2020年04月05日
今から15年前〜9年前まで、私はとにかく車を走らせていた。
どこの国へ行っても走れる場所を探したし、日本のどこに行っても走ってた。
ご飯もたべずに、夜になっても、朝が来ても、ずっとずっと走る日もたくさんあった。
体がしびれてきて、もう限界のように感じるのに、脳はすごく興奮して、胸がドキドキして、これが快感なのか苦痛なのかもわからなくて、ただいつも、あの車と一体化していくような感覚の先が知りたくて、やめられなかったんだと思うんです。
それは快感依存だったのかもしれません。
走らせたあとは、体がガクガクして、腕も頭もしびれて、酷く疲れているというのに、全然寝れなくて、、、それでもまたもっとあの先に行ってみたいと思っていました。
そんなときに、一緒に遊びレースをしようと変な怪しい(笑)外国人団体から誘われ、怪しいにも程がある遊びレースをすることになったのですが、
最低限、これはやりなさいと、カースタントマンを育てる先生??のところに連れて行かれ、、、、
海外には、私有地なのか、あり得なくひろくてボロいサー○ットみたいな、なんだかよくわからない場所がたくさんあって、普通じゃ走れないんだろうその場所と、普通じゃ出会えないんだろう先生に、私はかなりわくわくして好奇心が止められなくて、もうどうなってもいい!と飛び込んで行ったのでした。
今まで、車でこんな経験したことない!みたいなレッスンをたくさんされて、ぶつかる衝撃、音、車のもろさ、、、いろんなことを体験させてもらいました(まあ、それ用の車で全部ボロいので、レ○サスなんかは多分、もっと衝撃も音も小さく、そんなにもろくはないんだと思う(笑))
そのなかで、いつも言われてきた、感じろ!
感じるままに走れ!考えるな!
ブ○ース・リーか!!!と思いながら、本当はちょっといつも苛立っていた。
だって私は、物凄くもう本当にめちゃくちゃビシビシ感じていたんです。
だけど、感じていることが正解とは限らない。
敏感も鈍感も関係なく、
人間は感じるという曖昧で正確性のないのを優先するものだけれど、、、
このブ○ース・リーを乗せた車、私以外の命をのっけているわけで、、、、
きっと私がどんなにめちゃくちゃに走ったとしても、助手席から危険回避させる自信があったのだろうけど、
私は結局、一度もブ○ース・リーに身を委ねることはできませんでしたし、
座学経験も、車の知識も全くないまま、ひたすら走っていただけなので、結局いつまでもあの先に行くことも、あの先を知ることもできませんでした。
9年前、初めて知った、大好きな大好きな選手。
彼の走りをみたときの衝撃は、今も忘れられません。
顔も名前も知らないのに、走っているその車から少しも目が離すことができず、胸が苦しいくらいにドキドキしていました。
私がずっと行ってみたかった世界、まるで試合中に脳が解放されているように走る人。それなのに何故?あれ程大胆に走りながら、何故こんなにも雨のなか動じない安定感があるの?!
なんて、なんてかっこいいの!
そして、なんてなんて、気持ちがいいの!
雨なのに「晴れときどき殺人」という一番大好きな歌を思い出しました。
♪天使がひいた弓矢が 私の胸にたった今 刺さったとこよ〜
晴〜れ ときどき キルミー あなたとなら死んでもいいな
パラダイスのパスポートをまだ私持っているの〜♪
今まで、恋やときめきは「かわいい!」からしか始まったことがなかった。
「かっこいい!」から始まる気持ちって、こんなにも身も心も解放され、敗北感は快感になるものなんですね!
私が、一生走り続けてたとしても、あの先には行けなかったんだと、あれほど思い知らされたのに。
試合が終わって、選手や車のそばに行けるというので、初めてそういうものに参加する私。
選手の列に、今まで人生で会ったことないような雰囲気の男性がたくさん並んでいる中、女性はとりあえず私だけ(今では女子がうじゃうじゃならんでいる、、ちっ)
みんな、ヘルメットとかにサインしてもらってる!
どうしよう私、何も持ってきてない!(><;)
あ!握手してもらってる人もいる!
わ、わたしも!とりあえず握手!絶対に握手!そして絶対に写真も!
と、大興奮そわそわ
順番がきて、握手して下さい!って手を差し出したとき、、、、
選手の手は真っ黒で、、、自分の手をみて、あ、と言いながら手は出すのに戸惑うような仕草をみせて握ってくれない選手。
なんですか?!こんなすっぴんの貧乏くさい私なんかに、女性への配慮ですか?!
あんなやんちゃな大胆な走りをする人が?!
な、なんて優しくて可愛いいの!!!きゅーん♡
思いっきりギュッと自分から握っちゃう私。握手なんてビジネスで、世界中の人と何度もしてきた。ハグだって、ときには頬にキスだってたくさんあった。
なのに、握手って握手って、こんなに凄く重いものなんですね!
もはや、初めて好きな人と二人きりで手をつないでるような、それだけてどうにかなっちゃいそうな「あれ」さ。
そのときから、私の生まれて初めての、ファン&2年間の追っかけ?が始まる。
いつもみんなに危ない危ないと言われて、あの年まで一人で行動することを妨害されてきたけれど、契約が終わったその年、私は誰に何ていわれようが、一人で全て行動する冒険の年と決めていました。
選手の次の試合は鈴○でした。
その観戦のため、新幹線やらタクシーやらを乗り換えてたどり着いた鈴○サー○ットホテル。初めての一人旅、
大冒険したようなあの気持ち、待っているのは自由の国の王子様♡
そのドキドキと幸福感といったらもう、、、( ꈍᴗꈍ)♡♡
いつも、あの先の世界に連れて行ってくれる選手。
でもね、手が真っ黒だったのはあの日だけで、あとはずっと綺麗になっちゃったんだけど、私、あの真っ黒の、さっきまで車ずっといじってました!の手が、いつもずっと恋しい。
私の追っかけに、写真係として途中から付き合ってくれるようになった友達が、握手と写真が終わると急ぐように立ち去る私に、いつもどうして?と聞くけれど、、、
私が欲望を抑えて、宝塚ファンのようにキリッとしてみせれる時間は5分が限界なの!女だって、犯罪者になりえる欲望をかきたてられることがあるんだからね!!(><;)それに私が暴走しても剥がす係がいないんだもの!
、、、、というほど、とにかく大好きなわけで。
ペットロスから、普通の生活ができるようになって初めてした活動も、選手に会いに行くことだったな。
今年、2月末から、とても悲しいことやトラブルが続いて、立ち直ることが、本当は今もできていないのかもしれない。
それでも、思い出すと元気にしてくれる大好きな選手。どうかいつまでもいつまでも走り続けてくださいね。
あ、それから去年見学に行った鈴○のチャレ○ラで、一周だけ脳を解放して走ってるようにみえた車があった。興味深く刺激的なラインで。
それまではずっと慎重に丁寧に走っていたのに、まるで別人の走りだった。フリーのスポーツ走行で、そんな人みたの初めてだったから忘れられなくて、、、
またいつか、みれたらいいな(◠‿・)—♡
Posted at 2020/04/05 20:12:49 | |
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