スバル(純正) サイドシルプレート  

まずは本品をご紹介するにあたり、予備知識として我々人類の歴史的･民俗学的見地より詳細な考察を加えてゆきたく存ずる。


古来日本人は農耕民族であった為、遺伝的に足腰が顕著に発達し、言わば胴長短足系統の体格を有するという遺伝的民族性を持つ。

これに対し長身で脚が長いという特徴はどちらかと言えば、古来より典型的狩猟民族であり平原を走って獲物を捕らえる為に脚の発達が遺伝的に顕著に見られるという、欧米白色人種等が有する特徴である。

つまり、我々日本人、大きく括ればアジア民族の脚の長さは、白色欧米人種と比して短い傾向にあるという事である。


これは日常生活におけるあらゆる道具の使い方にも影響する。

例を挙げれば枚挙に暇がないので割愛させて頂くことをご容赦頂きたいが、その最たるものが、この『みんカラ』と名付けられるSNSサイトにおけるテーマである、自動車なのではなかろうか。

ここまでは読者諸氏におかれては、何ら疑問を持たず至極自然にご納得頂ける内容であろうかと存ずる。
それではそろそろ本題に移りたく存ずる次第。


自動車を操縦するとき、人間はこの自動車という道具に自ら乗り込んで操縦する事を要する。
つまり、座席に腰を落とす為、上半身を屈めて乗り込む必要があるという事である。

この際人間は自動車のサイドシルを跨ぐ形となり、これに脚が干渉し易いか否かといった問題が生じる訳である。


ここで目を転じて小生まさあべの体格に言及してみよう。
胴体よりもむしろ脚の長さに重点を置いたボディラインを有しており、およそ平均的アジア人の体格とはかけ離れた、どちらかと言えば欧米人に似た特徴を有している事がそのスタイルを見れば明らかである。

平均的日本人の体格であればその胴長短足という体格的特徴から、サイドシルを跨ぐ際に脚が干渉するなどと言った問題とは全く無縁であろうと存ずるが、アジア人と言うよりもむしろ白色欧米人種寄りの脚の長さを持つ小生まさあべに関してはその限りではなかろう。

スマートに発達した長い脚を持つ小生のような人間の場合、自動車への乗降の際サイドシルへの脚の干渉に細心の注意を払って乗り込むという必要が出て来る。

これは自動車という工業製品は座席に着座して操縦するものであるという構造上致し方ない事であろうが、平均的日本人ならばおよそ気にする必要すら無いサイドシルへの脚の干渉も、小生まさあべに関して申し上げれば全くその限りでは無いという事である。

ましてや、小生の愛車BRZのような2ドアクーペならばなおさらである事は言うに及ばず。
長いドアに留意して最小限のドア開口での乗降を心掛けねばドア端部を当ててしまう恐れが生じる。

また、4ドアセダンやミニバンといったファミリーカーに比して2ドアクーペの着座位置は押し並べて低い位置にある傾向にあり、乗降には通常の自動車よりも一層屈んだ体勢を要する。

これでは、小生まさあべの愛車BRZのサイドシルが傷だらけになり果てるのはもはや時間の問題と言えよう。


そこで、このBRZという自動車の製造販売企業であるスバルが解決策として提示してきたのは、｢スカッフプレート｣という部品であった。

むき出しではすぐに傷だらけになるであろうサイドシル部分の上に傷防止の為プレートを貼り付け、覆うことにより傷を防止しようという逆転の発想である。

いわばこのスカッフプレートという部品は、自らを壁にしてサイドシルという主人を守る、まさに武蔵坊弁慶のごとき誠に頼もしい部品であると言えよう。


写真のように未だ保護ビニールすらはがしていない状態であるが、常にサイドシルを強固に守り続けるスカッフプレートを少しでも労りたいという小生の武士の情けからである。

加えて小生のBRZはWRブルーマイカであり、この薄青色の保護ビニールとの相性が際立っている事にお気付き頂けるかと存ずる。
当面はこの布陣で臨みたいと小生は愚考する。


安全への独自のこだわりのみならず、使用者の気持ちにも寄り添うという崇高な理念をひしひしと感じる次第。
スカッフプレートという逆転の発想での離れ業をこのようにいとも容易く我々に見せつけてくれるスバルという企業、やはり小生が見込んだ企業である。