年 シュニッツァーBMW スティーブ・ソパー車です。
ミニチャンプスの製品はJTCC仕様としておかしな点があります
まず目に付くのがリヤスポイラーの赤いチェッカー模様。
M社が開発しホモロゲを取得したエアロパーツ付きの318はis/4と呼ばれ鈴鹿から登場するのですが、リヤスポに模様が入るのはインターTECだけの特徴です。つまり、ソパーのマシンを忠実に再現するならこれを無地にして仙台までの#10号車にするか、模様を活かしてインターTECの#2号車にするかの2択になります

鈴鹿

仙台

富士 インターTEC
実はマシンがコロコロ替わっているソパー車
筑波での全損後、別のマシンを仙台に持ち込んだシュニッツァーですが、1ヶ月後の富士で、またまたドニントンワールドカップ用のマシンをAPTCC用として持ってきます。実はこの車にはM42エンジンを2.0Lに改造したS42(試作型)に換装しており実戦テストを兼ねたかったためです
JTCC参戦に際し、BTCC同様にBMWにだけ特例がありました
現在においても車名を愛称で呼ばないメーカーのBMW。3桁の数字で分かるとおり、基本的に318なら3シリーズの1.8Lエンジン車というのがBMWの名付け方となります。
E36には320という車両もありますが6気筒エンジンという事で、軽量高回転の4気筒こそがレース用とのBMW哲学によって1.8Lエンジンの318をベース車両にしています
とは言うもののそのまま他チームと200ccの差があるのは結構大きい訳です。そこでBTCCではグループAでのE30系M3に搭載されていた2.3LのS14エンジンを2.0Lにダウンすれば出場可とした特例規定でした
このBMW特例は、後発であるJTCC規定では同一メーカーならベース車と違うエンジンを流用しても可能という部分が盛り込まれているので、結果として各メーカーともベース車と違うエンジンをバンバン使っているので公平なジャッジだと思います(そのせいで開発資金が高騰していく訳ですが)
チームメイトのバイエルンやビンケルホック車、仙台でのソパー車は、2.0L化してるとはいえ大きくて重いS14エンジンだったので早急に軽量コンパクトな新エンジンが必要でした。
そこでM社は元のエンジンである1.8L M42を2.0L化したS42B20を開発。
FIAとしても、やっと規定に沿ったレースが行なわれると認可しています。ただBMW側は机上の性能を出すのに中々狙い通りとは行かず、翌95年の後半まで試行錯誤を繰り返しています
こうして誕生した新エンジンを載せた318は市販の320iとは違う、新たな320として世界中のレースで1996年以降に登場することとなります
製品通り#10号車にするならばサイドのゼッケンはTCCA(ツーリングカー選手権協会)の公式ゼッケンなので赤枠の外にJTCCマークがあるはず

ミニカーはJTCCマークが赤枠の中に入るというミスがあり、実車の考証を生き甲斐(?)とする稀有な人間としては見逃す事が出来ません
他の細部デカールの違いは、ボンネット先端にある 「BMW Motorsport Inter・・・」 と 「TEAM SCHNITER」。これらはヘッドライト前に移設。更に云うと 「TEAM」 の部分はJTCCの場合は不要です
そしてリヤバンパーのタイヤ後ろにある 「BBS」 を低い位置へ移動させ上の 「APLUS」 を上げて両者の隙間を開けます
インターTEC#2号車にする場合、ボンネットの消火器マーク 「E」 が無くキルスイッチの 「稲妻」 マークをその場所へ
リヤナンバープレート部分のカーナンバーが無くてここも赤チェッカー模様になります
また、ドライバー窓にはセーフティーネットが追加されています
上記各所のデカールを変更してインターTEC仕様を作りました
セーフティーネットは未装着ですが・・・

リヤナンバー部のチェッカー柄はデカールをチマチマ切り継いでます
なるべく実車のパターンに似せたかったけど合わなくてニセモノになってます
全てはリヤスポイラーにチェッカー柄入れて発売したからこんな面倒が始まったんやぞ、PMAさんよぉ
悪いと思うなら各E36セダン再販してくれやぁ~・・・無理か!
ミニチャンプスは上からクリア吹きされない製品が多いので比較的デカールを移設し易いです
剥がしたい部分のボディとの隙間(モールド部分など最初からデカールが浮いた箇所ありますわね)に水溶き木工ボンドを柔らかい筆先でじわじわ染み込ませ、うまくいけば徐々に浮いた部分が拡がります、絶対ではないので時間を掛けるのが大事。
良く切れるデザインナイフでボディにキズ付けないようデカールにのみ軽く切れ目(というより表面を撫でる程度)を入れておくと必要な部分が剥がれてきます
ただしよく確認せずに動かすと切れてない部分があったりして残したい部分まで持ち上がって簡単に千切れるので注意。
今回リヤタイヤ後ろの 「APLUS」 ロゴを上げる際に、細かく千切れてしまい復旧するのにかなり苦労したぞなマジで!
APTCCゼッケンは FPM modelcars ( https://www.fpm-modelcars.de/en_GB )の通販で入手したBaymo製マカオ1994 MOTOROLAを流用
ただし、泥ケー1つでも翻訳アプリさえあれば全く恐れず買い物できる。辞書片手に手紙書いてやり取りしてた頃を知るオッサンからすれば全て指先1つで完結しちゃう良い時代だね
(現在URLが変更されており繋がりません)
ちょっと変なカーナンバーですが、個性的なマカオフォントだしMOTOROLAデカールの#5、#6を組み合わせ無理くり#2にしちゃった為。いつかちゃんとしたのを作りましょう
ミニチャンプスE36のMタイプリヤスポイラーは円く膨らんでるのが残念なので、お湯に入れてなるべくトランクリッドと平行を保つように修正
でも柔らか素材だから時間が経つと少し戻ってたりするね
後は、ホイールナットやマフラーのディティールアップなどすれば完成

変更内容がほぼ同じ(ハチマキとミラーの色が違う程度)ビンケルホックの#1号車もサクっと製作
ウィンドウパーツはBTCCのビンケルホック車のを流用してます。ちなみに#1号車はリヤバンパーの「APLUS」と「BBS」が引っ付いてるから要注意
でもこの程度のディテールアップは考えるよりも簡単に出来るのでオススメです
次回はゼッケンを正規のものにした #10号車を作るつもりですが、どうせならシーズン初期のエアロパーツ無し仕様も欲しい所よね。
さぁ、果たしてデカールを全て剥がしエアロ無し前期型ボディに再利用できるのか?への挑戦です!(大変そう・・・)
ついでに ビンケルホックとバイエルン王子の#73号車も作って1994年シュニッツァー制覇しようかな♪

鈴鹿