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田んぼESのブログ一覧

2016年07月30日 イイね!

衝撃の出会いと挫折

衝撃の出会いと挫折L20ETの魅力に取り憑かれたこの時、日産がRB系エンジンへと世代交代してから既に10年もの歳月が経過していました。そのためにL型エンジン搭載車は殆ど見る機会がありません。そのうち禁断症状が現れ始め、遂に通学用自転車にタービン音発生装置を搭載するにまで至りました。そんな毎日を過ごしていたある日、高校からの帰宅途中に衝撃の出会いをする事になります。遥か前方に白いR30らしきシルエットを確認、後期型GTでマフラーが2本出しなのが解ったので間違いなくL20ET搭載車です。こちらの自転車もナンチャッテではありますが、ターボ車のような音を立てながらフルブーストで追跡を開始します。徐々に近づくとその車の全貌が明らかになって来ました。ボディ両サイドに貼られた特徴的なステッカー、リアナンバーとテールランプの間に輝く金色のエンブレム、そしてトランク右上には誇らしげなTURBO ESの文字。そう、この車こそが私の人生を変えた多摩ナンバーのポール・ニューマン バージョンです。

R30では特に珍しくもない白の4ドアセダンから、今だかつて見た事の無い上品さが車全体に漂います。完全フルノーマル車にしか出せないその強烈なオーラと気品にカウンターパンチを喰らってしまい、青信号になってもただただ見送るだけしかできないような不思議な感覚に襲われます。そして例のカップリングファンの轟音と共に至高のタービン音を発しながら「ハード&リッチ」に走り抜けて行く姿に完全ノックアウトされてしまいました。

ふと我に返り、その姿を脳裏に焼き付けるべく全力でペダルを漕ぎました。路肩から後続車両を追い越しながら何とか背後に回り込みます。バックミラー越しにオーナーと目が合うと排気音から排圧が上がったのが分かりました。キックダウンでギアが1段下がり、過給が始まるとまたタービン音が響きます。こちらも加速しようと思いましたがこれ以上は速度が伸びず、志半ばで路肩走行に戻ります。フィンタイプの純正アルミホイールの回転速度が上がり、一瞬逆回転したかのように見えると再び正回転に戻ります。道路の不整を乗り越えるとリアタイヤは柔らかく円弧状にストロークしながら車重を受け止めます。この強烈なまでの存在感、本当に今まで自分が知っていたR30と同型車種なのか?と、確実に目の前にいる同車を見ながらも少し疑うような気持ちさえ感じた程でした。

いつまでも並走したい気分ですが、3段変速のママチャリを50km/h超で漕ぎ続けた両脚はもはや限界を迎えていました。悲しいかな徐々にスピードは落ち、離され、後続車両に阻まれ、点のようになり、最後は私の前から消えて行ってしまいました。もう少しでいい、この脚さえもってくれれば・・・。自分への不甲斐なさを抱きつつ、無念の敗退です。

そんな強烈な印象を残したポール・ニューマン バージョンにすっかりヤラれてしまった私は高校生にも関わらずR30のターボGTを探し始めます。この頃のR30は底値で前期RSが5万円、鉄仮面のターボRS-Xでも20万円というような状態でした。ところが目当てのGT系はと言うと市場には皆無状態で、その殆どが解体されてしまっていたのが実状でした。そんな中、近所にあるアパート裏の畑の中に前期GTのターボEXが放置されているのを発見します。持ち主であろう近所の人に聞くと、「邪魔だから早く片付けたいのにエンジンが掛からなくて困っている」と悲しいお言葉が。その次には「欲しいなら持って行ってくれ」と嬉しいお言葉が!父親にその旨を話すと、「L20(エルニーマル)なら絶対的に信頼できるエンジンだから間違いはない」と。この日から早速修理に取り掛かる事になります。

