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田んぼESのブログ一覧

2022年01月01日 イイね!

謹賀新年 2022

謹賀新年 2022皆様、新年明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。

テレビはどのチャンネルもお正月番組ですね。もうウンザリなウイルス関連の内容から少し離れた特番で若干のお正月気分に浸れるものの、現実は相変わらずで一旦は収束に向かうかとも思われたCOVID-19も未だ燻り続けている印象です。そのウイルス名からも分かる通り、2019年の年末に発見されてから丸2年も我々を悩ませている事に改めて驚かされます。今年こそは「収束」ではなく「終息」を願っておりますが、まずはその第一歩として自衛を徹底して参りたいと決意を新たにした所存です。

お正月番組と言えば、もう30年も前になりますが1992年の新春かくし芸大会でR30が出演していたのを思い出しましたのでご紹介したいと思います。VHSが機嫌良く動いている今がチャンス!

これはマッチがカースタントで大ジャンプをするという企画です。



冒頭からR30が姿を見せる時点で永久保存決定です。



ジャンプ台を建造する材料が25台もの10tトラックで続々と運び込まれます。速度表示灯が備わる頃の私が大好きなトラック達ですよ。おぉ、いすゞの810やFUSOのグレート!痺れますね。



クレーンを使って工事が始まりました。



直交する大小2つのジャンプ台が作られていきます。



完成しました。2台の車が空中交差するというスタント内容です。



自身が跳ぶ高い方のジャンプ台の上から、その高さを見て絶句するマッチ。10mの高さとなると、その飛距離は30mを超えるそうです。



まずは1.5mのジャンプ台でリハーサルが開始されます。R30の前期型ですね。そして右側にもTIらしき車両が準備されています。



おっと!純正シートカバー付き!!



ボディカラーは#028 グレーMtと見た!



普通に使い倒された感バリバリのTIですね。右出し1本マフラーから噴射される排気が味わい深い上に、結構イイ音してます!



ジャ〜ンプ!
おや?後期型っぽいですね。



バンパーから接地



フロントが(悲)



ここでミニカーを使ってイメージトレーニングです。高橋レーシング代表の高橋さんから、マッチはジャンプ台手前でアクセルを戻す癖があると指摘されてしまいます。



今度は本番用のジャンプ台を使ってコース取りと侵入速度の確認です。先程のTIとは違い、#006のシルバーMですね。こうやって見てみるとTIいいなぁ。



下側のジャンプを担当するスタントマンと共に、細かいアドバイスを受けます。



ATレバーをRに入れ、男前な前期マスクを見せつけながらバックして行きます。このTIもドキドキだった事でしょう。



そしていよいよ本番、4点式シートベルトを締めて気合い十分。



レーシンググローブを装着します。助手席に目をやると、ブラック/グレーの配色ですね。特徴的なグレー部分のシワの寄り方!



そして本革巻き3本スポークステアリングに黒メッキ仕上げのATレバー!



空吹かし時のエンジン音、そしてこの助手席ヘッドレストの形状!!



準備OKのサインが出ると



スタートの旗が振られます。



いよいよスタート! 本番の車両はなんとポール・ニューマン バージョンですよ!!!



白煙を上げながらホイールスピンして発進。E4N71Bの1stギア、滑る事なく145馬力を後輪に伝えます!見事!



生ガスが出る程のフル加速です。このディーラーステッカーは日産プリンス神奈川の旧タイプか?!しかもADエアロフィニッシャー付き!



ジャンプ台を目指す際にはオンボードカメラの映像も。この視界、ボンネット中央の膨らみは見慣れた光景ですね。



カップリングファンの推進力も相まって、ジャンプ台を一気に駆け上がります。


ハレーションの影響で運転席側のタイヤがホイールだけみたいな感じになっており、砂場とかに落ちていたミニカーを思い出します。下側はR30の2ドアですね!



別アングルから



空中で交差した後には爆発が起こります。この瞬間に向こう側からパトカーがジャンプして来ると西部警察ですね。



着地側からの定点カメラに切り替わると、空中を舞うR30を下から見た映像に。これは高画質で見たい!



そしてマフラーからは2本の黒煙が。恐らくアクセル踏みっ放し状態でオーバーレブしたものと思われます。あぁ、L20ETよ・・・



運転席側に傾きながらの着地です。



万が一にコースを外れた際のクッション役にもR30が配置されています!



