
遠路遥々、山口県からブツが届きました。少しハミ◯ンしてますが大丈夫でしょうか?
ジャジャーン♪
出たー!430セドリックL28エンジン用セルモーター!!ジャンク!!!
しかもバカでかくて重たいです。車重増は間違いなし!
そして注目の場所はお尻側のデベソ部分で、ココが平らな蓋みたいになっていれば日立製。
爪楊枝が1本飛び出したみたいになっていれば三菱製です。
R30のL型エンジンにはノーマルタイプの日立と三菱、寒冷地仕様リダクションタイプの日立と三菱の最低でも4種類のセルモーターが存在します。また他エンジンの多種多彩なセルモーターが適合しまして、様々なクランキング音の違いを楽しむ事ができます。
ハイ、突然ですがここで手持ちのセルモーター達を紹介したいと思います!セルモーターのど自慢大会〜♪
エントリーナンバー①
L20用ノーマル(三菱)
言わずと知れた「ジィジジジジジジ」音です。あぁ、この瞬間がL型エンジンだね。と誰もが認知できる音です。世のL型エンジンはリダクションタイプに換装されるのが主流ですが、この音好きですけどねー。
エントリーナンバー②
FJ20用リダクション(日立)
こちらもお馴染み「キャ〜ンキャンキャンキャン」音です。始動直後に「グゥーン」と唸るのが特徴ですが、エンジン始動という大役を務め再び眠りにつくというプロセスにも力強さが漲ります。あまりの力強さ故に、ヂーゼル?と間違えられる事もしばしばです。
エントリーナンバー③
FJ20用リダクション(三菱)
鉄仮面と同時に採用となった「カ〜ンカンカンカン」音です。こちらは回転が落ちる時の音が「シューン」と爽やかです。音質は日立ほど攻撃的ではありませんが、スマートになった鉄仮面マスクの性格によくマッチしていると思います。
エントリーナンバー④
RB20用リダクション(三菱)
こちらはリダクション機構がプラネタリー式になるのでモーター軸とピニオン軸が同一直線上にあります。「ス〜ウィンシンシンシン」と上品な音質で、クランキング音だけは一気に現代車っぽくなります。
エントリーナンバー⑤
RB25用リダクション(三菱)
コレはピニオンが大きく、他の9枚歯に対して11枚歯と歯数が多いのが特徴です。でも不思議と嵌ります。ピニオンが大きいのでクランキング速度が速く「ギュ〜インガガガガ」と勢い良く回ります。
エントリーナンバー⑥
RB20用ノーマル(三菱)
RB系にはリダクションではないタイプもあり、L型の物より少し短い格好をしています。この場合は「カィカィカィカィ」のような少し可愛らしい音がします。
エントリーナンバー⑦
RB25用リダクション(日立)
確かNEOストレート6から外した覚えがあります。「カ〜カカカカ」と音がサッパリで、味も素っ気もありません。音的に言うと物足りなさを感じます。
脱線失礼しました。
いろいろやってみましたが、L型は「ジィジジジジジ」がいちばん似合う気がしたので現在は元の鞘に戻っております。で、気になるのがL型でもプラズマスパークの頃になると一気に日立製が勢力を増して来る点で、カタログの透視図に描かれているのも日立製です。
モーターの長さはL28の物ほどありませんが、取り付けベース部分のリブとお尻の蓋が日立を物語ります。
そうなると日立製の音が気になるのが人情、某オークションにて誰とも競らずに落札したのがこのL28用です。L20の物よりモーター部分が圧倒的に長いです。リダクション式が無かった当時、回転子を大きくする事でトルクを増して大排気量エンジンに対応していたものと思われます。
動作確認をしてみます。DC12Vに繋ぐと徐々に回り始めましたが、回転が遅いです。さすがジャンク、ポンコツを掴まされたか!こんな回転速度じゃ圧縮比7.6のL20ETなんかとても始動できたもんじゃない!と思ったら繋いだバッテリーがショッパかったようです。フル充電のジャンプスターターに繋ぐと名前の如く飛び跳ねながら回り始めました。
停止中にピニオンを手で回してみてもオーバーランニングクラッチが非常にスムーズでガリガリ感が全くありません。程度が良い個体で安心しました。念のため分解して内部のブラシを掃除、ベアリング部分に注油したら組み立てます。
早速取り付けてみましょう。ターンフローのL型エンジンはセルモーターの交換が本当に楽で助かりますね。5分もあれば脱着可能です。
L20用セルモーター(三菱)の始動音
https://youtu.be/bn4cdJSF0CU
L28用セルモーター(日立)の始動音
https://youtu.be/AMZuM48VA6c
動画ではあまり音の違いが分かりませんが、実際には全然違います。このアブラゼミが鳴くような音、間違いなくL型エンジンのクランキング音ですよね。後世に残したいサウンドです。
Posted at 2016/08/10 11:23:20 | |
トラックバック(0) | 日記