まずはエンジンオイルをチェック、持参したバッテリーを繋いで10リットル程ガソリンを入れてからクランキングします。圧縮も均等にある印象でエンジン本体の故障では無さそうです。次に燃料ポンプのチェックです。キーONで「ン〜ジジームム・・・ミュ〜・ウィ〜」と聞こえて来たので動いていそうな気配です。続いてスパークのチェックをします。プラグを金属部分に接触させながらクランキングしてもスパークが飛びません。持参したプラグでも同様なので点火系が壊れていると目星をつけました。

この日から1週間ほど修理に通う事になります。結局イグニッションコイルがパンクしていたようで、その当時の閉磁式コイルの配線を加工して装着すると見事に息を吹き返しました。ボディは至る所が錆びてタイヤは4輪ともパンク、物置になっていた室内は酷く汚れていましたが、エンジンは憧れのL20ETです。AT車という事もあって、夜になるのを待って農道を自走で帰りました。もちろん、無車◯、無◯険、◯免許です(謎)

初めて自分の車が出来た事が嬉しくて嬉しくて、毎日洗ったり磨いたりしていました。室内も大清掃をして、かつては物置であった事など微塵も感じさせない程に綺麗にしました。エアコンも効いてカセットも聴けるとなれば、自分だけの快適な空間です。免許を取ったら絶対この車に乗る!全塗装したらステッカーを貼ってポール・ニューマン バージョンにする!と心に決めていたものの、路上復帰についていろいろ調べていくうちに悲しい現実を突きつけられる事になります。お察しの通り、書類無し車だったのです。

つづく
Posted at 2016/07/30 14:55:23 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2016年07月28日 イイね!

転機

転機そんなRS命の生活の中、中学2年生の夏に転機が訪れます。お盆で母の実家に帰省する際、リカーショップの駐車場で待っていた所に大宮ナンバーのR30が入って来ました。後期GTの2ドアです。不整地の駐車場に入って来るシーンでは砂利を踏みしめる音しか聞こえず、GTは静かだなぁなんて思いながら何気にボーっと眺めていました。
ウチの家族の買い物が意外に長く、大宮ナンバーの家族の方が先に店から出て来ました。8月の晴天の下で車内が暑くなっていたのでしょう、エンジンを掛けてエアコンを作動させるようです。

「ジィジジジジジジジジ・ワアァァ〜ン」

聞き慣れないL型エンジンのクランキング音とカップリングファンの煩さに違和感を覚えます。子連れだったその家族は後部座席に子供を先に乗り込ませ、買った荷物をトランクに載せます。おそらく主人であろう男性が伸びをしてから最後に運転席へと乗り込みます。少し砂埃が付いたスモークレンズ内に4連の丸灯が光り、バックランプが一瞬点いた後に若干の間を置いてリアが沈みます。AT車ですね。Dレンジに入り抵抗を増した事で排気音は一段と太く重く響きます。

沢山の荷物と家族を乗せたホイールリング付きのリアタイヤはゴム部分の半分がタイヤハウスに隠れる程でしたが、地面の凹凸を拾いながら更に上下動を繰り返します。駐車場の出口までゆっくり移動し、左ウインカーを点滅させて車列の切れ間を待ちます。車列が途切れると同時に点灯していたテールランプが消え、徐ろに走り始めます。エンジン回転が上がるとカップリングファンがけたたましく轟音を上げました。

「ゥワァア~~~!!」

そうです、如何にもエンジンの吹け上がりを邪魔していそうなあの8枚ファンの音です。そしてフルロックアップ化されたE4N71B型4速ATは燃費対策がなされたせいか、異常なまでの速さで変速を進めます。そのためにトルク負けし、車速の伸びが足りなくなったようでアクセルを踏んで一気にキックダウンしました。

「ウゥワァアアアアア~~〜!!!!!!!キュゥウィィィイイイ~~~~~~ン!」

ホイールのセンターキャップに施されたSマークを手裏剣のように回転させ、テールランプのメッキ部分に夏の日差しを反射させながら更にリアを沈めて若干の上り坂を走り去って行きました。

え?何?何??今の音、GTってあんな音が鳴るの??

