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2023年01月15日 イイね!

R30の謎36

R30の謎36R30の計器類は後期型から発光指針の4分割式コックピット風メーターに変更されますが、前期にも2種類が存在するのは既に周知の通りです。これは、それまで文字がオレンジで統一されていた計器盤が昭和57年10月に行われた小変更を境にスピード/タコメーター以外の文字を白として発光色が緑になったのが主な相違点になります。他にもASCDパイロットランプの位置変更やバッテリー液量警告灯の廃止、更にはスイッチ部分が点灯していたリアデフォッガーのパイロットランプがメーター内に移設されたりと結構な数の変更が入っています。


前期の計器盤は一枚物ですのでRS/GT/TIと全グレードにわたって作り分ける必要がある上に、ブースト計や時計の有無なども相まって種類はかなりの数になります。これを嫌ってか、後期型からはパネルを4分割としてブロックでの入れ替えを可能にしました。これによりスピードメーター部分を共通部品として、他の組み合わせを変える事で各車に対応すると同時にコスト削減に成功した合理的なメーターとなっています。


小変更の前後で色合いや警告灯の配置が違う程度と思っていた前期型のメーターですが、初期タイプの中にもまた数種類存在する事が判明しました。これは ことぶき号のメーターですが、文字盤が全てオレンジで統一されているので小変更前の物です。文字の色の他にも放射状の線があるのが特徴ですよね。勝手な想像ですが、デザイン的にタコメーター側の縦線をどうするか悩んだと思います。


スピードメーター部分ですが、水平位置では指針がストッパーピンに触れて休憩しているのが分かります。


これは予備の前期RS用メーターです。機械式スピードメーターの指針軸にはゼンマイ状のスプリングによって予荷重が掛かっていますので、ストッパーピンが無い状態では水平よりも下側まで振り切ってしまいます。よって、この状態でバックすると180km/hを指す事も可能になってしまうばかりか、ゼンマイ状のスプリングも破損しかねません。


それがですね、それがなんですよ!これは某オークションからの拾い画像です。何が言いたいかっつーとですねぇ。


ストッパーピンが無いんですよ!


まさかと思って、他の出品物を検索してみました。


ありませんよね?


なら、GT用ではどうだ?って事で


無いんです。



えぇ?!ストッパーピンが無いタイプが存在する事を知って衝撃を受けたってぇのに、ある方が逆に希少なんですか??!!
 

その一方で、小変更後のメーターはと言いますと・・・


ありますよね。


GT用ですが、もういっちょ!


ありますね。RS用とGT用で180km/hの位置が違うのはそのままです。


良かったです。(←って、何が良かったんだか)
標本データ数が圧倒的に少ないですが、小変更前はストッパーピンがある物と無い物が混雑し、小変更後には存在するという印象です。それにしても、ストッパーピンが無いタイプのメーターは見た事が無かったですねー。R30のスピードメーターは全部ゼロ位置にピンがあるものだと思っていました。

ところが、前期GTのNA車から取り外した部品取り用のメーターを見てみるとストッパーピンが無いタイプじゃないですか!これまで全く気付きませんでしたが、確かに指針が外れていても水平位置よりも下を向いていませんよね。メーターケーブルの嵌合部を逆回転させても水平位置を維持していますので、裏側のメカ部分に何らかのストッパー機能が存在するようです。


因みに、最初期のターボGT用スピードメーターはフルスケールが190km/hになります。つーか、このカタログ写真もストッパーピンが無いタイプじゃないですか!


早速スピードメーターを分解してみると、指針軸と直結されている銅製のドラムにはストッパーの役目をする突起があります。これなら計器盤にストッパーピンは必要ありませんよね。通常の使い方であればメーターは1周する事はありませんので、350°程度の可動域になるこの機構でも不具合は無いように思えます。


こちらは計器盤にストッパーピンがあるタイプです。ドラムに同様の突起はあるものの、ハウジング側にストッパーがありません。役目を失った突起がトンチンカンな方を向いているのは、製造時に角度を揃える必要が無くなった為でしょうか?


この違いは何なのでしょう?異なる部品供給先によるものかとも考えられましたが、メーター裏の基板を見てもストッパーピンの有無でメーカーや品番は変わらずでした。


それにしても前期は基板がしっかりしていますね。後期の紙みたいなペラペラとはえらい違いです。コネクター類も全く形状が違うので互換性はありません。日産お得意のビッグマイナーチェンジですね(困)




最初期の車両ではRSが登場した昭和56年10月やその年の12月にもテールランプの品番が変わったりしていますので、デビュー当初は細かい仕様変更が繰り返されていたものと思われます。スピードメーターも同様の扱いを受けていたと解釈すれば納得のいく部分もありますが、ストッパーピンの有無についてはターボ/NA含めて年式的にもバラバラで法則性は導き出せませんでした。ドライブガイド付きに至ってはもはや迷宮入りとしか言いようがありません。


何故こうなったのか今や誰にも分からない・・・。ストッパーピンの有無が混雑する最初期タイプのスピードメーターでした。
Posted at 2023/01/15 16:39:31 | コメント(3) | トラックバック(0)

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