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イイね!
2017年10月08日

車遍歴を巡って ~プリウスに乗ったよ~

自分はどうもハイブリッド運に恵まれていないらしい。
ハイブリッドの車に乗る機会が無いのだ。
ある意味それは、腐れ縁なのかもしれないが、別にハイブリッド車が嫌いなわけじゃない。
単に乗る機会が無いということだ。
でも個人的にはガソリン車が良い。
しっかりパワーとトルクが出足からコン!と振り出されるのが個人的にも好きなのだ。
対してハイブリッドの加速はニューっと絞っているのをゆっくりと解くような加速をする。
その点は出足の乗り心地も良いのはハイブリッドの良いところだろう。
ハイブリッドはレンタカーで借りると何かとどうも値段が上がる。
まぁそれだけ燃料の消費が少ないことが特徴なんだろうけれども。
幸いにもカーシェアは燃料の概念が無いからガソリン車もハイブリッド車も同じ値段で乗れる。

そんな中でプリウスが気になっていたのはまだその前にセリカに乗り始めてから思っていたことだ。
プリウスは飛ばす、という話をよく聞く。
実際、まぁ自分から見てもそんな感じがしなくもない。
一度真っ暗な早朝の環七をありえんスピードで吹っ飛んで行ったプリウスがしばらく進んでいくうちに交差点の緩い右で外に突っ込んで事故っていたのを見たことがあったが、プリウスが飛ばす原因がなんなのか、自分にはそれが分からないが、恐らくその飛ばす・・・というより飛ばしたくなるような原因が車のパワートレインや本体に何かがあるんだろうなと思った。
だからそれでこそ興味があった。
自分は必ずしも四六時中飛ばさない訳じゃない分、車から何か与えられるテイストが非常に興味深いものだ。
新型プリウスはディーラーで試乗したけれども、自分は前から言う通り試乗は全くというほど目安にしていない。
乗るんなら徹底して乗った結果を自分で判断するだけだ。
だからある意味カレコに新型プリウスがあったのは丁度いい。
最初はわざわざ渋谷まで出て乗るのかと億劫で機会をうかがっていたが、偶然にも地元からちょっと歩いた所にカレコの新型プリウスが配置されていたのに気が付かなかった。
丁度お昼寝しすぎて眠れなかった日。
いざ、出。
色が白と黒があって黒にした。
来ていた服が白っぽい長ズボンに白いポロシャツで、持っていた小鞄も白。
これで車も白だと、真っ白々になっちゃう。
まず語る前に、一つ文句を。
初心者マーク、しっかりしろ。
ボロッボロ。
どうやって使うってんだ、あれ。
型にシールで貼っ付けてどこに付けるんだよ。
しかもはがれてるし。

