
気のせいのような、気のせいではないような。やっぱり気になるR30の謎です。
R30のデビューから遅れる事1ヵ月、昭和56年9月にスカイライン史上初となる(と言うか最初で最後)ハッチバックが追加されます。相当気合いも入っていたのでしょう、専用カタログも用意されています。
販売面では不発に終わってしまいますが、時代を先取りし過ぎていたのも事実。当時の日産はもう21世紀へ走り始めていたので仕方ありません。個人的にはR30のハッチバックはかなり点数が高いです。
その①
前期の謳い文句だった「クルマは愛だ」でスタートしますが、ハッチバックに限っては「第2の回答」や「第2弾」と続きます。因みに「第3の回答」や「第3弾」はありません。まさか翌月に登場するRSの為に取っておいたのに出し忘れちゃったんでしょうか?
14インチの鉄っチンホイールです。EXなのでハッチバックもリング付きになります。初期タイプはリアタイヤ前にモミアゲ形のチッピングプロテクターがありません。でもロッカーパネルが全部黒に塗られたタイプでは無いようです。私の中では「ロッカーパネルが全部黒=モミアゲ無し」という認識でしたが、見事に打ち破られました。モミアゲはどのタイミングで装備されたのでしょうか?
フロントタイヤです。私はセンターキャップを取り付ける際にはエアバルブに向かってSマークの直線部分を垂直に合わせるようにしていました。しかしこれにもいろいろあるようです。鉄っチンホイールの場合は45度ズラすのか?それともたまたま止まっていた場所でSマークを垂直にしただけなのか?でもリアタイヤは斜めになろうがエアバルブに合わせてあります。
表紙のハッチバックはエアバルブに合わせています。Sマークが青でリングが無いのでELと見ました。ロッカーパネルが全部黒でモミアゲ無し!
でも車種一覧で出てくるハッチバックは45度ズラしです。ロッカーパネルが全部黒に塗られたタイプはリアタイヤ後ろのミミ部分も黒く塗られているのが分かります。
EXです。リングが付いても45度ズラしは変わらずです。
お?前期は45度ズラす決まりになって来たのか?と思ったら、PASSAGEはエアバルブに合わせています。因みにモミアゲ装着!
何だ?今度は逆45度か?!と見せかけといてエアバルブ合わせかい!
後期PASSAGEでは90度ズラしも登場!もはや法則性も何もありません。
特別仕様の頃のPASSAGEです。アルミホイールを見てみると、ダイヤモンドはエアバルブ合わせです。ロッカーパネルが塗り分けタイプでモミアゲ無し!コレが意味不明なんです。
RSは逆90度ズラしもあり!
このホイールはそうやって合わせるしかないよなー、と思ったら45度ズラしかい!
これに至っては開き直りの境地です(黙祷)
と、14インチは参々です。では15インチはどうでしょうか?ホイールの説明に出てくるフィンタイプとマンホールはエアバルブを真下にしてそこにSマークを合わせています。
鉄っチンも同様です。
どうやら15インチになってからは統一されているようですね。
と思ったら・・・、コラー!やる気あんのかー!!
その②
R30のハッチバックで日本初の採用となったテンパータイヤです。あの黄色いホイールって「みんな見てくれ!俺、パンクしててダセーんだよ!」と、小っ恥ずかしさを周囲に知らしめる意味合いがあったとは知りませんでした。
そのテンパータイヤのお陰でカーゴスペースが広がった訳ですね。リアタイヤの出っ張りはあるものの、スプリットシートを倒せばかなり広い荷室が現れます。でもここで錯覚してはならないのが、この状態では定員2名乗車だという点です。
前期は5種類のエンジンから選べたようです。後期になると整理されて最終的にはターボEXのみに絞られてしまいました。ここにFJ20が入っていたら、国産ハッチバックの位置付けが変わっていたのかもしれませんね。
その③
装備一覧です。基本的には4ドアや2ドアに準じます。「1本スポーク皮巻き風ステアリング」って、凄いんだかショボいんだかよく分かりません。あと、それを言うなら「革巻き風」ですよね。
「傘立て付きドアポケット」って、ハッチバックは立てて収納するんですか?(笑)
考え続けても答えが出ない・・・。
気のせいのような、気のせいではないような。やっぱり気になるR30の謎18でした。
Posted at 2017/01/24 18:12:30 | |
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