目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
悪名高き、後席のパワーウィンドウスイッチです。この部分の設計は本当に残念としか言いようがありません。M3のビス2本でスイッチ操作に対する力とトリムへの固定バネに対応する力を全て受け止めており、硬質プラスチックのネジ穴部分も周囲に補強リブの類がありません。更に4ドアの場合はドア開閉の衝撃にも耐えなければならない事になります。そりゃ割れますよ。運が悪いとネジ穴崩壊と同時にパネル表面まで持って行かれるケースもあります。オークション等でもビックリ価格で取り引きされているのを散見しますが、遅かれ早かれ同様の結末が待ち受けていると思うと手を出す気になれないのが正直なところです。
このスイッチは予備で所有していた物ですが、現役で稼働中のスイッチ2つもいずれはこうなる事が予想されますので修理法を考えようと思います。
2
電気工事士技能試験の練習で使用したコンセントの埋込取付枠を利用する事にしました。何度も器具の脱着を繰り返した為に金属疲労で破損しているので廃棄予定でしたが、R30の一部として更に活躍して貰いましょう!これぞ本当のエコだと思います。利用するのは上下にあるコンセントパネルを固定するネジ穴部分です。
3
使用する部分だけを切り出します。ネジ穴がそのまま使えれば良かったんですが、残念ながらM3.5でした。ネジをM3.5に変更するか悩むところですね。エコとか言って大部分を捨ててるじゃねーか!と言うツッコミは無しの方向でお願いします(苦笑)
4
模型用の板ナットがM3でした。ピッチもスイッチのネジと適合したのでこれを裏側に仕込む事にします。
5
折れた残骸を削り取って、パネルの裏側に金具を埋め込む空洞を作ります。久々に彫刻刀を使いました。
6
プラリペアを使って金具を鋳込んでいきます。先ずは板ナットを埋めてから、切り出した金具を被せて更にプラリペアを流し込みます。ネジの直立性を担保する為に、板ナットと金具はネジに通したままで鋳込みました。
7
5分程でカッチカチに固まり、周囲のプラスチックと一体になります。ネジを取り外してから、表面から飛び出した部分を定盤の上に敷いたサンドペーパーに当てて均しました。この時点でも持った感触がかなりしっかりしているのが分かります。プラリペアのパウダーが残り少なかったので施工しませんでしたが、裏側の空洞部分を全て埋めてしまうのも更なる強化になるかもしれませんね。
8
スイッチに取り付けます。板ナットの鋳込み位置が深かったようでネジが掛からなくて焦りましたが、スプリングワッシャーを抜いたらネジが噛むようになりました。金属同士の締結になったので、ネジを締め込んでいった際の安心感が桁違いです。また、スイッチの操作感も明らかに重厚でしっかりしたものになりました。
ネジが引っ張る力は金具を鋳込んだ部分全体に掛かるようになったので、破損の確率はかなり下がると考えられます。この補修法が有効である事が分かったので現役のスイッチも壊れる前に補強しようと思います。
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