新型プリウスに注目する前に、注目するのは現行のトヨタが出している車の特徴だ。
現行のトヨタ車種というのは、新しいテクノロジー方針としてTNGAというものを挙げている。
これはToyota New Global Architectureの略称で、先代のプラットフォームを見直し、増結を行うというもの。
何も知らない自分はてっきり、テ〇ガと読んでしまいがちだ。
もっとも自分は〇ンガでのエクソタシーも嫌いじゃないけれど、そういう意味のテン〇とは違う。
何言ってんだおりゃ。
でも前にトヨタがスポーツ車をGRでひとまとめにすると聞いたとき、GRMNというブランドが現れたが、自分は素直にこれを”グルミン”と読んだ。
実際の読み方は”ジーアールエムエヌ”って。
でも江戸っ子な自分は面倒だから友達相手でもグルミン、グルミンって呼んでる。
グルミンって聞いたことあったなぁって思ったら、少し前のTVゲームの名前だった。
まぁそれは置いておいて、だからややこしいごろ合わせを何かと好むトヨタなのか、そんなんならTNGAも素直に読むだけだ。
”テンガ”ってね。
それでこのTNGAの特徴としては、本来車を保有する、もしくは車に乗ることに対してのベースが強調されている点だ。
昔から代表メーカーを表すのに、走りはホンダ、デザイン日産、丈夫でトヨタ(安全でトヨタ?)と言われていただけにそれを表していたのはうなずけた。
ホンダは確かに今もなお走りにテイストが他の車とは一つ違うと感じさせるものがある。
デザインの日産・・・これに関してはまぁ特にコメントは無いけれども日常的でなじみやすいという点では合点がいくとも思える。
トヨタはそういう意味ではむしろ車がどれだけ長く持つかにかけて力を入れていたように見える。
確かにタクシーなんかでもクラウンコンフォートなんかが20万、30万キロでも未だ都内の前線でぶっ飛んでるのを見るとうなずける。
そして逆にトヨタはどうも走りやデザインに関しては力の入りが弱いとも感じさせられた。
AE86のレビントレノを世に出して以後、90年代にスポーツカー黄金期と呼ばれる真っ最中で本田のNSXやタイプRのシビック/インテ、日産はスカイラインGT-R、スバルはインプレッサで三菱ランエボと名車が次々と生まれてきた中、トヨタが出したのはスープラやMR2、それに味付け程度でセリカが並んだくらいだったけれども走り的にはイマイチウケが振らなかった模様。
だからトヨタは結局のところ車の丈夫さなどがメインであって、このメーカーを表す表現は古今変わらないものと思っていた。
でも現代になってTNGAというプロジェクトが始まってから、これはある意味一般的な目線から、本来の方向性だったものを更に拡張して、他社とも双璧をなすものとなっている。
それはトヨタが今までは重視しなかった、走りとデザイン。
単に拡張するだけじゃなく、その方向性を更に未来を見据えたものでもってとらえているという点。
いわゆる、車の保守観から大きく外れるものだ。
これに大きな批判が飛んだのが、いわゆる自称車好きの連中であって、デザインも酷けりゃ走りも酷い、と。
まぁ自分も昔ながらの車やその方向性も好きだけれども、こういった先行性や未来観というのも実はあながち好きだったりする。
しかしTNGAを掲げてからの現行車、いうなればこの間のC-HRといい、今回の新型プリウスといい、それに乗ってからというもの、度々テンガ!テンガ!と馬鹿にしてた(という訳じゃないけどw)割にはちょっと衝撃的だったのも一つだった。

ハイブリッドの加速、これも良くてなによりも音が静か。
エンジンが停止と発動を繰り返すにもその始動音さえこっちが気づかないくらいだった。
前にスバルのハイブリッドXVに乗ったけど、その時は始動が明らかに分かる。
しかもその時は頻繁に始動停止を繰り返すから、ややうっとおしさも感じた。
プリウスは停止している時はラジオと外音以外は聞こえない。
ただ一つ気になったのは、プリウスが発進するときの電気音。
これが友達曰く電磁波的な影響で体に悪いという話を聞いたことがある。
本当の事なのかは知らないけれど、まぁ普段から様々な電磁波に晒される人体でもそれほどの影響を受けていない点、それくらいのだから問題は無いらしいけど。
実際プリウスは0-100でも10秒近くかかるらしいが、街乗りの間でこの加速感は普通に扱いやすい。
加速で比べられるのにフィット3のハイブリッドがあるが、こっちは0-100が8秒弱でいってしまうので、下手なスポーツカーでも近い。
だが、街に出るとこの感じはあまり気にならない。
ただフィットハイブリッドの感じを知らないけれど、プリウスの加速感はかなり安定してしっかりと加速してくれるため、自分でも知らないうちにかなりな速度に乗っていたりした。
これは、凄い。
ハイブリッドの車の加速というのがどれだけ速くて速度に乗りやすいものなのかが非常に分かりやすい。
加速感は3Lの乗用車並みと聞いたことがある。
果たしてこの加速が3L並なもんなのか疑問に思ったけれど、でも知らない人にとっては大排気量車とも並な加速感はうなずける気がする。
メーター周りがオンボードに付いている、これも個人的には嬉しい。
ハンドルは個人差で位置が違う。
でもそうするとメーター周りが見にくくなってしまうのだ。
元からオンボードにあればそんな概念も無いから好きな位置にハンドルを持っていって運転できる。
ウインカーで自分があまり気に入らないのは押し込んだ時に必ず3回は点滅するもの。
都内で車線を変えようとして即座に中止するにもまだチカチカやってると後続に勘違いさせる。
その点プリウスは一回の押し込みで1回。
他にとってはどうでもいいだろうけど、個人的にはこれがなかなか嬉しい。
それからやはり低重心。
これはかなり大きくて、実際の乗った時にも強く影響していた。
プリウスは思った以上に、本来の車の走り、加速するだけ加速し、切って切るだけ曲がっていく、これに思った以上にリニアに反応してくれて非常に運転しやすかった。
他の乗用車と比べてもこのプリウスは乗った瞬間から、何か違うと思わせるものがある。
スペック的にはほぼ並大抵な車と変わらない。
パワーもウェイトレシオも普通の乗用車だ。
でも運転した感覚、これはやはり違う。
これはこのプリウスがそうであって、必ずしも他の車が同じような感覚とは言えないだろう。
速度が乗ってもかなり安定している。
高速で走ってても不安感が無くてシャシや足回りはまだしっかりしている。
パワートレインなどにボディ剛性や足回りが負けにくく、高速状態でハンドリングを切っても安定して曲がり、反応してくれる。
だがそうなだけに高速でループに入ったとたんに足が負けた。
原因はすぐわかった。
タイヤだ。
プリウスのノーマルで武装しているエコタイヤは限界域になると車より先に音を上げる。
これがちょっと閉口したところだ。
ワインディングも正直なところ、楽しさの6、7割方をタイヤに奪われた感じがする。
グリップをしないで車だけが踏ん張って足はアンダーアンダー・・・、やや危険を感じたくらいだ。
ブレーキは以外にもよく効いてくれて、高速域から減速しても安定して速度を殺してくれる。
ただ、ABSが変な効き方をしていて、ギューッと踏んだ瞬間にいきなりロックしたような音がして一瞬ビビった。
普通に流す程度の範囲であれば問題は無いと思う。
だがこの車でもう少し楽しさのエクソタシーを引き立てるなら多少そっちの志向を持ったタイヤを履かせても悪くないんじゃないかなと思う。
むしろそっちのほうが、この新型プリウスのTNGAに適った走りをしてくれると思う。
プリウスは新しくなってから(前のは知らないけど)やはり乗用車なだけに雰囲気が車内重視な感覚がしたが、3ナンバーの割にはコンパクトで運転しやすかった。
それに出足の良いハイブリッドの加速が入るから、街乗りはもう爽快だ。
ゼロ加速がしっかりと回ってくれて扱いやすく、コンパクトな割に視界は意外とワイドで周囲を把握しやすい。
速度に乗って車線を変えたり、前後左右を意識してもハンドルが意外とリニアに反応するし、低重心で剛性感があるから安心して振り回せる。
これは飛ばしたくなるわけだ。
この日は基準になる車が居なかったのだが、3L前後の車なら追い回せるくらいはある。
唯一意外だったのはトランクが思いのほか小さめだった。
最初トランク下にも広がってるかなとカバーを取ったらまた別なのが覆ってあった。
カタログだと500L超えてたけど・・・どゆこと??
多分何か間違ってるのかな?
この下に空いてたのかな?


