223,438km。出会って一目惚れして12年、その時が67,000kmほどだったので約16万キロの付き合いだった。いまや時代の風を受けて当たり前になったダウンサイジングターボのはしりといってもいい1.8Lターボの20V。この大柄に対して大丈夫かな?という思いはあったが必要にして十分なエンジンでした。さすがにオイル消費も増えてきていてパワーダウンは感じられていたものの、燃費が落ち込むこともなく、相変わらずボディはガッチリした塊感を維持していたし、エンジンマウント換装、ハブベアリング総取っ替え、ショックは3セット目、フロントアームは個別には分からないほど交換しまくって、定期的に重整備をしていたおかげでそれこそ30万キロだっていけそうだった。山手に住まっているので雪が積もると唯一、四駆ならよかった。。という思いが頭をもたげるのみで、とにかく満足していて新しくクルマを買い換える理由がどこにも見当たらなかった。中古にしろ新車にしろ、買い換える費用で十分な整備ができるのだから。。一方で、じゃああと10年乗れるか?と問われると、そこには心の底では疑問符がつきはじめていたことは確かだった。10年後にはたぶんおそらくクルマは電気になっているだろうし、今ほどクルマにワクワク出来なそう(わからないけど)だし、時代の徒花かもしれないが大排気量x四駆みたいなクルマは今しか手に入らないかもしれない。。などと考えながら中古車サイトを眺めていたら、B6のV6 4モーションが目にとまった。走行は4.7万キロ、2009年式なのでDCC&DSG装備、Dラー車なのでやや高めだけどその分安心、写真で見る限りメチャメチャ綺麗、これは出会いかも知れないと、わりと即決で現車を見ることも無く成約。でもなかなかB5を手放す心の整理もつかずしばらくは本気で2台体制も考えてみたが、ここは潮時なんだろうと断腸の思いでB5を降りることにした。本当に良いクルマだった。美しく端正なフォルム、アホみたいに荷物を飲み込む荷室、矢のように直進する高速走行、なによりもガッチリした剛性感あふれるボディに包まれる安心感、走行中に止まったのはイグナイターが逝った一度だけ、あとは細々と小さなトラブルはあったけれど、走ることに関しては本当にトラブルフリーだった。機械としての機能はきっちりと維持されていた。98年式だから20年、あらためてドイツ車の車作りの底力を思い知った。パサオ、本当にありがとう。あかん、書いてるだけで泣けてくる(
涙)
Posted at 2018/02/26 22:04:18 | |
トラックバック(0) | クルマ