Grande Violaのブログ一覧

江戸川乱歩ベストセレクション。

短編が５編入ってるんですが、どの作品もなかなかのクレイジーぶり。
表題の人間椅子は、「変態が昂じた椅子職人が、自分の造った椅子の中に入ってホテルに納品され真っ暗闇の中で様々なお客の体温や曲線を感じながら、最終的に高貴な女性に恋心を抱く」みたいな、もうドHENTAIバナシで草。

日本の推理小説の先駆者である乱歩さん、100年以上前にお生まれになりワタシが生まれる前にはもう亡くなっていた方ですけど、時代を超えて凄い人は凄いんだなとHENTAI初級者は感嘆致しました。

最近の小説にはない言い回しや文体が逆に新鮮。たまには古い名作読むのも良いね。

お久しぶりです。

みんカラ始めて以来13年、1ヶ月もブログ書かなかったのは初めて。

まあどこにも行かずでネタが無いというか、やる気が無いというか。

ランニングの方も2月までは月間200Kは走ってたのに、当分市民マラソン大会の開催はムリポってことでついサボってばかり。エントリーしていた長崎平和マラソンも延期が決定orz
そのかわり巣ごもりで飲んでばかりいたら体重が一気に3kgも増えて腹がタプついてしまい、また走り始めました。

コロナ禍で良かったことは、通勤路が空いてること（我が社はテレワーク不能）、庭の手入れが例年よりしっかりできること、読書の時間が増えたこと、、、くらいでしょうか。


で、最近読んだのが小川哲さんの「ゲームの王国」。

サロト・サル―後にポル・ポトと呼ばれたクメール・ルージュ首魁の隠し子とされるソリヤ。貧村ロベーブレソンに生を享けた、天賦の智性を持つ神童のムイタック。皮肉な運命と偶然に導かれたふたりは、軍靴と砲声に震える1975年のカンボジア、バタンバンで出会った。秘密警察、恐怖政治、テロ、強制労働、虐殺―百万人以上の生命を奪ったすべての不条理は、少女と少年を見つめながら進行する…あたかもゲームのように。


クメールルージュの虐殺バナシかと思ったら、ポルポトの登場は最初だけ。
カンボジアを舞台とした半世紀にわたる壮大なSF物語でした。

登場人物が多く、しかも似たようなカタカナの名前ばかりなので、途中でワケワカメになりながら楽しみましたが、緊張感があったのは上巻だけで、下巻はほどほどにぶっ飛んだ空想モノになってました（笑）
著者の履歴見たら、東大出身でなるほどなあと思った次第。
2回読まないとワタシの貧脳では何が言いたいのか消化しきれないです。