2007年02月03日
車高その2
石川エンジニアリングの石川さん(お会いしたことはないが)はいつも質問に丁寧に答えて下さる。あまりに有益なのでご紹介したい。車高やFアームでお悩みの方は参考にしてください。んで、どうしようかな‥
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車高を落とすことでアーム類に負担が増えるというご質問についてで
すが、おそらくアッパーアームのボールジョイントやステアリングタイ
ロッドエンドのボールジョイントのことではないかと思います。
これらのジョイントは、通常ノーマルの車高位置では、ナックルなどの
接続部分に対して垂直状態のような姿勢に入るように取り付けられま
すが、車高を下げることでサスペンションのリンク位置は常にボトムした
状態になりますので、その場合に先に述べたボールジョイントは常にやや
角度が付いた状態となり今度はその位置から動くようになります。
ノーマル時はサスペンションが伸びても縮んでもどちらにも動けるような
位置なのに対し、車高を下げた場合はボールジョイントの動く余地が
極端な言い方をすればなくなる方向になり、ボールジョイントの劣化に
繋がるかもしれません。また、保護しているブーツもどちらかは引っ張られ、
どちらかわつぶれる方向になるのでやはり破れやすくなる可能性もあります。
この説明は、今回のご質問に対して分かりやすく極端な言い方もあり
ますので予めご理解下さい、
ローダウンサスペンションを組みつけてもストロークの許容範囲であること
は間違いないので、そこまで極端に問題があるとは当方も考えておりませ
んが長い目で見た場合に、常にある状態がどのような状態の方がジョイント
にとって優しいかとなれば、もともと設計された位置(ノーマルの位置)の方
がそれは良いと思います。
装着する場合に、それらのリスクまでを説明することはあまりないとは
思いますが、このように実際どのような可能性があるかないかとなれば
装着する場合に可能性として認識されることは良いことだと思います。
説明が適切でなく分かり難いかも知れませんがご容赦下さい。
ーーーーーーーーーーここまで
いえいえ、適切すぎて恐縮します。結論としては、ジョイントそのものとしては機構上は特に問題なし、ブーツの片側が常に変形した状態になるのでブーツの寿命に影響あり→ブーツに亀裂→副次的にジョイントのグリス切れ、というシナリオですね。で、結局どうしようかな‥
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Posted at
2007/02/03 19:59:03
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