この間、嫌な夢を見た。
何気なくカーシェアの車でいつもの見慣れた道をドライブしていたら、なんと行く先々で路肩に止まっている無人のタクシーが無意識に動いているのだ。
1台だけなら一生のうちに何度あるか程度だが、こう毎回見る先々で起きるのは明らかに不自然だ!と気が付いて、目が覚めた。
ドライブに入れっぱなしで車転動事件は前回書いた(⇒
https://minkara.carview.co.jp/userid/2619941/blog/38452181/)が、こんな夢を見るだけでも改めてAT車運転意識を持ちたいと思う。
最近はAT車しか本当に運転しなくなった。
殆どの5ナンバーはエンジンは非力だけれども、クリープ現象はどんな場合でも起きる時は起きる。
所で今回話したいのはそんなことじゃないんだ。
今朝がた、ハリアーに乗ってきた。
何とカレコで新しく導入された車でハリアーが地元の歩いてすぐ近くのところに配置されていたのに気が付かなかった。
勿体ない。
カレコは新しい車種を好んで次々と導入するけど、このハリアーも新型でいわゆる、ベーシック価格で高級SUV車に乗れる!的なノリを打ち出していたのを覚えている。
最初は渋谷の地下区役所の駐車場にしか無かったのだけれども、登場当時はかなりの人気で予約が穴あきあきだった。
所が時間が経つにつれて最近はそれほど人気の推移は薄くなったらしく、今日のように突然ドライブに行くよ!とカレコアプリを開いてすぐに取れるくらいになっていた。
ハリアーっていうのは昔小さい時の友達の家にあった今の1、2代前のハリアーを思い出す。
あとはRX450hを見ても、ハリアーを連想する。
所でなぜ今日急にハリアーに乗ろうと思ったかと言うとそれには理由がある。
さかのぼること昨日のお昼。
お昼の蕎麦を食べてからベッドで本を読んでいたらウトウト・・・そのまま夕方近くまでお昼寝タイム。
その結果、夜は眠れぬまま目が猫のようにギンギラギンに輝いていた中、Gooカタログでいろんな車を眺めていた時。
Youtubeで元レーシングドライバーで自動車ジャーナリストの黒沢元治がエコカーのインプレッションを行う動画を見ていた時。
トヨタのSAIをかなり酷く扱き下ろしていたのを思い出し、トヨタってそんな印象悪いもんばかりなのかと落ち込んでいた所、思い出したのがハリアー。
ちょっと前にハリアーをカレコで借りて知り合いを迎えに行っていたのを思い出した。
その知り合い、ハリアーに関しては結構気に入った様子で、「なかなか良い車じゃないですか~」とご満悦。
個人的にも悪い感じはしなかったけれど、なぜかでもそのGooカタログでハリアーを覗いた所、これまた酷い評価の多いのに落胆した。
大体そんな車の捉えなんて万人万物なんだからどうでもいいことなんだろうけれども、それでも個人的には納得がいかないというか、腑に落ちない。
そして今日乗ることになった原因というのが、その評価の中に明らかに同一人物であろう者が名前と中身を変えながらもほぼ同じことを言って垂れるのが1人いた。
この存在が自分のこの納得のいかなさを更に彷彿させ、静かに自分のハラワタを煮え繰り返し、だったら俺が確かめてやるよと、午前1:40~6時間のナイトコースでのドライブを開始した理由となった。
この6時間の間で殆どの車が通るであろう一般道、市街地、ワインディングの全てを走りきって、改めて他のハリアーユーザーの名誉のためにもインプレッションしようと行ってきた。
コースは環七・甲州の中間点である大原交差点を基準に、八王子、高尾方面の大垂水峠を往復するワインディング道から一度帰途、今度は環七直進と10号及び甲州、晴海通りの2通りでお台場を往復する都内道で街乗りを検証してみた。
また、途中はゲートブリッジとレインボーブリッジを加えることで、下道ながらもあくまでも安全第一を優先として、高速走行での状態も確かめてみた。
まず車の前に言っておきたいことがある。
車の感じ取り方というのは人それぞれであって、それは自分が耳にタコを作るつもりで毎度のように言っていることだ。
それは車を知る人ぞ皆が言うことだが、自分も前回このことの為に自分の車を例にして投稿したことがある。(⇒
https://minkara.carview.co.jp/userid/2619941/blog/38667216/)
