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2017年04月29日 イイね!

身体知

意識しなくてもいつでも自由に動けるようなからだで覚えている状態を、運動の習得位相から見ると自在化位相といい、無意識の予測と先取り(カン)によって何を思わなくても自在に動ける状態です。

 しかし、あまり合理的でない動き方(コツ)や自分独自のやり方(クセ)を身に付けてしまうと、スポーツ運動のような非日常的な運動の場合には、定着した古いコツを修正して新しい良い動き方を身に付けようとする場合に、その修正に苦労することは多くの人が経験しています。

水泳の平泳ぎにおける「かえる足」ができていなくて、無意識に定着させていた「あおり足」を修正するのに苦労している子どもたちや学生が沢山いますし、修正指導の方法改善に一生懸命取り組んでいる小中学校の先生たちも大勢おられます。それほど一度身に付いて自動化した動き方を修正するのは大変なことなのです。


(中略)

運動を観察する場合、観察の仕方には、動いている自分自身が体の内部から自分の動きを感じ取る自己観察(運動内観)と他の人が行っている運動を外部から形態学(モルフォロギー)的に観る客観観察(他者観察)とがあります。

 運動内観によって捉えられた「私はこのように動くことが出来る」という動きの感じを動感(キネステーゼ)身体知といいます。運動は一回性の原理に従って絶えずその形を変えていきます。そのために、運動の構造と動きの仕組みをきちんと把握し、自身もその運動の動感身体知を持って、他者の運動を観察しなければ、他者観察によって運動経過の正しい見抜きや評価が行えません。

 つまり、自動化して無意識に行えている自分の運動の感じ(動感身体知)を自己観察によって明確に認識し、自分だけのコツやカンのみならず、自分のコツと公共性を持ったコツ(図式技術)との違いを把握した上で、他者の動きを観察することが大切になってきます。このことが、「できる」と「わかる」の大きな違いであり、「教える」時には、さらに、指導する相手の「動感の世界」にも立ち入ることが求められます。

身体知について(理論編)|THINK SPORT WEB|びわこ成蹊スポーツ大学
http://bsscj.jp/thinksport/vol13/announcement01.html
Posted at 2017/04/30 15:13:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2017年02月12日 イイね!

IoTなi-DM

最近、巷ではIoTだのコネクテッドカーなどの言葉が流行っているが、マツダのi-DMもIoT化することで、もっと可能性を秘めたものになると思う。ドライバーの運転の特性を分析し、ドライビング技術のアドバスを有料でもいいので提供したら面白いと思う。クルマだけでなく、サービス(運転技術)も売るのだ。

こういうアイデアはすでに他の分野では導入されてきている。たとえば、スポーツの分野でだ。「Babolat Play」は、テニスラケットに4つのセンサー(6軸センサー、加速度計、ジャイロスコープ、圧電素子)が付けてあり、ショットのデータをこと細かく収集・記録でき、プレーの上達に役立ていてる。公式戦での使用も認めらているそうだ。


今のクルマは衝突回避用のブレーキアシスト機能や自動運転といった方向に進んでいる。その一方で、各個人の運転そのものの質を上げることができれば、それもまた安全運転につながり、毎年、何千もの死者の軽減ができれば、社会的な責も大きく果たすことができるように思う。

クルマは自由の象徴でもあり、個人の裁量で出来る範囲は多いが、その分、責任も必要だと思う。そのためには、せめて、自分の運転傾向を事細かに分析し、アナウンスする機能というものがあってもしかるべきように思う。
Posted at 2017/02/12 22:47:56 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2017年01月08日 イイね!

タイヤと路面の間で何が起きているのか?(トライボロジー)



ゴム業界からみたSPring-8
http://www.spring8.or.jp/ja/science/meetings/2008/indu_lec_fig/mizoguchi.pdf




【PDF】 タイヤ用ゴム材料の大規模分子動力学シミュレーション
www.hpci-office.jp/materials/renkei_sympo_01_s104.pdf

SPring-8で得られたフィラーの不均質構造・偏りの大きさ





「京を利用した大規模分子シミュレーションによるタイヤ材料開発」
中瀬古広三郎(住友ゴム工業株式会社・常務執行役員)
http://www.aics.riken.jp/aicssite/wp-content/uploads/2013/05/sri_nakaseko.pdf