下側の2ドアの方もだいぶ激しい事になっています。



着地寸前の画像を見ているとお尻の辺りがフワッとなりますね(汗)



着地の凄まじい衝撃が画像からも伝わります。



あぁ、フロントが(悲)



こうやって見ると、スタイリング抜群ですよね。アライメントが狂っていたとしても、この車両が欲しい!いや、できればジャンプ前の方が有り難い!!



フルブレーキする姿もカッチョイイ〜!



左カーブしながらゴール地点を目指します。



未だにアクセル全開なのでしょうか?空転するリアタイヤからは白煙が上がっています。そして、コーナーポールやADマッドフラップも確認できますね。何気にオプションパーツ満載の車両です。


下段をジャンプした2ドアの隣に駐車してゴール。最後は骨折した足を引きずりながら走っているようで痛々しさこの上ありません。



高橋さんと抱き合ってスタントの成功を喜びます。低音の効いたL20ETのアイドリングが聞き取れますね。



この2ドアの詳細も気になりますが、ブルーガラスでリアシートにヘッドレストが無いので前期型なのは確定です。ジャンプ時の画像からは無塗装バンパーで14インチの鉄ッチンホイールである事が読み取れました。そしてルーフアンテナの付け根が黒です。アンテナロッド上部がグラデーション様に見える事から、本来は黒だったロッドが色褪せて素材のアルミが露出していると仮定した場合、まさかの前期ターボESでしょうか?そうであれば前期・後期のESコラボという超マニアックな組み合わせという事になります!何気に凄いぞ、この企画!!




1992年の正月番組で放送された事から、収録は1991年と推測されます。その時点でR30は最初期モデルでも10年前の車両となります。1995年迄は車齢が10年を超えると1年車検になっていたので、この頃の解体屋にはR30が溢れていました。とは言え、これだけのR30を集めるとなると結構な金額が掛かっているのも事実です。そして全てR30で揃える辺りにはどのような意図があったのでしょうか?また、ジャンプに使われたポール・ニューマン バージョンは古く見積もっても8年、最終型であれば6年落ちになります。未だ中古車としても価値がある年式と思われますが、カースタントに使用するとなると制作側の本気ぶりが伺えます。

今後はR30がスタントに使われる事はまずあり得ませんが、テレビの中で活躍する姿を観るのはテンションが上がります。しかし全ての出演車両が解体されてしまったと思うと複雑な気分になりますよね・・・。

今年もR30一筋、宜しくお願い致します。
Posted at 2022/01/01 15:43:34 | コメント(6) | トラックバック(0)
2021年07月04日 イイね!

R30の謎34

R30の謎34前回に引き続き減光式ルームランプの解析をしています。整備手帳(減光式ルームランプの機能を生かしたい!①)にも記しました通り、タイムコントロールユニットの22番端子とアース間では運転席ドアの開閉から2秒後に抵抗値が経時的に上昇し、22番端子と「252 黒赤」間ではそれに伴って電圧が低下して行く事が確認できました。システム図にもそのような結線で記載されている事から、22番端子と「252 黒赤」を接続する事で減光機能が働くのでは?と推測しました。非常に場当たり的ではありましたが、コネクターの裏側からコードを差し込む仮結線にて減光式ルームランプの再現に成功しています。しかし、半ドア警告灯も減光消灯してしまう現象が起こっていますので結線方法に間違いや過不足があるのは確実です。とは言え、私が所有している資料内容ではこれ以上の調査・進展は見込めません。いよいよ装着車の検証以外に方法は無いという所まで追い込まれていた時に、フジィさんから超有力情報を頂きました。


"追補版Ⅳの配線図集に減光式ルームランプを使用したものが掲載されており、そこにはタイムコントロールユニットの22番端子に繋がる配線は「255 黒黄」で、途中ダイオードを経て減光式ルームランプに繋がっています"


まさに知りたかった情報です!しかもW-4配線図のデータも添付して下さいました。私が所有している配線図はW-3で、減光式ルームランプに関する記載がありません。このW-4にはきちんと載っており、しかもドライブガイド付き車両の配線図です。こんなフルオプション状態の配線図であれば結線方法が描かれていること間違い無し!もう感謝しかありません。ありがとうございます!!



