2016年を迎え、CX-3発売から1年近く経ったところで街でもちょくちょく見かけるようになり、ちょっと差別化をしたくなってきた。
## 朝から晩まで乗って、インテリアに感じること
2016年に入り、CX-3に乗り始めてから7ヶ月が経ってオドメーターは13000キロを超えた。もっぱら営業車としても使用するCX-3だからグングンと距離を伸ばす。毎日朝から晩まで付き合っていて感じるのは、やはりクルマというのは自分で気に入ったものに限るなぁと改めて思う次第。
具体的にはまずこのクルマ、オーナーズ感が強い。CX-3の成り立ちはデミオのクロスーバーといったところだが、マツダはそんなことは主張しておらず、都会に暮らす大人のための新しいクルマ、と説明している。生活感も道具感もなく、とにかくスタイリッシュで、エクステリアにもインテリアにも手抜かりがないのが功を奏している。適度な非日常感、とでも表現すればいいのだろうか、居心地がいい。
私はいままで所有してきたどんなクルマにも駐車場で対面するとワクワクするし、乗り込んでエンジンスタートする瞬間はやはり高揚するものだ。クルマの運転が始まれば、インテリアで過ごすことになるのだがここでも乗り心地、インテリアのデザイン、色使い、質感は重要で、正直ここが悪いとその先のドライブは盛り上がりに欠けるというものだ。
それがシンプルであったり、高級であったり、スポーティとそれぞれ路線があるがCX-3のそれは洗練されたアーバンスタイル。デミオと同じ造形のダッシュボードは最初アウディA1とタメをはれるなと思ったくらいで、トリム、シート形状、コンソールとどれをとっても上質な設えで、私のCX-3を見た殆どの人がインテリアを見て賞賛してくださった。
ただ少し残念だなと思ったのは天井ライニングがグレーであること。これは明るさや開放感に寄与すると思うが、運転席から左上を向くとピラーから天井は普及価格帯のコンパクトカーを想起してしまう。インテリアに定評のあるハリアーは黒を用いて雰囲気を崩さないでいるが、CX-3はホワイトレザーの存在も意識したのだろうか。せめてチャコールにすればよかったのにな、と思うわけである。無い物ねだりばかりだが、これでミニのようにBピラーに間接イルミネーションでも付いたらとぉぉってもオシャレになるのに、と思うのだけれど。
## CX-3の恐怖!? とにかく見切れが悪い
東京モーターショーで広島のスタッフも認めていたのだが、CX-3はとにかく見切れが悪い。だがこれは仕様がないことは百も承知なのだが、CX-3のオーナーになるからには覚悟が必要である。というのはロングノーズ、ショートキャビンといったスポーツカーさながらのルックスを与え、SUV風にボディパネルを天地方向に伸ばされたおかげで、このイカしたスタイリングになった。CX-3はルックスにプライオリティを置いているクルマなのだ。
これには盲点があって、地上から高い位置のバスタブに入った運転席からは見えない障害物に気をつける必要がある。シートを一番低くするとSUVとしては異常とも言える低さになり、私はこの包まれ感が好きなのだがポールなどフェンダーに差し掛かったあたりから完全に見えなくなる。ハンドルを切れば当然、巻き込みに注意しないと子供を轢いたりクルマを壊してしまうことになるから、相当な注意が必要。一方でシートを一番上に上げれば並みのSUV的視界になるかな、と思いきや、それでもまだ障害物は見にくい。
一方で前向き駐車にも苦労する。未だにそうなのだが、一台分の枠の線にいつも左寄せになってしまう。最近は意識しているので直ってきたが、白線やポールなどの障害物が早い段階で視界から消えることに、一抹の不安を感じる。SUV車の対策としてはフェンダーに補助ミラーを装備するのが常套だったが、最近RVRもやめてしまった。ではドアミラーにマウントすることは?とみれば既に死角に入っており無理な世界だ。