「京」を使うと、サブナノレベル(10-9m未満)、ナノレベル(10-9m)、サブマイクロレベル(10-6m未満)にまたがる現象をまとめて、分子レベルで詳細なシミュレーションが行えます。ゴムの中の構造は不均質で偏りがありますが、これも考慮しながら、フィラー周辺の分子の動きや相互作用のシミュレーションを行いました。この結果、広範囲の規模(スケール)にまたがって現れる性能のメカニズムを解明できるようになりました。

「京」を利用した大規模分子シミュレーションによるタイヤ材料の開発 | 理化学研究所 計算科学研究機構(AICS)
http://www.aics.riken.jp/jp/science/research-highlights/tire-1.html


2.4. ブレイクスルー(中原)
技術課題というものは相反することをいかに両立させるか,その両立の向上が目標になるとい
える.例えば,粘性摩擦を低減させるために潤滑油の粘度を下げると焼けつきの危険が増し,起
動停止時の摩耗と摩擦係数増加を引き起こすので,それをどう両立させるかという課題が現在で
も継続されている.

相反する問題を克服することがいわゆる「ブレイクスルー」である.ブレイクスルーには設計や工作精度も無視できないが,トライボロジー技術においては潤滑剤と材料のイノベーションによることが多い.その際,コストと信頼性の相反問題の克服が実用化の鍵となる.


トライボロジーロードマップ研究会 報告書 (第 1 版)
https://www.tribology.jp/unit/s-101/fso4p100000005rj-att/jr41mf00000000e0.pdf

第11回 タイヤは何でできている??│走れ!タイヤくん│トーヨータイヤ
http://toyotires.jp/run/run_11.html
Posted at 2017/01/08 10:25:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2017年01月05日 イイね!

レーサーが交通事故を起こす理由

レーサーの交通事故は一般ドライバーよりも多いとの調査結果がある*1。なぜ、ドラテク巧者の交通事故が多いのか。その理由の一つが自信過剰である。自分の運転への過信がリスクテイキング行動を促しているのだ。

Post license advanced driver training programs in the US and early programs in Europe have often failed to accomplish their stated objectives because, it is suspected, that drivers gain self perceived driving skills that exceed their true skills—leading to increased post training crashes.

The consensus from the evaluation of countless advanced driver training programs is that these programs are a detriment to safety, especially for novice, young, male drivers.

Washington, S., Cole, R. J., & Herbel, S. B. (2011). European advanced driver training programs: Reasons for optimism. IATSS research, 34(2), 72-79.

*1 Williams, A. F., & O'Neill, B. (1974). On-the-road driving records of licensed race drivers. Accident Analysis & Prevention, 6(3), 263-270.


リスクホメオスタシス

人は安全だと分かると、スピードを出したりして、リスクのレベルを一定に保とうと自然に行動してしまう。リスク一定の法則である(リスクホメオスタシス)。
芳賀繁著、事故がなくならない理由(わけ): 安全対策の落とし穴 (PHP新書) – 2012


自信過剰は事故のもと

ドラテクの講習を受けた人は自分の運転が上手くなったと過信してしまうと、事故率はむしろ上がってしまう。何とも人間の面白いところである。世阿弥が口を酸っぱくして、初心忘るべからず、と言っているが、ついつい慢心してしまうのが人間というものである。クルマの制御の前に、まず自分のメンタルの制御が必要なのだ。全ての所作の出発点である。

The aim of the new curriculum was to develop driver skills with an emphasis on higher level skills, e.g. anticipating. The slippery road courses facilitate this approach. To avoid the negative effects of overconfidence as described by Glad [8], Christensen and Glad [4], and numerous other studies, emphasis of the program is on safe driving strategy in contrast to vehicle maneuvering skills (see [12]).

*snip*

These ‘skills mastery’ based courses aim to improve skills of novice drivers, and seem to consistently produce over-confident drivers (see top left of Fig. 2). Not surprisingly, the research and/or interest in the US on advanced driving training post licensing programs have waned.

*snip*

The new methods focus on hazard perception, self monitoring processes, and the impact of risky attitudes and motivations on novice drivers driving. They focus on higher level skills for living and self control rather than low level skills such as controlling speed, direction, and vehicle position.

Washington, S., Cole, R. J., & Herbel, S. B. (2011). European advanced driver training programs: Reasons for optimism. IATSS research, 34(2), 72-79.