早速タイムコントロールユニット周辺の回路を見てみましょう。おや?W-3では無名だったコネクターが「イ」と名付けられていますね。馴染みの21極コネクターが「イ」でしたが、このW-4では「ロ」に変わっています。



注目の22番端子にも配線が接続され、「255 黒黄」と書かれています。その「255 黒黄」は途中に新設されたダイオードのアノード側に接続されます。そこからは「253 黒黄」として直接ルームランプに向かいます。



ダイオードに接続されるもう一方のカソード側は「254 黒黄」で、その接続先は「252 黒赤」です。「ロ」のコネクターより下流側はドアスイッチまで標準車と相違ありませんでした。



ルームランプ部分です。減光制御は専用配線でルームランプと22番端子を繋いでいるようです。この1本が追加された事で4本であった配線が5本に増えますので、コネクターも標準車の4極に対して6極に変更されています。「253 黒黄」はコネクターを介して「254 黒黄」となってルームランプに接続されているのが分かります。オーバーヘッドコンソールの半ドア警告灯は「252 黒赤」から分岐しますので、「252 黒赤」を減光制御に使用すると警告灯も減光消灯してしまうのはその為ですね。この辺りは標準車と同様です。



この配線図のお陰で一気に解明が進みました。システム図で示された22番端子へ接続される青線部分は「252 黒赤」ではなくて「255 黒黄」なんですね。そして緑丸部分が追加ダイオードで、赤線部分が「252 黒赤」である事が判明しました。仮結線も非常に危険な賭けでしたね。危ない危ない。




今後の結線作業に先立って、新たに分かった事を整理してみます。

●タイムコントロールユニットの22番端子からルームランプまで新規に配線を1本引く必要がある。

●新規に引いた配線をアノード側、「252 黒赤」をカソード側としてダイオードを追加接続する必要がある。

「252 黒赤」を減光回路として使用しないので警告灯にも悪影響を及ぼす事が無くなります。これなら何とかなりそうですね!ルームランプが点灯する各パターンについて電球との接続をそれぞれ表すと以下のようになります。

①OFF
プラス : 常時電源
マイナス : なし

②ON
プラス : 常時電源
マイナス : ルーフ部分でボディアース

③DOOR(運転席を開)
プラス : 常時電源
マイナス : 「254 黒黄」→「253 黒黄」 →「255 黒黄」 →22番端子→2番端子→ボディアース

④DOOR(運転席以外を開)
プラス : 常時電源
マイナス : 「252 黒赤」→ボディアース

⑤DOOR(全開)
プラス : 常時電源
マイナス1 : 「252 黒赤」→ボディアース
マイナス2 : 「254 黒黄」→「253 黒黄」 →「255 黒黄」 → 22番端子→2番端子→ボディアース
マイナス3 : 「254 黒黄」→「253 黒黄」 →「ダイオード」 →「254 黒黄」→「252 黒赤」→ ボディアース

となります。幸運な事に、仮結線の回路は新設されたダイオードを単なる接続と見立てた場合と同じ流れですのでセーフだったようです。この部分をダイオードで一方通行とする事で半ドア警告灯の減光消灯を防いでいる訳ですね。それにしてもタイムコントロールユニットが壊れなくて良かった!
ではルームランプの配線を確認してみましょう。新規に引いた配線を・・・、いや、ちょい待ち。ルームランプに向かう配線が1本増えたって事は、ルームランプの接続端子が1本足りなくなるって事ですよね?それか、減光式ルームランプは端子が1本多い専用品って事ですか?しかし部品検索をしてもルームランプ本体は共通のようで1種類しかヒットしません。よってルームランプから出る端子は2極で、そこに接続される筈の配線は3極という事になります。椅子取りゲームになった場合は配線側が1本余る訳ですが、どれが辞退すれば良いのでしょうか?一見して「254 黒黄」と「252 黒赤」を結線するかのようにも思えますが、それでは途中にダイオードを接続する意味が無くなってしまいますし、配線図でも合流するようには描かれていません。システム図でもルームランプスイッチ部分は2極でしたよね。



再びシステム図と配線図の間で乖離が生じてしまいました。それにしても、ルームランプスイッチのDOOR端子と「252 黒赤」の間にある両矢印の意味は??それと「減光式」なのか「残照式」なのか、呼称を統一して貰えませんかね?本物の結線は一体どうなっているんでしょうか??


何故こうなったのか今や誰にも分からない・・・。配線数に対して端子数が少なく、結線方法が全くもって不明なルームランプでした。
Posted at 2021/07/04 14:32:59 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2021年06月23日 イイね!