将来的には、日産のアラウンドビューモニターと同じように、ドアミラーに下向きカメラを組んで、ドライバーにインフォメーションを与えるようにしてほしいところ。勿論それだけでなく、人や障害物など認識できるようにして、必要に応じて警告やブレーキを介入させるなど、やってほしいことは山ほどある。過去にプロボックスで左にあったポールを巻き込んでドアをベコベコにした苦い経験があり、気をつけてはいるのだが、私がやってしまいそうな事故と自認しているだけに、CX-3の恐怖は拭い去れない。
まぁCX-3はスタイリングで指名したようなものだからキモに命じるしかない。しかし派生車種だからこそ成せる芸当で、これはこれでいいと思っているし、デミオではどうだったか?と機会があればもう一度乗ってみたいと思っている。
家電量販店の駐車場から左に曲がろうとするところ。左側にガードレールが見える
この時点でガードレールは僅かしか目視できない。注目すべきはドアミラーがピラーから離されているので僅かな隙間から確認できる
ハンドルを切り始める段階ではガードレールは完全に見えない
## SKYACTIVE-Dに流し込むオイルは
本格的な冬を迎え12000キロを超えたのでオイル交換だ。今回は5000キロの交換サイクルをきっちり守れたわけだが定期点検のタイミングではなく「パックdeメンテ」の適用外のため単独での発注である。マツダの秀作クリーンディーゼルユニットだから、巷のディーゼル用オイルでは不安に思い、SKYACTIVE-D専用をチョイスした。ちょっと高そうだなぁとは思っていたのは事実で、1リッターあたり3000円台と聞かされこれでは輸入車並み。仕方がないかなぁと思っていたらサービスから裏メニューを紹介され、コンピューター診断&愛車メンテナンス点検にオイル交換に工賃を含んで6694円也。となるとカラクリがきになるところだがこれも自動車流通業界のマジックかとも思い、深くツッコむことは無しにして、今回オイルフィルターの交換(1296円)も要したから 7990円で発注。輸入車ディーラーだとこうはいかないが国産コンパクトクラスではまずまずのお値段かな、と思っている。ショールームで茶をすすりながら担当セールスSとクルマ談義をして、洗ってもらってエントランスから出発できるのがディーラーならではの味しめ方だからまぁ十分である。慌ただしい年の瀬にリコールとオイル交換が済ませられて安心したのはこれ幸いである。
## ドアミラーの色を変更 ドアミラーガーニッシュを発注
CX-3のハンコをつく段階からやろうやろうと思っていたのは実施しようと思っていたのはドアミラーの色を変えること。三菱アイでもオプションの設定にはなかったが、修理品で赤のドアミラーカバーを装着して、結構イイ感じに個性が出たなと思っていたから、CX-3でもセラミックメタリックに同色のドアミラーから黒に交換すればよりシックになると思っていた。ここで欲が出てくるのはBピラーをピアノブラックにすることでより関連性が出る事。私はあまり光モノは好まないタチだが、そのお値段21600円也。そこまでの出費は覚悟が下りず、ここで断念。逆にマットに塗ってもらおうかと考えたがどうも商用バンの雰囲気になりそうだったので純正オプションの出来栄えを信頼し、ドアミラーガーニッシュを発注。7236円の取り付け費込みだが自分で交換すれば本体のみで5940円で済む。マイナスドライバーでこじ開けて外し、はめ込むだけだから出来そうだが、CX-3のそれは結構密接に組まれているので余計に傷つけても損だと思い、1296円の工賃なら寒い思いをせずショールームで茶でもすすっていた方が得だと思い、7236円で発注した。
ドレスアップ第一弾のドアミラー色変更だが良い意味で何とも違和感なく、カジュアルからシックな雰囲気が増したような気がする。レクサスNXと同じ雰囲気が出てワンポイントアクセントとして大成功である。
<2016年1月24日>
Posted at 2016/01/24 12:35:43 | |
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