Grande Violaのブログ一覧

思春期から33歳になるまでの男同士の友情と成長、そして変わりゆく日々を生きる奇跡。まだ光は見えない。それでも僕たちは、夜明けを求めて歩き出す。どれだけ傷ついても、夜が深くても、必ず明日はやってくる。


最初から最後までずっと息苦しい作品。
貧困・虐待・過重労働にまみれてワタシの考える「普通のヒト」の標準偏差から２SD以上外れてるヒトばかり出てくるんで面白いけどなんかしんどい。

「正しいヒト」によって息苦しさから無理矢理スッキリさせられるあまりにもあっけないラストも腑に落ちない感じでしたな。


「直木賞作家が５年間苦しみ抜いて到達した祈り。再生と救済の長篇小説。」とあったけど、西加奈子さんが痛みをずっと感じてきたことはよく伝わりました。