
先日のガレージ123さんの練習会での蘇武選手の逆同乗で受けた指摘と、その後ちょこっと調べた事の結果、スポーツ走行を行なう場合、Z34にスロコンは適さないと言えそうです。
これは実際の走行フィーリングからも言える事ですが、クルマの仕組み的にも言えるんだろうなと言う事が(だいたい)分かりました。
練習会当日、まず最初に走ったウェットの小8の字で、やはり振り返し時に違和感(エンジン回転を上げ難い、調整が難しい)があったため蘇武さんに相談し、逆同乗で走りを観察してもらった結果、「R5(最高レスポンス)」というモードに設定していたスロコンをオフにすることを提案され、結果は大正解で、とーっても走りやすくなったというのが前のブログに書いたことです。
当日の逆同乗の際に蘇武さんに言われた事は、既にアタマから抜け気味なので記憶を掘り起こしてポイントをメモすると・・・。
「走行時、右足(アクセル操作)とスロコンのアクセル開度モニター(デジタル表示されるもの)を確認していた」
「スロコンのモニターに表示されるアクセル開度の数値が、どうもヘンだ」
「スロコンによるゲインの拡大の仕方がアクセルワークを邪魔しているのだと思う」
「なので、スロコンをオフして(ノーマルモードに変更して)みてください」
といった所でした。
さらに、蘇武さんからは「ドライビングスタイル変えましたか?」とも言われました。。。
過去、蘇武さんには何度も乗ってもらった事があるので、「みちみっくのドライビングはコレコレこういう感じだ」というのが蘇武さんの記憶にあったのだとは思いますが、わたくしとしては「え? そんな質問(聞き方)を素人にしますか?」という感じでした。
「よし、今日からはXXXというドライビングスタイルに変更するぞ!」なんて思って運転する人(シロート)、いるんでしょうか?と蘇武さんに聞き返したかったですが、一旦、「んー。アクセルワークを気にするようにはしています。なるべく滑らかに、とか、パッと全オフにしない、とか。。。」といった返事をしました。
そしてその後スロコンをオフにしてノーマルモードで走った所、とても走りやすく変化し、楽しく気持ち良く走る事ができました。
ここから考えられる事は、スロコンが介入してノーマルとは違う状態になったクルマを何とか上手く走らせようとして、結果的に自分のドライビングスタイル(主にアクセルワーク)を変えざるを得なかったのだと思います。
それが、蘇武さんの「ドライビングスタイルを変えたか?」という指摘になったのだろう、と。
そして、スロコンをオフにして走った結果は、アクセル操作とエンジン回転数の変化に違和感がなくなり、一言で言えば「アクセルに素直に応じるエンジンになった」という感じで、ベリーグッドなクルマになりました。
自由自在に動かせるクルマってこういう状態なんだろうな、という感じです。
(それがノーマルのZ34なんですけどね、、、)
という事で、でもこれってどう言う事なんだろう?と思いスロコン(PIVOT 3-drive PRO)の取説を見返してみると、こんな気になる事が書いてありました。
んー。だから何なの?
あれ?もしかすると・・・
と思い、Z34のVQ37VHRエンジンの可変バルタイの事を確認しようと日産のサイトを見てみると、こんな事が書いてありました。
なーるほど。
まずスロコンは、アクセルペダルの開度に対するスロットルバルブの開度のゲインを変更するだけの装置です。その他のエンジン制御の変更はしません。
そして、アクセルペダル開度に対するスロットルバルブの開度のゲインをスロコンが変えてしまったので、アクセルペダルの開度に応じて制御され(続け)ている吸気バルブの作動角&リフト量と、(スロコンによって変えられてしまった)スロットルバルブの開度にミスマッチが発生してしまった、という事ですね。
振り返しがしにくい(エンジン回転数を上げにくくなったので)と言った、アクセル操作とエンジン回転数や操作性についての違和感の原因は、これですね。
これ、知っている人にとっては当たり前のことなのかもしれませんが、、、。
でも今回、走りにくくなった原因と理屈が分かって良かったです。
と言う事でスロコンは撤去しようかと思いましたが、渋滞時などにエコモードにすると良い(レスポンスがダルくなって運転がラクになる)という話を聞いた事があるので、それを試すまでは残しておくことにします。
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さて、以前の練習会で指摘されたタイヤ(NITTO NT555 G2)の評価、タテは喰うがヨコはズコっと抜ける、についてですが、今回の練習会ではほとんど気になりませんでした。
今回は減衰を更に締めて、全20段の最強から5段戻しで走りましたが、これが良かったのかもしれませんし、スロコンをオフにしたために走りやすくなったおかげかもしれませんし、単に自分自身がタイヤの特性に慣れただけかもしれません。
今回はほぼドライ路を走りましたが、ターン(スライド)開始時のタイヤのねじれ具合も、リアへの荷重のかかり具合も手に取るように分かる(感じられる)ようになり、スライドコントロールも振り返し時の操作も非常にし易かったです。
唐突な動きも感じられず、滑らせている時のコントロールも容易です。
初心者もしくは初心者脱出しかけの頃は、十分な安全マージンを取ったパイロンコースで、ぎょーん!と大きくクルマをスッ飛ばして(パイロンの大外を)走っていましたが、それはつまりコントロールできていないって事なので、最近は広場で走っていても「小さく走る」事を意識していますが、それもうまく出来るタイヤだと思えます。
つまり、走らせたい、狙ったラインにクルマを持って行く事が簡単なタイヤだと感じられました。
NITTO NT555 G2、ドリフトも街乗りも、十分に使えると思います。
ふー。
おしまい。
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Posted at
2022/06/25 17:29:24