R30の謎33

R30の謎33R30の後期型ではPASSAGEとRS-Xの50アニバーサリーに減光式ルームランプが標準装備されています。減光の制御はタイムコントロールユニットによって行われているようですが、これまではこの2車種のみの専用ユニットが存在するものだと思っていました。ところが昭和58年8月に発行されたサービス周報を見てみると、標準車のタイムコントロールユニットにも減光機能が実装されているようなんです。



システム図を見ると、どうやら22番端子がカギを握っているようですね。



ドアスイッチが4つありますので4ドアを想定しているようですが、R30の4ドアにステップランプは存在しませんので他車の図を流用したのでしょうか?それについては2ドアのカーテシランプを想像しながら考える事にします。



各々の電流の流れを把握する為に図中に描き込んでみました。赤線がルームランプに来ている常時電源で、青線は運転席以外の各ドアスイッチによってアースに落ちる箇所を示しています。所謂、マイナスコントロール回路ですね。



並列接続になっているドアスイッチによって、どのドアが開いてもアースに落ちるようになっています。ステップランプにもルームランプと同じく常時電源が来ており、ドアの開閉によってランプが点灯します。両回路ともアースには同じドアスイッチを共用している事が分かります。



ステップランプは配線の途中にダイオードを組み込む事で開いたドアのみが点灯するようになっています。・・・って、おかしくないですか?開いたドアだけ点灯するステップランプなんてありますか?仮にその機能が存在するのであれば斬新です。



そして運転席ドアのみが別回路になります。スイッチ自体の構造は他のドアと同様で、ドアを開けるとスイッチが閉じてアースに落ちる事で運転席用のステップランプが点灯します。しかし、この図の回路では運転席の開閉でルームランプに電流が流れる事がないんです。



タイムコントロールユニット内で緑部のような回路が作られているのであれば、ルームランプが点灯するのは理解できるんですけどね。



シーケンスチャートを見てみると、どうやら21番端子は運転席ドアの開閉を検知する為の信号線のようなんです。



他にもライト消し忘れチャイムやパワーウインドウタイマーの制御も兼ねている事が分かりました。何気に重要な21番端子です。



運転席のドアが開くと21番端子がアースに落ちてOFF→ONとなり、減光制御が始まる待機状態となります。その後にドアを閉めるとアースとの接続が断たれてON→OFFとなり、その2秒後から8秒間にわたって全31ステップのデューティ制御が22番端子と2番端子の間で走る仕組みのようです。ルームランプのアースは運転席以外のドアを開閉した場合はそこのドアスイッチで落ち、運転席ドアを開閉して減光制御が働いた場合にはタイムコントロールユニットの2番端子から落ちる事になります。



それと同時にキースイッチがACC位置ではIGN電源から供給された電流が半ドア警告灯を経由して同様の回路からアースに落ちる事で警告灯が点灯する仕組みです。こちらにもダイオードが組み込まれていて、半ドア警告灯には常時電源が流れ込まないようになっています。



半ドア警告灯の回路は運転席ドアもシンプルですね。しかし、21番端子にIGN電源が接続される形となりますが大丈夫なのでしょうか?



これはルームランプの配線図です。ルームランプスイッチをONにすると直接アースに落ちて点灯し、DOORにするとマイナス側が「252 黒赤」に接続されるので、運転席以外のいずれかのドアスイッチがアースに落ちるタイミングで点灯する事になります。減光制御の際にも「252 黒赤」が色濃く関与しているようですね。オーバーヘッドコンソールの半ドア警告灯のマイナス側も「252 黒赤」から分岐されていますので、ルームランプと共通の動作をとる事になります。



よって、図中の橙部のように「252 黒赤」とタイムコントロールユニットの22番端子が接続されている事にも合点がいきます。




以上を踏まえて配線図とシステム図を見ていきます。サービス周報に示されたタイムコントロールユニットの端子配列は以下のようになり、ユニットのコネクターを正面から見ている配置です。



これはGT系の配線図ですが、22番端子に該当する配線は存在しません。16Pコネクター下段の左から3番目の端子で、「315 桃」と「310 緑赤」の間です。


同じくRS系の配線図でも空欄です。



実際のコネクターを確認しても配線はありません。22番端子は下段の右から3番目になりますが、「315 桃」と「310 緑赤」の間は空いています。



ここで疑問なのが、22番端子に配線が存在しない場合には運転席ドアとルームランプをどのように連動させているのかという点です。
この配線図には22番端子の配線がありませんので標準車の配線を示していると思われます。タイムコントロールユニットの21番端子から伸びる「323 黄黒」は、イのコネクターを経由して運転席のドアスイッチに向かいます。配線図ではこの間に合流や分岐は無さそうです。



実際にハーネスを見てみるとイのコネクターには「252 黒赤」と「323 黄黒」が確認できます。



イのコネクターから下流側を見て行くと、ヌに繋がる3極コネクターが分岐します。ここでは常時電源の他にも運転席のドアスイッチに向かう「323 黄黒」から「593 黄黒」が、その他のドアスイッチに向かう「252 黒赤」から「258 黒赤」がそれぞれ分岐します。全てのドアスイッチに繋がる配線と常時電源の組み合わせのコネクターなのでかなり怪しいですよね。