この時はあくまでも見た目に関することであるが、まず気になったのは見た目もそうだ。
例の原因人は見た目を毎度指摘し、「アヒル顔」と表現している。
この表現方法は自分もまぁ納得してしまったところもあるのだが、本人はこれがダメだと言う。
逆にこのアヒル顔を好む人間もいるだろうし、このスタイルが高級感の元だという捉えもある。
それにこのノッペリした感じがもしダメならば、同じスタイルのスポーツカーは皆ボツということになる。
それでスポーツな車でもカッコ悪いとは、まず言えないだろう。
まぁここは人それぞれなのでまだいいだろう。
車についてだが、この原因人や他の酷評が口酸っぱく言っていたのが、2LのNAは弱いという事だ。
やはり気になるのはこの車の心臓部に関してだ。
カレコにあるハリアーは一番廉価版のエレガンスだと聞いた。
重量は1.5tを越えていて、馬力はカタログだと151ps、トルクも20kg弱とのことだが、これから換算するとパワーウェイトレシオもトルクも、少なくとも自分が最近好んで乗っているフィットと同等レベルだと分かった。
自分は都内を回すにも軽いワインディングに出るにも、フィットはかなり扱いやすく、車の基準的に置いている。
基本自分は車は重量1tに馬力は100psもあれば十分だと考えている。
ましてその前によく乗っていたノートなんて80psも無いくらいだ。
まぁハリアーのような高級SUVを5ナンバーのチャチな車と比べるのは人によっては屈辱的かもしれないが、自分は悪くは言っていない。
まずハリアーは実測的にどれくらいのパワーが出ているのかは分からなくとも、都内を回すには十分なパワーだ。
パワー不足を最初感じたのはエコモードにしているときに一度。
グニュッとアクセルを開いたらニョローッという感じで加速したのには、パワー不足もあながち間違いではないかもと思った。
所詮はカーシェアの車、燃料は無料だしドライブモードは基本、PWRモード固定で走った所、走りだしからパスーンと加速してくれるようになった。
ここで原因の一つが分かった気がする。
これじゃないの?パワー不足って。
そりゃパワー無いわけだよ。
でもまだPWRに気が付かないとき、パワーが無ければアクセルもっと踏めやいいでしょ?とも感じた。
ハリアーはペダルの反応が普通にリニアに反応する。
踏めば踏むだけパワーが出るから、それほど気になるほどでもなかった。
ハンドリングも同じ。
ハリアーは他の車と比べてもハンドリングが素直に反応する。
ワインディングもハンドルで回す分には何も頭を抱えるような問題も無かった。
個人的にはハザードの位置、普通のこの手の車はこんなもんだろうけど、もう少し近いと個人的に嬉しい。
これは個人差があるだろうけど、自分の場合腕が短いのもあってかハザードに手を伸ばしたと肘がピンと張る。
それでも届かないと仕方なく体を起こす。
都内で混雑の車列を右へ左へ避けるにハザードは礼儀的にも必須だ。
ワインディングも同じ。
普通の走ってる時ならまだしも、後ろから走り屋が来たら別だ。
そんな時にスッと簡単にハザードに手が伸びるのが好ましい。
このワインディングもやや困る。
加速は、まぁこの重さにこの馬力、こんなもんでしょという感じだが、それ以上に減速はその重さがアダと出る。
ツッコみで減速すると、速度が落ちてないのに荷重がいったまま気が付けばコーナーに入ってしまい、一瞬肝を冷やした。
全体的にキビキビ、という動きではなく、ドンブラコ~ドンブラコ~という感じだ。
これがもしも、仮に、まさかとは思うけれども、もしサーキットやジムカーナの場合。
まずブレーキだろうな。
パワーは、まぁ2Lこんなもん、妥当な加速。
PWRでダメなら、マニュアルシフトもある。
このセミオート意外と賢くて、思ったよりも入力の反応がよく、クロスで面白い。
パドルが付けばもっとやりやすいんだけど。
とりあえずワインディングはそんな感じだ。
それから都内に戻って走ってみた。
その前に行きと戻りに関して、ハリアーは目線が高い車なだけに運転しやすい。
これだけでも個人的には嬉しいし、疲れにくいのが良い。
ただでかいだけに左右の車体感覚を掴みとるにはもう少し慣れよう・・・。
分かれば結構運転しやすいかも。
さて、その問題の都内だけれども、ハッキリ言ってなんの問題も無かった。
