広島のみならず、日本中を大きな政治不信の渦に巻き込んだ「大規模買収事件」。
それはどういったものだったのか。“買収夫妻”は何者なのか。
この事件は政界に何を残したのか。そして、本当の“巨悪”は誰なのか……。
その全貌を広島の地元紙・中国新聞が総力を挙げて取材した、執念のノンフィクション!
法務大臣にまで登りつめた代議士が手を染めた買収事件、安倍ちゃん二階ちゃんのなかでは済んだことになってるみたいですし他地域の市民の方々も忘れかけてるでしょうけれど、当地ではまだまだ燃え盛っております。
↓本日の紙面より

検察が一旦全員不起訴処分とした被買収者の100名について、検察審議会が35人を「起訴相当」、46人を「不起訴不当」と議決したことをうけ、40名の市町長や地方議員のうち29人が起訴され既に20人が辞職したという地方政治における激震。
裁判の過程において「押し問答の末仕方なく受け取った」はまだしも(どうせ押し問答なんてなかったんでしょうけど)、「30万か少ないな、と思った」とか「ラッキーだと思ってパチンコに使った」という超DQN発言が続々と登場しまして、どいつもこいつもクソヤロウばかりだな、だから田舎の政治家なんてこんなもんだって馬鹿にされるんだよ、と再確認させてくれます。
ただ、その中で「いらんと言ったらいらん!」と3回とも札束を断った県議(安井氏)も紹介されていてホッとするやら一人しかおらんのかと情けないやら。
登場人物の中には大昔(彼らが政治家になる前)一緒に働いたことのある人物が2名いらっしゃいまして、事件発覚後の対応や供述をみると真摯に反省している方と居直っている方が1名ずつ。人って変わらないんだなと思いましたです。

それから、サンフレのスタジアムDJから市議に転身した石橋氏。ワタシは何度もお話ししたり一緒にフットサルで交流した経験から誠実な人物だと信じて過去の選挙では必ず票を投じてきましたが、今回のことでは大いに落胆しましたね。
氏の公式ブログでも「曖昧にするつもりはございません」といいながら「司法を通じ私は○○であったと証明したい」と曖昧に語るのみ。
涙で言い訳を語ろうとも公職選挙法違反の疑いをかけられた時点で「大切な目の前の仕事」をあなたに託すことに気持ち悪さを抱く市民もいるってことがわからないご様子。疑惑が持ち上がった時点で辞職して野に下ったうえで再起されるなら応援できたんだけどね。おそらく周りの信者しか見えなくなってるんだろうな・・・(疑惑発覚直後の彼のFBはトランプ信者の集会のようでした)。
「カープ専門のスポーツ新聞だから購読しない」とは中国新聞に対するワタシの父親(カープキチガイ)の評なんですけど、この本は地元紙の意地と執念が至るところに発露していて感ずるものがありました。
本当の巨悪、自民党の腐敗までたどり着くのは難しいけど地方紙だからこそやらなければならないことがある、とね。
Posted at 2022/03/16 17:36:23 | |
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