
8/29、残暑の信州旅行最終日です。
この日は、黒部ダムへ行く予定なのですが、あいにくの空模様。
ホテルで黒部ダムのライブカメラを見ても、雨が降っていて、観光客もまばらな状態です。
ところで、黒部ダムへ行くには、長野県大町市の「扇沢駅」からトロリーバスに乗って行く方法、富山県立山町の「立山駅」から立山黒部アルペンルート(ケーブルカー→高原バス→トロリーバス→ロープウェイ→ケーブルカーを乗り換え)で行く2つの方法があります。
僕たちは、「扇沢駅」からトロリーバスに乗って行ったのですが、扇沢の天気はこの通り。

天気予報によると、雨は上がるそうですが…。
トロリーバスは、電車のように架線から電力を受けて走るので、

鉄道の一種として区分され、レールがないことを除けば、まるで電車の駅のようです。
そして、運転するには、普通のバスと同じ「大型二種免許」以外に、

「動力車操縦者運転免許証」という免許証が必要になるそうです。
『
関電トンネルトロリーバス』は、数台まとまって走行するのですが、

いよいよ、黒部ダムに向けて出発です。
トロリーバスは、『
くろよん建設』で最大の難工事と言われていた、

大町トンネル(現 関電トンネル)の80mもの”大破砕帯”を通過します。
間もなくすると、

富山県との県境を越え、
待避所で黒部ダムから下りてくるトロリーバスの通過を待つと、

あと数分で、「黒部ダム駅」に到着です。
黒部ダムでは、かなり歩くことになりそうなので、体力を考え車いすを借りることにしました。

(photo by ちびっこ)
ダムえん堤に出ると、本降りの雨。

なのに雨の中、車いすで突入し、ケーブルカーの「黒部湖駅」側まで行って雨宿り。
おかげで、ズボンもカメラも、びっちゃびちゃです。

雨宿りしながら、カメラを乾かし、小降りになるのを見計らって、パチリ♪パチリ♪
雨が上がったスキに、

ダムの右岸に戻ります。
くろよん建設工事では171名もの方が犠牲になられたそうで、「殉職者慰霊碑」が設けられています。

(photo by ちびっこ)
そして、130段の階段を下りると、映画「黒部の太陽」の撮影セットが展示されています。

そこで、
くろよん建設の歴史がビデオ上映されていたのですが、これがまた良かった!(^-^)
さらに、

外に出ると、放水シーンをバックに記念撮影ができるスポットがあったり、
建設現場で働いていた人々の足跡や車両の跡が、「ワダチ」モニュメントとして残されていたり、

(photo by ちびっこ)
毎秒10t以上が放水される大迫力シーンが目の前で見られたり、

ゆっくりと楽しめるエリアなので、是非ともおススメです!
放水の風圧ででしょうか?

ミストがダムえん堤に上がっていくので、えん堤からの撮影は、水濡れ注意です。
黒部ダムの住所って、番地の後ろに国有林?(^_^;)

(photo by ちびっこ)
当時、この「バケット」を使って、1回23t、1日最高960回もコンクリートを運搬していたそうです。

(photo by ちびっこ)
その重量物を支えるので、滑車もかなり大きいですね。

(photo by ちびっこ)
これはワイヤーというより、直径100mmの鉄棒のようです。

(photo by ちびっこ)
220段の階段を上ってダム展望台に行けば、大パノラマが待っています。

(photo by ちびっこ)
気付けば、黒部ダムに到着してから3時間半、お腹も空いたのでお昼にします。

ちびっこは、もちろん「お子様ダムカレー」。
僕は当然、「アーチダムカレー(カツ入り)」。

ほどよい辛さで、美味しかったですよ。(*^-^*)
そして、破砕帯から湧き出た天然水を使った「ハサイダー」。

三〇矢サイダーよりも甘さ控えめで、これもなかなかイケますよ!
お腹の貯水量も増え、天気も回復してきたので、遊覧船「ガルベ」に乗ろうと、

ダムの左岸へ移動中、えん堤から見下ろすと虹が現れていました。
ガルベに乗船する桟橋までの距離は、ダムの貯水量によって変わるそうで、

この日は160段でしたが、水位の高い6月頃は、たった30段だそうです。
さて、ガルベは、黒部湖の奥へ向けて出港しました。

湖面から見るアーチダムも
湖面から見る黒部峡谷も、美しいの一言です。

(photo by ちびっこ)
ガルベの後は、160段の試練が待っていましたが、船長さんのトークが幾分楽にしてくれました。(^^)

(photo by ちびっこ)
結局、黒部ダムには、6時間近くも滞在したことになります。

そのシメに、ちびっこは木苺ソフトを食べていましたが、勿論、僕の口には入りませんでした。
今回初めて乗ったトロリーバスですが、

今年でラストと聞くと、名残惜しく感じます。
帰りも黒部ダム行きのトロリーバスが、待避所で譲ります。

(photo by ちびっこ)
県境を超えた先には、

大破砕帯を示すブルーの明かりが見えています。
そして、5.4kmの大町トンネル(現 関電トンネル)を抜けると、

約16分間のトロバスの旅も終わり、扇沢駅に到着です。
滞在時間からも分かるように、黒部ダムは思っていた以上に楽しかったですよ!(^o^)丿

(photo by ヨメ)
さて、大町市を出発し、蕎麦を早めの夕食にしようと思ったのですが、ほとんどの店が14時頃まで。

そんな中、県道306号沿いの田んぼに”営業中”の幟を見つけたので、ふらりと寄ってみました。
そこは、『つばくろ』という、民家を改装したようなお店で、

店内は、ジャズが流れるオシャレな空間でした。
わらじそばも気を引いたのですが、野菜天ぷら、おぼろ豆腐がセットの「つばくろそば」をオーダー。

天ぷら、おぼろ豆腐は、もちろん美味しかったですが、
蕎麦湯がとても濃厚で、

お代わりしたいほどでした。(*^-^*)
この後、R158号で安房峠道路、高山を抜け、飛騨清見から岐阜市まで下道のR156号で帰りました。

(photo by ちびっこ)
本当は、せせらぎ街道で帰りたかったんですけど、間違えちゃいました。(^^;)

(photo by ちびっこ)
おわり