更にその下流側にはダイオードが設置されます。ダイオードの記号から推測すると「254 黒赤」から「255 黄黒」に向かって流れる電流のみを許容する接続のようです。
「254 黒赤」は「252 黒赤」に、「255 黄黒」は「323 黄黒」に繋がりますので、運転席以外のドアスイッチの配線から運転席ドアスイッチの配線側にのみ電流を流れるようにしている事になります。ありました、これですね。このダイオードで運転席のドアスイッチにもルームランプから来た電流を流す事で、運転席ドアの開閉時にもルームランプをON/OFFできます。なるほど、逆に22番端子と「252 黒赤」を接続した場合にはこのダイオードは不要になる訳ですね。だからシステム図にはこのダイオードが存在しないんですか。理解しました!



そのダイオードとヌのコネクターに向かう分岐部です。しかし「323 黄黒」 から「593 黄黒」 が1本分岐するだけで、「252 黒赤」から分岐する筈の「258 黒赤」や、常時電源からの分岐線は見当たりません。



更に、ヌのコネクターには「593 黄黒」に対応する端子がありません。というか、このコネクターを繋いでも空き端子同士の接続で意味ありませんよね?せっかく重要な手掛かりになりそうだったのに残念です。



配線図には他にもヌに接続されると記されたコネクターが存在します。ところが、肝心なヌのコネクターが何処にも見当たらないんです。困ったもんですねー。



最後に半ドア警告灯からのアース線が運転席以外のドアスイッチに向かう「252 黒赤」に合流します。警告灯の電流も上記のダイオードを通じて「323 黄黒」に流れますので、運転席のドアスイッチでも入切ができます。



そして最下流となるドアスイッチ部分です。このドアスイッチとイのコネクターの間には上記のダイオードや半ドア警告灯からの配線が接続されたり、ヌのコネクターに向かう分岐がある事が分かりました。



検証用のハーネスは4ドアのターボRS-X用の物ですが、実際の配線でもドアスイッチ部分はシンプルです。当然ながらステップランプ用のダイオードは見当たりませんね。




システム図にあるような大量のダイオードは発見できませんでしたので、図は他車からの引用と考えて良さそうですね。そうなると開いたドア毎に点灯するステップランプが装備される車種が気になります。
減光式ルームランプについても、サービス周報では如何にも「後期からは全車この仕様です」と言わんばかりの書きっぷりですが、実際にこの回路になっているのは標準装備の2車種のみです。そして配線図には該当する配線の記載が無いので、トラブル時にはどの様に対応させるつもりなのでしょうか?それとも専用の配線図が別に存在するのでしょうか?謎は深まります。そして全車がタイムコントロールユニットの21番端子に運転席ドアの開閉信号を送っているので、ユニット内ではその度に人知れず減光制御が走っている事になります。それも何だか淋しい話しですよね。
車両ハーネスのバリエーションを確認しても減光機能付きの物が区別されている訳ではありませんので、これはASCD悪夢の再来と言えそうです。この機能を生かす為には22番端子に配線を新規に追加してルームランプのDOOR端子から来る「252 黒赤」と接続すれば良いだけのような印象を受けますが、未だ不確定要素が多いままで追加配線を結線する事でタイムコントロールユニットを破損してしまう可能性もあります。
そしてもう1つの懸念事項ですが、配線図を見る限りでは標準車の配線で減光機能を使おうとすると、オーバーヘッドコンソールやメーター内の半ドア警告灯も一緒に減光消灯になってしまう恐れがあります。この辺りも実車の動作を見たい所ですね。
更に追及するにはPASSAGEかRS-Xの50アニバーサリーのタイムコントロールユニット周辺を実際に観察する必要があります。それはそれでかなりハードルが高い話しになって来ますが・・・。結局、今回も答えは出ず(苦笑)


何故こうなったのか今や誰にも分からない・・・。後期型では全車に減光機能が実装されているにも関わらず、殆どの車種でその機能が封印されたままのタイムコントロールユニットでした。
Posted at 2021/06/23 18:43:06 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記
2021年06月11日 イイね!

