
気のせいのような、気のせいではないような。やっぱり気になるR30の謎です。
前期のオプションカタログです。R30にとってADthreeはもはや鉄板ブランドですよね。ここでは説明不要な超定番のパーツが紹介されています。
その①
エアコンの説明です。オートエアコンと標準エアコンが選べるんですね。
標準エアコンというか、天然エアコンですけど(笑)
その②
前期のシステムコンポです。これには「テクニクス」と「ダイバーシティ」の2種類が存在します。チューナー部分が二段重ねになっているのがバブルコンポみたいで良いですよね。また、前期のクラスターリッドはラジオのフェイス部分を兼ねた穴開きの壁がありますが、システムコンポ用の物は最初から大きく切り抜かれているんでしょうか?機種も好きな方を選べたのかも不明です。
「スカイライン システムコンポ」はクラリオン製のようです。
「テクニクス システムコンポ」は読んで字の如くテクニクス製です。これで日立製だったら怒られますよね(笑)
どうやら「スカイライン システムコンポ」=「ダイバーシティ」のようです。なるほど、だからリアガラスにもサブアンテナがあるPASSAGEしか「スカイライン システムコンポ」が選べない訳ですね。納得しました。
そうなって来ると、ハッチバックのエクストラはハッチガラスにもサブアンテナが仕込まれている訳ですか!希少な上に更に希少なハッチバックのエクストラです!
同時期のC31ローレルでは「ハイクォリティ サウンドシステム」と言う名前になります。ダイバーシティ付きを採用しなかった事から、ローレルのリアガラスにはサブアンテナが無いという事が分かります。配色も明らかにオーディオ部分だけが目立ってますし、トンカチレバーもESやRS系のような黒メッキなのでローレルもブラックフェイスを採用した方が良かった気もしますよね。
そして某雑誌に出ているフルオプションの鉄仮面ですが、何故か前期用のシステムコンポが着いています。前期はサウンドバランサーで各スピーカーに音量を分配するため、そちらも小物入れの部分にちゃんと設置されいますね。ここの幅が合わないために左右にスペーサーを入れてある辺りに芸の細かさを感じます。でも何でデッキがクラスターリッドから飛び出す形で取り付けられているのでしょうか?クラスターリッドの穴の大きさは変わっていないはずですし、デッキのサイズ的にも中に収まると思います。そもそも前期と後期ではオーディオ系のハーネスが違うので取り付けはかなり大変な作業になります。部品が少ない現代で仕方なしに前期用を取り付けるのとは訳が違い、新車時にそこまでしてわざわざ前期用を取り付けた心理が分かりません。しかもRS-Xはダイバーシティに対応しているにも関わらずテクニクスを選んでますし、カセットデッキとチューナーの位置もあえて左右反転させています。これにはオーナーのみが知る何か深い理由がありそうですね。
「ガーニッシュ部分もスモークに変更されている」いえいえ、違いますから(笑)鉄仮面のグレーのテールランプにGTのガーニッシュが着くと不思議な感覚ですね。
その③
こちらは後期のシステムコンポです。この時代の日産お得意カラーですね。前期型最初期はブラック、小変更時にグレー、マイナーチェンジでシルバーと、内装も刻々と様変わりしていきます。好みが分かれる部分でもありますよね。個人的にはシルバーも渋くて好きですが、塗装の耐久性に難ありです。注意書きに(ただし、ハッチバックを除く)と書かれている事から、後期型のハッチガラスにはサブアンテナが無い事が分かります。
このシステムコンポもC32ローレルのメダリスト系に使われています。でもカセットデッキのボタンが押し込むタイプです。このカセットデッキはY30にも多く使われていますよね。
と思ったらフェザータッチ式のタイプもあるようです。APSのインジケーターも確認できますので、これはR30の物が中で二段重ねになっているだけです。C32も20年位前には解体屋でたくさん見たのにスルーしていたのが悔やまれます。
C32には更に上位機種の「エミネンス サウンドシステム」が存在します。これはメダリストの上級グレードであるエミネンスに採用された物でグライコまで着いちゃいます。R30への流用は難しそうですが、現物があれば是非とも挑戦してみたい逸品です。
これはU11ブルーバード マキシマの前期型です。恐らく裏側の機構部分はC32のフェザータッチの物と共通ですよね。
マキシマであれば標準装備なのかと思ったら、ターボルグランのみの装備のようです。R30と同じシステムコンポの機構を入手しようと思っても、なかなかハードルが高いんですね。
少し脱線しましたが、PASSAGE、P.N.V.、RS-X等のブロンズガラスを採用する車両はリアガラスにサブアンテナがありますので、標準デッキでもダイバーシティ付きとなります。
そうなると気になるのがサラブレッドXです。リアワイパー付きでブロンズガラスという事は、おそらくRS-XやP.N.V.と同じガラスを使用しているはずですのでオーディオもダイバーシティ付きのデッキになるであろうと予測できます。
でもチューナー部を見るとツマミはTIの物と同様の黒です。更によーく見ると、FADER調整がありません!と言う事は・・・。
サラブレッドXはフロントのみの2スピーカーなんですね!
リアワイパー付きのブロンズでサブアンテナが無いガラスが存在するのでしょうか?それとも単に配線を繋いでないだけなのでしょうか?更にPASSAGEはリアワイパー無しのブロンズでサブアンテナ付きになります。でもTI PASSAGEはどうなるんでしょう?
流石のTI PASSAGEでもリアスピーカーは無く、フロントのみの2スピーカーのようです。
必然的にチューナーも2スピーカー用となります。
ブロンズガラスやパワーウインドウ、リアエンブレムの説明はありますがリアガラスの詳細までは分かりません。
ここでハッチバックを除いたリアガラスの種類を考えてみます。仮に全種類が存在したと仮定すると・・・
①ブルー、リアワイパー無し
②ブルー、リアワイパー有り
③ブロンズ、リアワイパー無し、サブアンテナ無し
④ブロンズ、リアワイパー無し、サブアンテナ有り
⑤ブロンズ、リアワイパー有り、サブアンテナ無し
⑥ブロンズ、リアワイパー有り、サブアンテナ有り
の6種類。更に2ドアと4ドアで違いますので、全部で12種類!ただ、後期TIに2ドアは存在しないため2ドアのTI PASSAGEの分を引いても11種類です。流石にこんな事はしないですよね?またサラブレッドXやTI PASSAGEのリアガラスにサブアンテナがあったとしても8種類は確実です。リアガラスだけでも凄まじい数になります。こりゃ部販も大変ですよ。
どれだけR30に気合い入ってたんだよ日産自動車!あの時の熱い情熱を今こそ部品の再販に注いでみてはくれませんかね?・・・無理ですよね(悲)
考え続けても答えが出ない・・・。
気のせいのような、気のせいではないような。やっぱり気になるR30の謎12でした。
Posted at 2016/11/10 10:09:06 | |
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