これが初めて聞いたターボチャージャーと言うものの音でした。

全身鳥肌が立っています。無茶苦茶カッコイイ・・・

これを機にGT系に興味を持ちます。と同時に、同じボディにこんなにも違うエンジンが載っているバリエーションがあったのかと改めてR30の奥深さに驚き、無知であった自分を恥じた瞬間でした。

当時はターボ全盛期でしたので感心を向けてみれば街中でタービン音を聞く事はそんなに珍しい事ではありませんでしたが、自分の中では違和感を抱き続けます。「こんな音じゃない、やっぱりL型エンジンのタービン音が聞きたい」と。

つづく
Posted at 2016/07/28 09:24:07 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2016年07月26日 イイね!

RSの帰還

RSの帰還叔父の所にRSが嫁いで数年が経った頃、叔父の勤務地が雪深い地域に変更になり新たに4WD車を購入するというのでRSが我が家に帰って来る事になりました。

ところが、その直前に山道を走行中に鹿とぶつかって大破します。真正面からの衝突だったのでフェンダーは左右とも無事でしたが、フロントグリルは木っ端微塵にバラバラ。ボンネットはへの字に曲がってナンバーはしっかりとバンパーの形にプレスされています。ラジエーターやコアサポートも曲がり、インテークパイプも潰れてアイドリングすらままならないという酷い状態でした。修理するか廃車にするかの選択になりましたが、車検の直後だったために修理の方向へ。「動くようになれば良い」と、馴染みの車屋で格安修理に掛けられます。その結果、白のボンネットにハニカムグリルという変わり果てた姿で帰って来ました。その不思議なカラーリングは夜に対向車がスピードを落としたりする効果もあった程に奇妙なものでした。

グニャグニャだったナンバーも叩いて直しただけなので、ペイントもガビガビです。高速道路の通行券の右上にナンバーの下二桁が印字されますが、RSのナンバーは読み取り不能でいつも「00」となっていました。何気にオービス対策仕様だったのかもしれませんね(笑)

余りにもRSが可哀想すぎるので何とかしたい気持ちでいっぱいでしたが、小学生の自分に何ができる訳でもありません。通学路の途中にある解体屋を毎日のように覗き込んではRSが入庫していないかを確認する日々が続きました。そしてある日、ガンメタの前期GTが入庫していました。無理を承知で解体屋のおじさんに頼み込み、RSの白いボンネットと交換して貰うという交渉をして見事に成立します。早速、家にいた祖父にRSを運転して貰ってその解体屋に行き、ボンネットをコンバートしました。これでようやく元の色へと戻る事になります。

残すはフロントグリルとボンネットのSを象ったステッカーです。グリルは後期GTのグリルを改造して作ろうかとも思いましたが、上下幅と横桟の数が違う事に気付いて断念。と同時に前/後期ではヘッドライトが違うという事も発見します。そんな様子を見かねてか、父親がディーラーから新品グリルを購入しました。Sを象ったステッカーはその頃覚えたカッティングシートを駆使して自作。黒の単色ではありましたが、それらしく仕上がっていました。

画像は新品のフロントグリルを装着した日に撮影したものですが、叔父の好みでフェンダーミラーがドアミラーに変更されていました。中学1年生当時の自分は勉強や部活、更には友達と遊ぶ事よりもRSを触っていた方が楽しいと思う毎日を過ごしていました。

つづく
Posted at 2016/07/26 20:06:20 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2016年07月24日 イイね!