自分がいつもの晴海ルートに入った時は、丁度早朝でもかなり荒れた時間帯に突っ込んでしまったが、それでも他とは負けずとも劣らぬ、アグレッシブな走りのまま、短時間で抜けられた。
ちなみに2周目に環七から246に合流して渋谷まで行った時はまたラッシュの真っ盛りにかなり混雑が始まっていたが、列を割入るときも、ドアミラーの視界範囲が比較的広めで見やすく、車高の高さも相成って先が見やすく、直ぐに空いている車線を選別しやすかった。
いやー、車高が高いって、罪ですねぇ~・・・。
高速の時の安定性もあるし、ロードノイズも少ない。
レインボーでは調子に乗ってスピードを出し過ぎたが、その先のループをかなりな速さで突っ込んでも車体は安定して曲がっていった。
そういえば、背中に付いてるポッコリしたやつ(名前分からん)のお蔭もあってか、ホールド性も悪くなかった。
何はともあれ、6時間はあっという間。
カラスカーで夜は開けて(古いか)代々木公園に到着。
実にこの車の事が十分に分かったと思う。
どこかの某Youtuberが300万でハリアーの新車を購入したという話を聞いたことがあるが、ここまでので300万・・・。
んー微妙や・・・。
ただ自分はSUVはそれほど乗ったわけでもないけれども、ある程度理解はしてるつもりだ。
それでこの実用性などを総合して考えてみれば、結局の所、ワインディングにしろ、都内にしろ、高速にしろ、このハリアーは思いのほか悪い車ではなかった。
これ、事実。
都内でどれだけ回せたのか、それは道を知りつつ慣れにもよるだろうけれど、個人的には不安もなく走りとおせれば、それは普通に車として良い車だと思う。
そうそう、燃費はというと。
まぁ全体的に150km以上200km未満、で20Lってとこ。
どれくらいかは計算マンドクサイので各自でおなしゃす。
まぁレギュラーだし、都内で車持つくらいなら燃費なんて気にしないだろうし、自分はそれほど気にしていない。
まぁこれを新車で買おうか買うまいかは人それぞれだろうけれど、自分はそれほど買いたいとは思わないけれど。
でも少なからず日本のSUVのスタンダード的な位置づけであれば悪くは思わない。
自分がSUVのなかで印象が強かったのはレクサスのRX450hに乗った時もそうだが。
3.5Lエンジンで巨体をジェットコースターのごとく推し進めるあのパワーは、オーナー本人また自分も正直、日本で使うにはオーバースペックすぎる。
100km/hを越えてなお加速の力が緩まないようなエンジンは逆に無駄に燃費に影響を与えるだけでなく、維持費にも大きな差が出る。
それもあって個人的にハリアーとRX450hなら、ハリアーを選択するのはいかに現実的かも分かる。
度々だがこのハリアーの力を持ってさえすれば2LNAでも簡単に朝の晴海や246を軽く吹っ飛ばして、前に出るだけの力がある。
それほど限界点を突き詰めなければワインディングも安心して抜けられる。
個人的にはインパクトも悪くないと思う。
あとはもう少しトラクションが良いと申し分ないけど、ラインナップに4WDもあるみたいだからまぁいい。
あまり凝らしてはないけど、トランクも広いし使い勝手もよさげな感じ。
しかもターボモデルで230ps出るのもあるらしいから、それこそ良いじゃマイカ。
G'sモデルもあるみたいだけど、そっちはどうなんだろう。
分からないけど、少なくともスタンダードSUVにふさわしい車であったのは間違いない。
どうにしろ、実際に自分で車を知るにも、共有するにもこういった情報提供やインプレッション型はある意味は持つ。
だから自分なりにその見方を凝らしている。
まず、全体的に1、2行で済ましているのは信用していない。
車に乗ったのであれば、その車から感じられること、フィーリングや機能性などは1、2行で終わるものではないはずだ。
それから試乗車で乗ったというもの、これもあまり信用していない。
ディーラーの試乗は基本20分弱、地元の道をぐるりと回って帰ってくるだけであり、自分も何度かディーラー試乗には行っているが、それだけで車を完璧に骨格から機能の髄まで理解できるわけがない。
ましてや前述したようにエコモードとPWRモードがあるだけにただただパワー不足をタラタラ扱き下ろすくらいな勘違いもあるのだから。
それに自分の場合、隣に見知らぬ人にしろ店員にしろ、誰かを乗っけてるとそれだけ一種の緊張が走り、どうしても運転に意識が行って、車の中身を知ろうとも上手くピックアップできないのがある。
