
気のせいのような、気のせいではないような。やっぱり気になるR30の謎です。
GT・TI・RSと、まとめて一冊になっています。後期型の総合カタログといったところでしょうか。これ一冊でR30後期の概要を把握できます。
見開きページは後期型になってからの小変更で追加された新色のホワイト/ガン(#441)でスタートです。この色と純正ホイールが醸し出す独特の上品さがこれまた良いんですよねー。個人的にはかなり好きな塗色です。
「走れば走るほど乗り手のハートを掴んで離さない。ツーリング魂をもつクルマ。ツーリングというオンステージではこのクルマとの対話がなによりの悦楽だ」
全くその通り!良い事言いますね。
次にサラブレッドXです。「シリーズの中でもスカイラインの本質に最も近いクルマ」と言っています。その仕様毎に書く事が違っていて何だか分からなくなって来ましたよ。
正式にカタログモデルとなり、RSと同じシートである事が強調されます。叔父がX無しRSのターボCに乗っていた時期がありましたが、このシートはホールド感がすこぶる良好だった記憶があります。生地の剥がれも発生しないので、何気にいちばん出来の良いシートなのかもしれません。4ドアのリアシートは相変わらずトランポリンですけどね(笑)
鉄っチンホイールも15インチ化されたようで、ADスタイルドキャップもそれに伴って変更されました。でも未だに実物を見た事がありません。”スカイラインの60タイヤ専用に開発された”とありますが、他車への流用は無かったのでしょうか?
続いてGT PASSAGEです。「GTを超えたGTパサージュ。洗練されたその魅力に触れるとき、ツーリングの夢がまたふくらみます」
某T社の3兄弟が勢力を増し続ける中、ラグジュアリー路線もしっかりカバーしないといけないので大変です。いつまでも古いエンジンを載せ続けているなんて攻撃されたりしたのもこの頃です。逆にそんなにも長く使えるエンジンが他にあるか!?なんて櫻井さんが逆ギレしていましたが、スカイラインを取り巻く環境も世知辛くなってきましたね。
ポール・ニューマン バージョンです。PASSAGEと同様にリアが浮きすぎていて若干安定感に欠けますが、それでも草原での撮影が好きなようです。既にホワイト/ガン(#441)が設定されているので、この塗色はソリッドのダークブルー(#111)を使ったダークブルー/ガン(#434)と思われます。青ポール号のダークブルーメタリック/ガン(#375)と似ていますが全く違う色です。ここで行われたダークブルーのソリッド化も謎なんですよね。
TIにもPASSAGEが設定されてだいぶゴージャスになりました。それでも電圧計やデジタル時計は省かれます。他にもステアリングが違ったり2スピーカーだったりと、相変わらず油断できない車です。
フロントマスクだけではGTとの識別は困難です。PASSAGEなのにメッキグリルではないという点のみでしょうか。しかしPASSAGEエンブレムはリアにしか無いので、前から見ただけではもはやGT-EXとは見分けが付きません。残すはガラスの色のみです。カラーバンパーでブロンズガラスなのにメッキグリルじゃないからTI PASSAGEだ!なんて、何とマニアックな。バンパーもカラー化されるとTI臭さは何処にもありませんよね。
それからこのテールランプ、GTの物に見えて仕方ないんですよねー。怪しい・・・
でもサイドバッヂはTIです。実はこれ、TIのバッヂに着け替えたGTを撮影に使ったんじゃないかと勝手に深読みしています。
RSです。RSと言うより鉄仮面ですよね。激化するパワー競争の中で常に最強であり続けながらもフェアレディZとの競合は避けなければならなかったり、1世代のみでスポーツイメージを確立したFJ20の有終の美を飾らなければならないながらも快適装備が必須となったりと、複雑な大人の事情も加味しなければならなくなって来た点やイメージカラーにホワイトを使った辺りに時代の移り変わりを感じます。
一覧です。GTはターボ、NA問わずホイールが全て15インチ化されています。ハッチバックは自慢のリアビューを見せつけますがターボEXの1グレードのみに絞られました。あら?セダンのサラブレッドXは何処へ?
TIは14インチを踏襲します。前期のようにアルミを履いたTIはカタログには登場しません。PASSAGEでもホイールリングは着かないようです。そう考えるとホイールリングって意外に希少ですよね。ハッチバックもLのエクストラのみになります。
RSはレッド/ブラック(#276)が無くなってレッド/ガン(#059)になっています。どうしてあそこまで有名な鉄板カラーを設定から外したんでしょうか?これには諸説ありますが実際のところは明らかになっていません。まさにR30シリーズ最大の謎と言っても良さそうです。
装備一覧です。そうそう、P.N.V.って内装が専用なだけで実は装備がショッパイんですよね。集中ドアロックだって無・・・?
着いてるし!
昭和59年8月から着いてるんですか??本当の最終だけかと思ってましたよ。青ポール号は昭和59年6月製造です。まさかあと2ヶ月で集中ドアロックや起毛トリムが採用になったとは。でもツルツルトリムは掃除しやすいんだぞー!なんて負け惜しみを言ってみたり(涙)
これはプラズマスパークが採用になったと同時って訳ですね。そう考えると良いんだか悪いんだか・・・。
でもプラズマスパークの放電実験で紙が燃えるのには萌えますよね。
考え続けても答えが出ない・・・。
気のせいのような、気のせいではないような。やっぱり気になるR30の謎15でした。
Posted at 2016/12/06 13:40:57 | |
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