R30の謎32

R30の謎32※システムエラーで消えてしまったので再投稿です。イイね!やコメントを頂いた皆様には心よりお詫び申し上げます。

R30のトランクには基本的に左側に車名、右側にグレードを示すエンブレムが取り付けられていますが、マイナーチェンジのタイミングでGT系は中央に車名入りガーニッシュが追加されるので左側のエンブレムが省略されるのが外観上の大きな変更点です。TI系は前期・後期を通じてメッキのモール(M/C~形状変更あり)が同部に装着されますので、穴の無いトランクは後期ではRS系のみとなります。
今回の主役となるR30のエンブレムに話しを戻しますが、角張ったボディに似合うフォントを使っていてデザインも秀逸なんですよね。真っ平らの表面はメッキのヘアライン加工で、周囲を黒塗装で仕上げるというメリハリ感をもたせた非常にニクい製法です。エンブレムを単品で眺めていても惚れ惚れする程の出来栄えなんですよね。しかし!しかしですよ!!こんな素晴らしいエンブレムなのに取り付け位置に困った事はありませんか?私も何度か経験がありますが、未だに正規の取り付け位置を見出せずにいます。中でも困るのが右側のグレードを示すエンブレムなんです。整備要領書やサービス周報を探してもエンブレム取り付け位置に関する記述はありませんし、位置決めの基準も存在しません。

青ポール号を入手した時にはTURBO ESのエンブレムが無い状態だったので、叔父が新品のエンブレムをプレゼントしてくれました。その取り付けにもカタログの写真を参考にする以外に方法は無く、"おおよそテールランプの中央に位置して、トランク後面の平らな部分に対して若干低い場所に装着されている"という程度しか読み取れていませんでした。その後は塗装やエンブレム補修の際に何度か脱着しましたが、ある程度は再現できているのかな?というレベルなのが現状です。今後、未再生原型車でもない限りは本来の位置がどんどん分からなくなっていってしまうこと必至ですので、迷宮入りする前に長年の謎であったエンブレムの定位置を探れないかと思い立った次第です。

"おおよそテールランプの中央に位置する"という見解は全てのグレードに共通する訳ではありません。デビュー時にはSKYLINEやTURBO ES等のエンブレムはテールランプを意識したサイズや取り付け位置であった印象ですが、新規グレード展開によって追加エンブレムを並べて配置するようになってからはテールランプに合わせる事ができなくなっています。



ターボRSもデビュー時はテールランプに合わせていた印象ですが



Xの追加に伴って中央からズレが生じています。



また、NAのGTもエンブレムの左右長が短いので中央には配置されません。




ここで改めて参考にした画像を検証してみる事にします。ターボGT系もエンブレムはテールランプ中央にある印象で、高さは若干低めなんですよね。そして、TURBOとEXは下縁を揃えているような配置かと思えば・・・



いや、でも若干ズレているような・・・



しかしそんなモヤモヤはこの画像で解決に至ります。上合わせでも下合わせでも無く、エンブレム上下幅の中心線を合わせていようです。



前期も同様ですので、法則性はありそうですね。



どちらかを基準にする必要があるので、端に近いE(以降はサブエンブレムと呼ぶ)から決めていく事にします。このターボEはトランクとクウォーターパネルのチリが合っていませんが、サブエンブレムとトランク端までの距離はサブエンブレムの上下幅と同じではないかと推測しました。



サブエンブレムの上縁・下縁それぞれの延長線とトランク端までの間にできる余白は正方形になります。そして、TURBOとの隙間はTURBOの文字の太さ1本分ではないかと。



そのように意識して他の画像を見ると、そう思えて来ませんか?



前期も同様です。この正方形の法則を「R30エンブレムの第1法則」と名付けました。



そして、この第1法則はRS系にも適用されます。正方形ですよね。



コレはキタんじゃないですか?!




横が決まれば次は高さです。高さを求める為に各グレードの写真を見ていく中で、サブエンブレムの高さはその左側のエンブレムの位置に左右されないと言う法則性を見出しました。これは、TIやGT、TURBOのようなあらゆるエンブレムが来ようとサブエンブレムの高さが変わる事は無いと言う法則で、「R30エンブレムの第2法則」と名付けました。


この2つの法則はTI系にも適用されます。



後期も同様です。



前期GTもそうですよね。つーか、このGTのエンブレムですが、GとTの隙間が黒で埋まってますね。また違うタイプも存在するんですか??




