ここのところ、次に入れるエンジンオイルの候補を色々と物色していたのですが、あまりの情報の多さに電脳の海で溺れかけていました。
いやはや、
ドライブレコーダーを選んだとき にも散々迷いましたが、エンジンオイルについてはその比ではありませんね…。
さて、何故オイルについて急に調べだしたかというと、自分が思っていた以上にエンジンオイルの影響というのは大きいと感じたためです。
というのも、今までは整備工場さんお任せで、もっぱら
A.S.H. PSE 10W-40 だったのですが、前回のオイル交換の際に、エンジン保護を期待して、試しに
Fuchs TITAN UNIVERSAL HD 15W-40 を入れてみたところ、吹け上がりが重くなったような感触があり、燃費もパッとしない感じになってしまいました。
もちろん、粘度を硬めにしたので当然のことではあるのですが、鈍感な自分でも体感出来るほど変化するとは思っていなかったもので・・・。
ここでA.S.H. PSEに戻せば話は早いところを、あえて新たな選択肢はないかと調べだしてみたは良いものの、
モノの見事にエンジンオイル選びという名の迷宮に囚われてしまい、新たな情報に接するたびに判断基準がクルクルと変わって、なにやら精神的な消耗戦の有様を呈してきた ので、途中から自分なりに一定の基準を設けて選定を進めてみました。
1.粘度は10W-40とする
これは取扱説明書にある粘度の通りですね。15W-もOKですが、今回それで微妙だったので、柔らかめの10W-40から探すことにしました。5W-40まで行くと柔らかすぎて漏れが心配ですしね。
実際の取説とは若干差異がありますが、M103エンジンでの粘度指定は概ねこのような感じです。
2.100%化学合成油は除外する
ベースとなる構成成分に100%化学的に合成されたPAOやエステルなどを使用した所謂
「100%化学合成油」は、シールへの影響が心配なので除外することにしました。 最近のオイルなら大丈夫だとは思いますが、万が一漏れたら面倒なので・・・。
この分類図における
グループ3 までを対象にしました。 引用元⇒
エンジンオイルのベースカテゴリ分類について
ところで、このグループ3、素直にVHVIや高度水素化分解精製油などと表示すべきところを、
鉱物油を精製したものであるにもかかわらず合成油だと名乗っても良いという虚偽表示がまかり通っているせいで、オイル選びの際にお困りの方も大変多いのではないでしょうか。
どうもこの摩訶不思議な商慣習は、その昔にカストロールが行ったゴリ押しに原因があるらしいので、
選定候補からカストロールは「いの一番」に外しました。 逆に、この辺の分類を有耶無耶にせず、キチンと表示してくれているオイルメーカーさんは好印象ですよね。
3.メルセデス・ベンツ承認オイルであること
これを選定基準に入れるかは正直なところ迷ったのですが、あるに越したことはないので・・・。ちなみに承認オイルのリストですが、ネットから閲覧することが出来ます。
Mercedes-Benz Specifications for Operating Fluids (MB BeVo)
各種油脂類の承認リスト一覧
このリストの中で乗用車向けマルチグレードエンジンオイルのリストは229番台ですが、
10W-40が設定されているのは229.1および229.3だけ なので、この2つのシートから探せば良いことになります。
229.1 Multigrade engine oils (Specification 229.1)
229.3 Multigrade engine oils (Specification 229.3)
ここで気になるのが、
「229.1と229.3の違いは一体何なのか?」 ということです。それについては以下の文章中に記述がありました。
Requirements in respect of engine oils ※PDFです。
該当部分(7ページ目)をGoogle翻訳にかけると、
シート229.1と比較して、これらのエンジンオイル[229.3]は以下の特徴を示す:
・より高い品質(摩耗と清潔さに関して)
・省燃費
・より良好な冷間始動特性
・より良い環境適合性(塩素および硫黄含有量の低減)
となりました。まあ、
基本的に229.3の方が性能は上のようですね。 という訳で早速、229.3の10W-40をツラツラと眺めていくと、とあるオイルメーカーが候補として浮かび上がってきました。
そう、ドイツの潤滑油メーカーである
リキモリ社 です。
自分としては、もっぱら添加剤のイメージだったのですが、ドイツ本国でのエンジンオイルにおけるアフターマーケットではかなりの存在感があるようで、試しにドイツのAmazonで10W-40のエンジンオイルで検索して、レビューの評価順にしてやると、ライバルと比べて割高な値段設定にもかかわらず、
トップと3番目がリキモリ製品でした。
Amazon.deでの検索画面のスクリーンショット(※18/2/23現在)
日常的にアウトバーンを速度無制限でかっ飛ばしている連中が、評価しているのであれば、まず間違いなかろう ということで、リキモリ社の本国サイトのオイルガイドで190E2.6にお勧めのオイルを調べてみたところ・・・。
オイルガイドの検索結果画面
これによると、青いボトルの
Super Leichtlauf 10W-40 が一押しとのことで、商品説明を読んでみるとこんな感じでした。
ハイテク合成オールシーズン、低摩擦モーターオイル。Super Low-Frictionは、メンテナンス間隔を延長することなく、最新の高性能ガソリンおよびディーゼルエンジンの最も厳しい要件を満たすために開発されました。
触媒コンバータとターボチャージャーの使用をテスト済み。燃料を節約し、最適な摩耗保護を提供します。この配合物は、シーリング材料に有益な効果を及ぼし、ひいてはエンジンの漏れ止め性に有益な効果をもたらす。
これにより、スーパーローフリクションモーターオイルは特に60,000を超える走行距離の車両に適しています。
- 低温での迅速な油供給
- 優れたエンジンクリーン度
- すべての市販のモーターオイルと混合可能
- シールを再生する
- 高いせん断安定性
- 100,000 km以上の走行距離を持つ車両に特に適しています
- 高い潤滑信頼性
- 燃料を節約し、汚染物質の排出を削減する
- シールを維持する
- 滑らかなエンジン走行
- 優れた摩耗保護
- 老化に対する最適な安定性
- ターボチャージャおよび触媒コンバータのテスト済み
翻訳 by Google先生
過走行車にオススメでシールの維持再生までしてくれるとは、
まさに190Eにぴったりな感じです! ベースオイルもSynthesis technology=水素化分解油ということで、Fully synthetic(100%化学合成油)には当たらないようなので、全ての条件を満たしています♪
あとは、日本で入手出来るかどうかだけですが、日本国内での
リキモリ社公式サイトの製品案内 を見ると「Super Leichtlauf 10W-40」も、ちゃんとラインナップされています!
ただこれ、内容量が20Lからなんですよねえ・・・。
・・・あゝ、悩ましい。
VIDEO
Posted at 2018/02/24 09:32:59 | |
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