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才能ある者にとってはユートピア、それ以外にとってはディストピア。誰もが「知能と努力」によって成功できるメリトクラシー社会では、知能格差が経済格差に直結する。遺伝ガチャで人生は決まるのか？　絶望の先になにがあるのか？　はたして「自由で公正なユートピア」は実現可能なのか──。



氏の「上級国民／下級国民」は読んでないけど、たぶんそれの発展版。
素人にはちょっと難解な経済用語を散りばめながらこれからの世界と日本の行く末を案じるようで全く案じていないという内容。ダメ出しが厳しすぎて、辛いｗ

これからの社会は資本主義から才能主義に変容していくらしいんすけど、中段で「才能や知性は遺伝的素因でほとんど決まる」という根拠を示されるともう絶望感しかないですね。
確かにできる人は最初からできるし、しかも努力することを苦労だと思ってないもんなあ。


若い世代とハナシが合わない。息子や娘に何を言っても面倒臭がられる。ワタシもそんな昭和なOSNの一人ですけど、この本を読んで彼らの生きづらさを少しだけ理解できたような気がします。夢を持って自分らしく生きるだなんて、そんなこと求められると罰ゲームのように感じるんですな。