目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
準備①養生 水色部分
運転席にあるリアパワースライドドアSWをOFF。しかしイージークローザー(最後に強制閉めロックする)機能はSW関係なく常に働いてしまう。作業中 意図せずドアが閉められ破損や怪我などしないよう Bピラーにプチプチを厚く巻いて閉じ位置に接近しないようにしておく。これで 作業中イージークローザーが働くのを阻止。
2
準備②養生 後方外水色点線部
ボディ後方,ドアと重なる主にスライドレール窪み位置より下ボディをプチプチと養生テープを使ってカバー。
この後の作業で,開けっ放しにしたリアドアから 内装パネルを車内側へパキパキと引き剥がす(←方向)内装パネルが外ボディに接触する恐れ。ボディに砂でもあろうものなら擦ってキズが入るのは明白なので保護する。
3
さて 実際の取り外し開始。
スライドドアを全開しロック。車の後方側から窓ガラス後側のプラスチックカバーを外す作業へ。
クリップは上部と中央部に2箇所。①上端に指を引っ掛け 力ずくで引き剥がすとクリップ2つはずせる。2箇所外れたら ②このカバーを上方向に引き上げ抜く。
この後のクリップ取り外しの力の感覚はこの作業で大体判るはず。
4
内装パネルをはずしにかかる。まず 内装パネルをクリップ以外で固定しているTORX25 (T25)のネジ1個を取る。
トルクスレンチセット(ヘックスローブ) 近所のホームセンターの廉価ワゴンで500円で入手。L両端とも いじり止め対応だったのでお買い得? 。(車体についているネジ頭は 突起ボス無し であるので レンチ先端は丸く抉られていなくてOKだけど)
なお みんカラはじめ Web上でこのネジをT20で.. と記載した情報が散見される。誤記なのか T20ネジ仕様車もあったのか不明だが,1本ものトルクスドライバーを購入しようとする方は はやまらずに。ネジをよく見ること。ホシの最大直径(頂点)長さが4.40mmあれば T25 。3.85mmならT20である。4mm巾紙片でも作っておいて当ててみることをお勧めする。
5
トルクスネジを外したら 内装パネルのクリップを 手で捲って引き剥がす。まず スライドドアを半開き もしくは全開ロックした状態にしたあと 車の外に立ち
①Bピラー側 最下部の角部に指を引っ掛け 上方向かってに3箇所 引き上げ
②最下部 後方側に向かって外し さらに車体後方に移動し 上方に向かって3箇所外していく。
③最後 中央付近のクリップを外す。
すべてのクリップが外れ 内装パネル下半分がプラプラしたら 反対側のドアを経由し車内に移動し スライドドアをギリ閉め気味に移動させて(画像1の養生①は ここで役立つ) 引っかかっているだけの内装パネルを 上に少し引き上げる。5cmくらいの隙間ができたら パネルを片手で持ちつつ 上から手を突っ込んで 内部のパワーウィンドウコネクタ1個を ツメを押しながら外す。外れたら 内装パネルを そのまま車内へ引き込む。
内装パネル裏のクリップを確認し 取り残しがあれば車体から回収する。内装パネル,クリップを取り外したら ボディーの養生②は用済みなのですみやかに取り外す。でも養生①は 内装パネルを戻す作業でも働いてもらうので そのままにしておく。
6
内装パネルを外した状態。スピーカーはフロントドア同様 3点 アルミのリベット止めされている。ココが一連の作業のヤマ場である。
リベットはずしは フロントSP交換と同じ作業だが リアドアSPは車内に居ての作業になるので窮屈を覚悟しなければならない。
挟まっているPP製ワッシャー?を カッターで切り欠き 窪んだ隙間にニッパーの刃先を潜り込ませる。 ぐりぐりとリベット傘部を起こしつつねじり締めて最後芯を切る。
このPPワッシャーは 柔らかいゆえに ニッパーで力をかける邪魔になるので こまめにPP破片を取り除いておくほうが 芯をブチ切りしやすい。また ブチ切り時 リベットヘッドが弾け飛んで 車内のスライドレール隙間などに紛れないよう ニッパー先を覆った状態で力をかける。
蛇足だが リベットが ”柔いアルミ” であることを先に知っていれば大きめのニッパーを準備するのではなく 安い電池式ドリルを用意していたかも。ひょっとするとハンドドリルでもいけたか?!。