そして安定のサブエンブレムに対して左側のエンブレムの高さがチグハグな印象を受けますよね。それもその筈、これはエンブレムの大きさが統一されていないのが理由です。ここで各エンブレムのサイズを計測してみました。大抵のフォントは文字の大きさを同じく見せるように丸い文字のサイズが大きくなっていますが、最右端の文字で測定しています。


まずはサブエンブレム : 38.5mm



TURBO : 32mm



GT : 33mm



DOHC RS : 34.5mm



DOHC TURBO RS : 35.5mm



とまあ、こんなにもバラバラなんです。ここまでサイズが違うとサブエンブレム側を基準とする必要が出て来ますので、当時の日産も第1法則と第2法則を適用していたと思われます。

上下幅が最大のターボRS用エンブレムの場合、サブエンブレムとの差は3mmです。片側1.5mmずつの違いしかありませんので、上下のズレが目立たずにほぼ一直線に見える訳ですね。



それより上下幅が約1mm小さいDOHC RSの場合でも、殆ど差が分かりません。



これは計測するまで知りませんでしたが、NAとターボでRSの文字の大きさを変えています。TURBOの文字が追加されて2段重ねになったとしても、1mmだけ拡大しますかね?そしてその効果は?




続いてトランク下縁からの距離に着目します。これはずっと自分の中で基準にしていたものなんですが、ターボRSのエンブレムの位置は下段のTURBO文字の上下幅と同じ高さであると思いませんか?



DOHC RSでは、DOHCの文字幅よりは低いんですよねー。NAもターボRSと同じ高さに見えるんですが、ターボRSの方がデビューは後です。NA時代にターボを基準にしているというのもおかしな話ですよね。



そしてターボGT系ではTURBOのB文字の下縁から横画の上縁までの高さと等しいと自分の中で決めていました。



ここで余談ですが、ターボRSとTURBO ESの左右長が同じなんです。R30デビュー時からターボRSのエンブレムが既に完成していたかのようですよね。至るところで基準になっていると思えて仕方の無いターボRSのエンブレムです。




サブエンブレムの高さが同じという第2法則に基づいて考えた時、この両者を計測した値から私が勝手に基準としている"印象に対する誤差"が導き出せる筈です。

ターボRSのTURBO文字 : 17mm



TURBOのB文字の下縁から横画上縁 : 18.5mm



1.5mmの差です。これはエンブレム上下幅の違いに起因しますので、更に中心線を基準とした時の誤差を考えます。ターボRSの上下幅は35.5mmなので、中心線は35.5÷2=17.75mmになります。よってトランク下縁から中心線までの高さは17.75+17=34.75mmとなります。

TURBOの上下幅は32mmなので中心線は32÷2=16mm、トランク下縁から中心線までの距離は16+18.5=34.5mmとなります。その差0.25mmにまで迫りました。これらからターボRS、ターボGTのエンブレム取り付け位置をそれぞれ検証してみます。

●ターボRS-Xの場合
DOHC TURBO RSとサブエンブレムの上下幅の差は38.5-35.5=3mmなので、片側の差は3÷2=1.5mm。DOHC TURBO RSをトランク下縁から17mmの高さにすると、サブエンブレムは17-1.5=15.5mmの高さに取り付ける事になります。

●ターボGTの場合
TURBOとサブエンブレムの上下幅の差は38.5-32=6.5mmなので、片側の差は6.5÷2=3.25mm。TURBOをトランク下縁から18.5mmの高さにすると、サブエンブレムは18.5-3.25=15.25mmの高さに取り付ける事になります。

中心線の誤差(0.25mm)がそのまま影響してしまいますが、これは第2法則が成立していると考えても良い値だと思われます。カタログ写真からの目見当でエンブレムの位置を導き出す方法はこの辺りが限界でしょう。

そして青ポール号はこの数値を元にエンブレムを取り付けています。ESの高さは15mm、トランク端までは38mmです。O文字の縦画のメッキ部分の幅である6mmの隙間を空けてTURBOを18.5mmの高さにしています。


もう1つの判断基準として、ADエアロフィニッシャーを取り付けるとエンブレム上下の余白が等しくなります。と言っても不安定要素バリバリですけどね。




トラックにぶつけられてトランクを交換している ことぶき号ですが、板金塗装時にエンブレムも新規購入していると思われます。あまりアテにならないとは思いますが、参考までに位置を測定してみました。

SKYLINEのS文字からトランク端までの距離 : 39mm



トランク下縁からの高さ : 18mm



DOHC RSのS文字からトランク端までの距離 : 38mm



トランク下縁からの高さ : 17mm



再装着の際にどの程度再現してあるかは不明なものの、今回導き出した結果にかなり近い位置に取り付けられている事が分かりました。今回の検証は珍しくスッキリとした気分です。



しかし、未だに不明な部分が多々あるのも事実です。

アニバーサリーは?
・・・確かに



ハイサルーン系は?
・・・そう来たか



PASSAGEのエンブレムは?
・・・それね



ポール・ニューマン バージョンのエンブレムは?
・・・だよなー



サラブレッドは?
・・・解体車でしか見たこと無いんですが



鉄仮面のフロントエンブレムは?
・・・フロントもあったのね



そして、ボンネット以外は貼り付け位置が不明なポール・ニューマン バージョンのステッカーは?
・・・すいませんでした。お腹いっぱいです



まだまだ謎は山積みですね・・・


何故こうなったのか今や誰にも分からない・・・。歴代最大数のグレード展開にも関わらず、明確な取り付け位置が分からないエンブレムでした。
Posted at 2021/06/11 20:52:45 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2021年04月30日 イイね!

