先のRZに乗っていた頃、100台+100台だったかなぁ?限定車で発売されたCBR400F3を予約しました。本当はレッド/ホワイトのツートンのモデルが欲しかったのですが、気づいた時には既に完売。僅かに残っていたブルー/シルバーにしたんです。
ホンダの単車全般に言える事ですが、女性に例えれば良妻賢母、全てが秀逸で高品質ですね。
ヤマハは色才兼備、クイックな回頭性が良かった。ブレーキは劣悪でしたが…。スズキは生理的に大嫌いなので単車も4輪も乗った事がありません。カワサキはツンデレ系、どうぞ私を乗りこなしてご覧なさい…って感じ。FXは曲がらないし止まれないし、当時から族車専用でした。FXを街道レーサーに仕上げた仲間がいましたがコーナーでバランスを崩し、対向車の路線バスに激突…。俺が助けた時には折れた首が背中まで曲がっていました…。目を開いて生き絶えた顔は今でも眼に焼き付いてます。峠を走っている間、死んだヤツが3人、片脚切断が2人居ました。皆んな友達です。
でも、不思議なんです。悲しいけど落ち込まない…ほんの数十分前に凄惨な現場を見たのに、何事も無かった様にカッ飛んでいられた。スピードとスリルに狂い、完全に神経が麻痺してたんだと思います。スピード違反で何度も捕まり、最高で13点減点。免許取消一歩手前迄行きました。その後は兎に角逃げた!何度も検問を破りパトカーを振り切り、点数が戻るまで逃げまくりました。但し、相手が白バイの場合は逃走を諦めた。栃木県警の白バイには優秀なヤツが多かったんです。パトカーは余裕で逃げられた。2002でも944でも逃げました。944でインター出口の取締に出会した際には、臨月のカミさんが隣にいたけど全開で逃げ切りました。
腹の中にいた長男坊はやっぱりスピード狂となり、今はランボルギーニに乗ってます。
話が逸れましたが、13点減点の時、忘れもしない85年8月15日、仲間4人で那須高原有料道路経由で那須甲子有料道路(いずれも今は無料)でカッ飛んでました。下りの左高速コーナーに入る手前で150km/h前後に急減速…と、そこへ直前右折をするカローラGTがど真ん中で進路を塞ぎました。道の右側は断崖、左はワイヤーロープの柵です。避けた方が逆に悲惨な結果になる!と判断し、腰を浮かせてフルブレーキングで真っ直ぐ突っ込む道を選びました。今でもスローモーションで覚えてます。
果たして、自分は空中を25m程飛ばされ着地。着地の瞬間に柔道の受身を無意識にしてました。単車はカローラの鼻先に突き刺さり立ってました。エンジンから前はグシャグシャ…ローンを残して廃車となりました。形を残していたメーターの針は120km/hで止まったままでした。
警察の検証ではブラックマークは55mあったそうです。幸い意識も失わず、一応救急車に乗って白河の厚生病院で精密検査を受けました。けど、左膝と左手首の靭帯損傷だけ。シップ貼ってもらい家に帰りました。ヘルメットや皮ツナギ、ブーツにグローブ全てイイ物でしたから見事に守ってくれたのでしょう。損傷殆ど無しだった、ホンダ・ボルドールのツナギはダチにあげちゃいました。
後日、今回は単なる物損事故、しかも被害って事で、めでたく減点無し!
もし、怪我が酷くて人身事故だったら俺までも6点減点→免許取消だった。と白河警察署から連絡がありました。
事故の翌日、4人の中の1人がカワサキGPZ400Rで見舞に来ました。
出て間もないXフレームの新型です。貸してもらい全開走行に行きました。200km/h迄スムーズに加速し速い!17inフロントタイヤのグリップ・回頭性能に驚きました。
それから1週間ほどして、GPZを注文しに行きました。ら、新型のCBR400F3が、かなりのレーシング仕様で予約開始になるぞと聴かされ、失った愛機を弔う気持ちで新型に乗る事を決意。同時にロスマンズの限定ツナギとブーツも注文しました・・・