体育の日を挟んで脳内活性化に取り掛かりました。
なに、大それた事ではありません。ちょっと頭を使うってだけの事です。
ついでに痺れの残っている指先のトレーニングも兼ねて、数年振りにアンプの製作をする事にしました。
古臭い英国のSPを購入したのでそれに見合う管球アンプを作ろうと思います。
密かにため込んだ真空管の中から規模の小さなシングルアンプに挑戦しようかと考えました。
意気込んで見たものの、現在の体調ではパーツ集めからシャーシーの穴あけまでを行うと、時間が掛り過ぎて大変な負担になってしまいます。不本意ではありますが質の良いキットを購入し完成後回路変更や部品交換等弄り倒す予定に変更しました。
お小遣い程度で全て詰まった中国製のとあるキットを見つけました。
ポピュラーな6V6シングル5結アンプです。 コンパクトな躯体ながらスッキリとした外観、絵面を見る限りではトランス類もしっかりしたものを使用しているようで期待できます。抵抗類も金被っぽっくて良心的な感じですよ。 暫くしてから丁寧に梱包されたキットが届きました。
シャシーは鉄板に厚手の塗装が施されて素人のレベルとは違います。
まあ~私の場合に比較すればの限定ですが雲泥の差です(笑
かる~いパーツから重量パーツとここら辺はセオリー通りに配線していきます。
内部の様子。
ヒーター線等を張っている様子です。部品はまがい物ではなく日本欧州連合の様子で良質なパーツに見受けられます。
トランス類の重量物を乗せた状態です。
端子類がすごい!日本で購入したらドッキリ価格でしょう。
トランス類も負けずに主張しています(笑
細かな作業が大変に感じて気力も萎えていたのですが、やっと重い腰を上げ、少しづつではありますが好きな事に没頭出来る忍耐力が付いてきたように感じます。
配線完了
電源部が基盤にコンパクトにまとめられてたいへんすっきりした仕上がりです。コンデンサーの容量や回路が洗練されていい感じです。しかし、入力VRや肝心な球は期待できないので交換の予定です。
三日かけて完成しました。緩慢な動作に心折れそうになり暴発しそうでしたがアンプは爆発しませんでした。 しかしノイズが残り悩みました。それも解決でき試運転です。試運転のCDはおもいっきりアメリカンですがそれなりに再生しているようであります。向こうの見えないガラス管の6P6P(6V6)は上品とは言えませんがこの値段では管までは期待できません。。
ここからが球遊びの醍醐味です。
まず出力管を日立製の6V6に、初段をRCA、整流管を松下5AR4に変更して聴いてみます。ん~、あまり良い音には感じられません。
エージングをするためにこの状態で連続再生を続けます。
恒例のちゃぶ台の世界ですが折りたためる発想は素晴らしい事です。
がっちり固定するといったオーディオの観念では拒否されますがウサギ小屋の我が家では重宝しています。
だいぶエージングも進んできたので最後に秘蔵のメタル管を挿してみました。
これはいい! 全体の音のまとまりが良い。上から下までこんな風になってもらいたいと思うように分離、分解や高低のバランスがシングルにしては絶妙です。簡単なキットに三日も四日も掛っていたのでは情けありませんが程よい頭の体操と指先の体操になりました。
部品から揃えたら結構な労力と金額がかかると思います。中国製ではありますがキットの良さを改めて認識出来た一台でした。
さあ!これで一応の完成です。今後は気力が湧けば部品の取り換えなどで暫くは遊べますのでメデタシメデタシで終了致します。
お付き合いありがとうございました。
Posted at 2017/10/12 00:00:58 | |
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