しかし安全が向上すると、ドライバーはその安全を足がかりにもっとリスクを冒すようになる。これはレーシングドライバーに限ったことではなく、一般のドライバーも同じであり、このことは全米保険業会の事故データでも明らかだとSAEの学会で聞いた。例えば、コーナリング中の安定を向上させる電子デバイスが導入されると、その車種の事故率は下がるが、しばらくすると以前よりも事故率が高くなるというものだった。どうやら人は「安全だ」と思い、それが当たり前になるとさらにその先へ進もう、無理をしようという思いになってしまうようだ。このことは、競争心が強いレーシングドライバーではなおさらだろう。

【オグたん式「F1の読み方」】ドライバーの安全対策について Car Watch
http://car.watch.impress.co.jp/docs/series/f1_ogutan/756378.html
Posted at 2017/01/05 10:09:12 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2017年01月03日 イイね!

レーシングドライバーの運転は安全ではない?

リチャード・スティーブンズ著「悪癖の科学」によると、レーシングドライバーの交通事故はむしろ多いとの記述があった。出典や周辺情報にあたって見ると、割と有名な話のようだ。かつてアメリカでは上級ドライバーにMaster driver's licenseを発行する構想があったそうだが、では実際にドラテクの上級者としてレーサーが安全運転かを調べてみたら、そうではなかったということだ。

レーシングドライバーは高度な訓練を積み、運転能力も優れているから、交通違反も少ないはず ーーー ところが実際は正反対だった。スピード違反で罰金を払った回数は一般ドライバーの二倍以上で、衝突などの事故率も高かったのだ。自動車のことを知りつくした人たちは安全運転のはず、という前提が崩れたことになる。自動車に関する豊富な知識や、車をコントロールする高い技能は、安全な走行には活かされていなかった。それどころか、レーシングドライバーは交通違反をしたり、事故を起こしたりする危険が大きかった。

リチャード・スティーブンズ著「悪癖の科学」、127頁


On-the-road driving records of Sports Car Club of America national competition license holders from three states were compared with the records of other drivers of the same age and sex.

In each state the race drivers had a greater number of crashes per driver, and a greater number of speeding violations, other moving violations, and non-moving violations per driver, than the drivers comprising the matched comparison group.

The results cast considerable doubt as to the validity of the Master Driver's License concept, which has been given serious consideration by the National Highway Traffic Safety Administration. The results also suggest a need for caution regarding the assumption that advanced driver education crash-avoidance techniques can be translated into reduced crash experience.


Accident Analysis & Prevention
December 1974, Vol.6(3):263–270, doi:10.1016/0001-4575(74)90004-9
On-the-road driving records of licensed race drivers
Allan F. WilliamsBrian O'Neill
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0001457574900049

Virtually all educational and training programmes aimed at adults that have been evaluated show no evidence of effectiveness. Driver education or training programmes have not been found to reduce motor vehicle crashes, but they still are widely advocated as essential safety programmes.7–9

Research shows driver education programmes can increase knowledge, but this rarely results in appropriate behaviour change. Similarly, driver training programmes have not been shown to reduce crashes. They may be useful for teaching beginning drivers, and in some cases they may improve driving skills, but better skills do not automatically lead to fewer crashes.10

Some advanced driver training programmes have even been shown to make things worse. For example, programmes that taught skid control, off-road recovery, and other emergency measures produced drivers with higher crash rates than drivers who did not take the course.8

*snip*

These recommendations reflect policies that have been shown to contribute to highway safety. Newly motorising countries cannot afford to ignore the evidence on what works, and equally important what doesn’t work, to reduce deaths and injuries from motor vehicle crashes.

In the United States and elsewhere, many lives were lost unnecessarily in crashes during the first 50 years of motorisation because highway safety advocates promoted ineffective measures while at the same time resisting approaches that later were shown to be effective. It will be a tragedy if the countries relatively new to motorisation repeat these mistakes.


Reducing motor vehicle crash deaths and injuries in newly motorising countries
Brian O’Neill, Dinesh Mohan
http://tripp.iitd.ac.in/publications/paper/safety/BMJDMarticle2002.pdf

一方、高度な操作テクニックのみを獲得していても交通事故が多い事例36)のように、操作のみを指導しても運転計画やマヌーバは改善されない。

脳科学的見地から構成する安全運転トレーニング
国際交通安全学会誌 Vol.33,No.2 ( 6 8) 平成20年6月
http://www.iatss.or.jp/common/pdf/publication/iatss-review/33-2-12.pdf
Posted at 2017/01/03 08:09:16 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「i−dmと瞑想の関係 http://cvw.jp/b/2625693/44704385/
何シテル?   12/27 22:24
丹田を意識すると、gの感覚が研ぎ澄まされるとか?そういうセンサー強化に身体知が必要なのだ。古武術の所作や昔の人の体の使い方には大いに学ぶところがあると踏んでいる...
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