世田谷線を意識したけど全く意味無かった・・・。このデザイン、カッコイイの最初の印象も愛着がわくと可愛く見える気がする。これでクーペモデルとか出たらカイでしょw(それはないかwww

何はともあれ、新しくなってからプリウスは何かが違うと感じさせる、そんな感覚がした。
こりゃどんなにネット厨で叩かれても、売れるわけだわ。
最近は新型プリウスの販売数が減ってるって言うけれど、そうは言っても登場してもう街中で度々見かけるくらいの普及率、十分に売れまくってるのが分かる。
単に燃費が良いとかだけじゃない、誰もが扱いやすくて安心して気持ちよく回せる。
やはり車の市場ではそんなのがあれば誰もが欲しくならない訳がない。
走りに偏って売れる車があるかといえば、そんなのがある訳も無い。
昔、インテRのDC2が発売されたときにレーシングドライバーの大井貴之がへたくそには乗るな、と言ってたのを思い出す。
もちろん本田の車が全てそうって訳じゃないけれど、どうしても車の中での方向性が一つに偏ればそっちが好きな人ばかりしか集わないのは自然なことだ。
その点からするとTNGA、やはり侮れないのかもしれない。
もちろん未だ走りの洗練性は本田などが高いのかもしれないが、それでも今まで会社によって方向性が偏って極める感じだったのが、トヨタはそんな常識を打ち壊している感じがする。
単にトヨタはただ丈夫で安全な車ばかりではなく、こういう目に見えない、乗ってみないと感じない新たな点が現行で始まっている。
無論こういった新しい事は多分最初の受け入れは多分少ないだろう。
だが、先鋭的なデザイン、万人的に走りへのエクソタシーを与える走り、そしてお墨付きの丈夫さと安全。
これからのトヨタがある意味楽しみになってくる。

明け方の代々木公園、良い朝だ・・・
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Posted at 2017/10/08 21:07:57

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