ヒートガンで黒い樹脂の白化を修復（テスト）

アバルトの整備ではないのだが…

クルマの外装によく使われる黒い樹脂は紫外線等で白化してみすぼらしく見えてしまう。

この白化をワコーズの「スーパーハード」などを塗布して補修するのはよくやるが、ヒートガン（またはトーチ）を使って補修できると聞いたので実際に会社のトラックを実験台にしてみた。

ヒートガンの熱風が当たったところと当たっていないところを比較するために段ボールを当てて境目が明確になるするようにした結果、この画像のようにハッキリとした効果が現れた。

手持ちのヒートガンの熱風は400℃に達するため、初めは遠方からおそるおそる当てたがなかなか効果が出ないため数センチまで近づけたところ、一気に黒い艶が現れた。

そのまま当て続けると、溶けて穴が空いてしまうことは確実だと思われたので、塗装のスプレーガンのような動かし方で、なるべく均一に熱を加えられるようにしてみた。

なかなか均一に艶を出すのは難しかったがヒートガンの先端が平べったいノズルのようになっていればもう少しキレイに出来たかもしれない。

とはいえ、短時間でここまで艶が復活できる事が分かったので、白化した樹脂には効果が大きいといえると思う。

この上から更に「スーパーハード」などのシリコーン類を塗布すればさらに艶が増すと思うが会社のトラックなのでここまで。

テスト部分の拡大画像。
もともと小傷は付いているが、
若干のムラが生じてしまった。

なお、白化が直る仕組みとしては、
樹脂表面の微小なひび割れが熱で溶融して平滑になるため、だそうだ。