R30との馴れ初め

R30との馴れ初めまことに僭越ではございますが、私とR30の馴れ初めをここでご紹介したいと思います。

私が3歳の時にデビューしたR30スカイラインですが、中でも2ヶ月遅れで発表されたFJ20エンジン搭載のRSシリーズに父親と叔父は熱を上げていました。その当時ケンメリの2ドアGTXに乗っていた父親とバイクに乗っていた叔父にとって、スカイラインにDOHCエンジンが復活するという大ニュースは相当な衝撃だったようです。新聞広告が出た次の週末には、遠く離れた上田市の日産プリンスまで試乗について行った記憶があります。遂に迎えた購入当日の朝、扇状になった聖徳太子の壱万円札を数えている様子は今でも鮮明に脳裏に焼き付いています。
こうして1982年式・ガンメタ/ブラックのスカイラインRS・4ドアが我が家にやって来ました。保育園の卒園式から始まり、小・中・高・大学の入学式と卒業式、はたまた結婚式に至るまで殆どの行事をこのRSで出席していますので、私の人生はRSと共に歩んで来たと言っても過言では無い訳です。そうともなれば、自分の中では「クルマ=スカイラインRS」の図式が成り立つのはごく自然の流れだと思います。この時点で徐々にズレ始めていますね(笑)

そんな中、小学2年生の時に溶連菌感染症に罹患したのをきっかけに車酔いするようになってしまいます。不思議とトラックなら酔う事が無かったので、出掛ける際にはトラックに乗って行くのが恒例となりました。この辺りからRSに乗る機会が激減します。それでも小学3年生の正月に母の実家で怪我をした際、母親は何を思ったか救急車を呼ばずに家に電話をし、それを聞いた父親は一般道でもキンコンを鳴らしながらRSで迎えに来て私を病院に連れて行ってくれました。

車酔いしてもRSの事が大好きで、厚紙でRSを作ったりプラモデルを作ったりしていました。小学生ながら、車酔いするために好きな車に乗れないという葛藤と闘っていたのかもしれません。そのうちに車酔いする事も少なくなりましたが、トラックで出掛けるという習慣が身についてしまっていたために余程の事が無い限りRSで出掛ける事はありませんでした。ちょうど時を同じくして叔父の車が壊れたため、ウチでは普段から乗る機会が少ないRSを叔父の元へ嫁がせる事となります。

普段から家にあると特に何とも思いませんが、いざ無くなってみると寂しいものです。急にRSが恋しくなると共に通学途中で見掛けるR30もやたらと気になります。帰省シーズンともなれば県外から来るR30を見る機会が増えるのでそれも楽しみでした。フル乗車状態でモーターボートのようにリアが下がって走って行く姿・・・コレがまた良いんですよね!あの絶妙なリアタイヤの隠れ方、バランスの良さは後にも先にもR30以上の車は見た事がありません。まさに芸術です。学校の先生も前期GTのターボEXに乗っていたりしたので、よくよく見回せば周囲にはR30が溢れ返っていました。

ところが思春期を迎える頃、家から無くなったRSを思うばかりに同じR30でもGTやTI等を見かけても「なんだ、RSじゃないんかよ」と思ってしまうような残念な青年となり始めてしまいます。いつの間にか、心の何処かでRS以外は認めないような偏った考え方になってしまっていたのです。

つづく
Posted at 2016/07/24 10:14:40 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2016年07月22日 イイね!

初めまして

初めまして皆さま、初めまして。長野県在住の「田んぼES」と申します。ターボESと打ったつもりがタイプミスで田んぼESとなってしまい、そのままハンドルネームにしてしまいました。

寝ても覚めてもR30スカイラインが大好きです。他にも80年代の角張ったデザインの車が好みです。P&Sミュウジアムへは父親の前期RSで出掛けていましたが、そろそろ自分のP.N.V.復活計画も企んでおりますので見掛けた際にはお気軽にお声掛け下さい。

このページではRSとP.N.V.の話題が主となると思いますが宜しくお願い致します。
Posted at 2016/07/22 10:32:38 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「青ポール号のお受験です。無事に受かりますように。」
何シテル?   04/14 18:47
北信州に生息しております”田んぼES”と申します。 前期・後期・グレード問わず、R30スカイラインが大好きです。中でもターボGT系のポール・ニューマン バ...
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R30の中でもポール・ニューマン バージョンが持つ独特の雰囲気が好きでした。この車は子供 ...
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父親のRSです。主に冠婚葬祭や温泉ドライブに活躍しています。私とは保育園の頃からの付き合 ...

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