7
スピーカー取り外し後 精神衛生上の処置として エーモン 2365 スピーカー背面吸音スポンジを貼る。
フロントドアのスピーカー裏にはあった 謹製制振パッチがリアには貼りついていないので ケチ。。とおもいつつ 何も考えずにスポンジ◇を貼る。
フロントスピーカー裏とちがい リア裏の隙間は小さく狭く(薄く)なっているので ゴワっとした2365は枠の奥に仕舞いこみにくい。貼りなおす覚悟でえいっと滑り込ませ位置を決める。
なお 防音,車外への音漏れ防止への過度な期待はしてはいけない。
8
スピーカー取り付け後
精神衛生上の対策として エーモン2179防音テープをスピーカー周囲に貼る。
エーモン商品裏のマンガ絵では スピーカーコーンの外環に接着するような図。しかし TS-F1730のコーンの外側はフラットではなく,巾も10mm無いデコボコ状態であるがスポンジテープは 巾約20mm なので 貼りしろが足りない。内装パネルを閉めた時に 当該スポンジが変形,外れるなどで スピーカーのコーンエッジ凸部を押さこんで コーンの動作を邪魔をする(=低音が出せなくなる)状態のリスクは避けたい。なにせ見えないので。
結局 スピーカーコーン外には貼らず,その下の 取り付けインナーバッフル面へ貼り付ける。脇から引き出しているスピーカーケーブルの位置を起点として丸くつけていくと600mm長さはギリ周ぴったり。そして 結局 スピーカーエッジから突き出したスポンジ壁高さは+10mmくらいか。
以上。
取り外しと逆順で内装を元に戻す。
9
--後日--
VOXYより外したスピーカーを NZE141 の音が鳴らなくなった運転席側フロントスピーカーと交換。
全く同じ型番品ではないがドア車体へ3点止め,穴位置一緒で車体からの配線端子もそのままに使える。
家で12Vを接続させたカーオーディオ+スピーカーとして余生を過ごしていたが急遽現役復帰登板である。
そう。そして念願のハンドドリルでのリベット破壊検証。
ダイソーで4.5mm1本ものの刃先を購入しトライ。やはり削れる。うまくいく。
10
PPキャップも美しく外す。
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裏のリベットはこんな感じになっている。
いずれにせよイビツに残ったリベット軸はニッパーで整形,壊しつつドア内部より抜き取る。
12
ドア鉄板の穴はM5用である。
ホームセンター ナフコでM5-20mmのボルト3本@40とナットを3(6)個@11で購入。蝶ナットのほうが楽ちんだけど。
ドア裏から突き出させたボルトにスピーカーの取付穴を通しナットをM8レンチで締めるという荒業で済ます。2倍買ったナットはダブルナットということで下をチョイ戻す。
--
市販のスピーカー交換セットはインナーバッフルと呼ぶ◎の台座を介しドアに取り付けるので,台座はナットを裏で手で固定しながらボルトを回して締めつけられるが今回はスピーカーコーンを破るわけにはいかないのでこんな感じで妥協。
NZE141のスピーカーはWebで見ると経年でほぼ同時に壊れていったようなページもみつけた。もう一方も壊れたらF1740を買ってVOXY同様に取付けよう。
13
さて なぜ音が出なくなったのかの解析である。見える範囲の銅線の類は特に錆び切っている感じではない。ボイスコイルはむき出しでないので断線しているかよくわからない。
14
ダメ元で端子台?の先側の銅線部にワニ口クリップをつないだら....鳴った!
その手前 端子台-外部コネクタ側の途中銅線につないでも鳴らないので 中間端子台上の断線っぽい。半田クラックの類だろうか?スピーカーのコーンを破けば状態が見れるのだろうが 鳴るなら代わりに余生を過ごしてもらうわけでここまで。
ZRR付属のスピーカーはこの部分端子台ではなくスルーホールと熱可塑の樹脂固定となっている感じ。コスト含め設計変更カイゼンの跡か。
15
右がNZE141のスピーカー。
86160-2B580
EAS16P662A2
4Ω 20W 1DN
左がZRR80のスピーカー。
86160-28820
53000-25710101
4Ω 20W VIETNAM 5bD26e
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