なので出来るなら、今日のようにガッチリ時間と車を確保してしっかりと徹底的に乗り倒すくらいが良い。
最後に一つ。
自分は車が好きだ。
そして自分は車には1台1台にそれぞれの個性があると考えている。
それはなんでもいい、スポーツカーにしろ、SUVにしろ、軽トラにしろ、バスにしろそうだ。
1台1台にそれぞれの車なりな個性を持っていて、それらが息づいているものだ。
人が1人1人に個性を持っていて、それを何らかの機会や出来事、場所で発揮されるのと同じ。
小雪のような大人らしさを全面に打ち出す女優もいれば、薬師丸ひろ子のように少なからない昔のあどけなさを残す女優もいる。
黒島結菜のような正統的な純粋さや清純さを打ち出す女優もあれば、広瀬すずのように弱天然さにやんちゃさを織り交ぜる女優もいる。
女優ばっかりだが、それは人のとても細かい個性を凝らすと非常に分かりやすいのが女優だからだ。
車も同じだと感じている。
見た目にしろ、走りにしろ、それぞれの個性があるんだ。
そしてそんな車の個性というのは、メーカーさんあるいはその設計に携わった沢山の人、1人1人の個性が織り込まれ、心を込めて作り上げられたものだと、自分は信じている。
そうでなければ好む人もいないし、車さえ結局どんな形でも良いってことになる。
屋根がついて、タイヤが4つついて、エンジンがあればなんでもいいんだ。
でもそれでは車の個性が全く無い。
上記した女優さんたちもその顔かたちに、個性が入っているから魅力があるんだ。
車も同じだと思う。
そして自分はそういうものであるからこそ、どんな車をバカにしたり、酷く詰ったりするのは出来ない。
それはまさに自分にとっては人を差別するのと同じくらい、辛いものだ。
自分は生まれてこの方、そこまで酷くクソのかけらにもならないような車というのを見たことが無い。
だからどんな車でも必ずその車なりな、ありのままの姿が自分は好きだ。
そしてもう一つは、世に出た車であるならばそんな車が存在すべき権利もある。
これは人で例えるなら、人権だ。
相模原で起きた戦後最悪の殺傷事件とも言われる、障害者施設事件。
そこで犯人が繰り返し言ったのは、「こいつらに生きている資格はない」「皆殺しにすべき」と語っている。
他からすれば大袈裟かもしれないけれども、自分にはこんな車必要ないやら、無くなるべきやらいうのは、どうしてもこの2つが重なって感じてならない。
だから自分は人に言ったり言われたりするのを見るのが辛いのと同様に、車にも同じように言い言われが辛くてしょうがないのだ。
話は少し逸れるが、ある教会の牧師のお話を一つ。
宣教の中で、マタニティマークの話が出た。
これはいわゆる妊娠している女性などが公共などを利用する際に周囲に配慮を求めるための、いわゆるキーホルダーのようなものだが。
自分も一時駅で働いていたことがあり、幾度か目にしたこともある。
このマタニティマークの意味、それは例えば優先席で席を譲るにもそうだが、もう一つの意味がある。
それはその母親に対してだけでなく、そのおなかにいる子供に対しても意味があるという。
それはそのまだ外の世界を知らぬおなかの中の子供に対して、”私たちは君が生まれるのを心待ちにしている。だから安心して生まれてきて良いんだよ”というメッセージであるというのだ。
中には心無い人間が子供や妊婦に対して酷い当りをする輩もいるが、そんなのは全く別だ。
これから新しく生まれる命に対して、希望、未来、明るい人生、それらを与えるがごとく、そのまだ見ぬ命への知らぬうちに与えられるサイン、それがこの意味だ。
現在、ハリアーは月間5000台が販売されている。
その1台1台の車がこれからまだ見ぬ家庭、人の手に渡る、それは自らの個性が認められてこそ、そこに存在している意味だ。
これから楽しい思い出、もしかしたら悲しい事なども共有するかもしれないが、それらは単に人と車ではなく、個性と個性が相まってこそ、その車の有意義が保たれるものだと信じている。
だから、どんな酷評を下されようとも、オーナーの皆さん、安心してください。
あなたの車は単に世界に大量生産されてるものではない。
あなたと車、その世界に一つしかない絆があるからこその素敵な世界だ。
是非ともその素敵な世界を大切に、これからもカーライフを楽しんでください。
今日も代々木公園は平和でったなぁ~・・・