車検完了!

車検完了!JAの指定工場に中古新規登録の為の車検に出していた青ポール号でしたが、無事にナンバーが取得できました。

持ち込んだ翌日には小整備だけで検査が通りそうだとの連絡が入り、あとは登録手続きのみで車庫証明待ち状態になっているという急展開ぶりです。電話口で整備内容を了承し、事前に書き込んでおいた車庫証明の申請書に日付を記入してその日の昼休みに警察署に提出して来ました。全長・全幅・全高ともに変わり無く、一時抹消登録証に記載されたままの数値です。



2月の末に別件で必要になった印鑑証明書を1通余分に取得しておいたので、仕事帰りに実印と一緒にJAの工場に持参して必要書類に押印。その後も法定費用の支払いや確認事項などで工場に通う日々を過ごし、そして車庫証明が発行された当日にめでたく登録完了となりました。のんびりしているイメージのJAですが、とにかく仕事が早くてビックリです。

注目の整備内容は、ワイパーゴムの交換とフロントハブベアリングのグリス交換のみ!ハブベアリングはガタが発生する前段階であったようで、グリスの詰め直しだけで交換の必要は無いとの事でした。R30のフロントハブに使用されているテーパーローラーベアリングは現代ではトラックにしか見られないようで、逆にJAの整備士さんにとってはお手の物だったようです。



気になるヘッドライトは左側の光度が低かったようですが無事にパスし、ブレーキの制動力やホーンの音量も計測値が示されています。



整備組合で不合格だったサイドスリップも+3.7mmで規定値内でした。余りにもスムーズ過ぎて逆に心配になりましたが、きちんと細部にわたって検査されているようです。



排ガスも意外に好成績で驚きました。CO:1.0%以下、HC:300ppm以下という現代の基準にも到達しそうな勢いです。



平成元年、4万キロ台の記録簿にある数値には流石に及びませんが、調整次第ではもう少し下げられそうですよね。



他にはオイル漏れや排気漏れも見られず、ブッシュやブーツ類も含めて全く修理の必要は無かったとの事でした。そして『疎かになりがちな下回りの状態が素晴らしく、不合格要素の多いブレーキにも整備が行き届いていて腕の良い工場とお知り合いなんですね。』との褒め言葉を頂きました。サンデーメカニック冥利に尽きる瞬間です。これまでの苦労も一気に吹っ飛びますね。

しかし型式指定から外れると脅されたマフラーやLEDライトも一切お咎め無しで命拾いはしたものの、指定工場の間でこんなに見解が異なるのってどうなんですかね?まぁそのお陰で車検取得できたので良い方に考える事にしましょう。新しい車検証には型式指定番号と類別区分番号が以前と変わりなく記載されていますので、今後は面倒な事にはならなそうですね。



紆余曲折を経ながらも、漸く13年ぶりとなる路上復帰を果たしました。任意保険の移行も即日で済ませたので、これからはいつでも気兼ねなく青ポール号に乗る事が出来ます。仮ナンバーの申請や返却を考えなくて済む生活って、本当に便利ですね!普通という有り難みを実感しております。



末筆となりますが、途方に暮れている私にヘッドライトやメーターケーブルの部品提供をお申し出下さったchuuさん、マフラーをご心配頂いたテッポロトルさん、たけ@HR30さん。また数々の励ましメッセージを頂戴した皆様には心より御礼申し上げます。挫折しかけた時には本当に支えとなりました。ありがとうございました。
Posted at 2021/04/30 18:22:34 | コメント(14) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「青ポール号のお受験です。無事に受かりますように。」
何シテル?   04/14 18:47
北信州に生息しております”田んぼES”と申します。 前期・後期・グレード問わず、R30スカイラインが大好きです。中でもターボGT系のポール・ニューマン バ...
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日産 スカイライン 青ポール号 (日産 スカイライン)
R30の中でもポール・ニューマン バージョンが持つ独特の雰囲気が好きでした。この車は子供 ...
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