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〈避難民〉の母娘を、安全圏まで送り届ける――内戦下日本。元公務員、命を懸けた決死行! 定年後の嘱託も辞め、独り暮らしの沖本信也。そこに幼い少女を連れた女性が現れた。テロと銃撃が横行する日本で、信也は二人を守り抜くと決意。役所勤めの経験を生かし、意外なルートで軍事境界線を突破、あらゆる危機を回避していく。だが、なぜそこまで身を懸けるのか? 緊迫の頂点で、秘めた言葉が血と嗚咽とともに迸る!


遠くない将来、完全に終わった国となった戦火の日本で起こる危機の連続。
ありえないとは言えない怖くて暗いオハナシで設定としては大いに興味深いんですが、どういう時代の流れでこうなっちゃってんのかの説明が不足していてちょっと不親切。（作家さんに親切を求めるのもどうかと思いますが）

オマケに途中でネタバレしちゃってるんで、緊迫のラストのはずがイマイチ盛り上がれませんでした。
あと、ワタシは関東や東北に土地勘が無いものですから、道路や鉄道路線がいっぱいでてきて難しかった笑

いや、しかし、最近こういった「弱小国ニッポン」を題材にした小説が増えてきたのは世相を反映してるんでしょうね。