ヘリカルLSDから出るチャタリング対策

この冬になってから、冷間スタート時、純正ヘリカルLSDからチャタリングが盛大に発生する様になりました。
色々調査すると、今入れているミッションオイルの粘度（粘性）が固過ぎる為に発生しているのでは？との仮説が立ちました。
HONDA車の純正ミッションオイル（MTF-Ⅲ）は、規格の表記こそ有りませんが、かなり粘性の低い（柔らかい）オイルで、エンジンオイル並みにシャバシャバとの事です。
https://yfcoeo864nl7.blog.fc2.com/blog-entry-130.html
対して交換前に入れていたオイルは、機械式LSDにも対応した、粘度（粘性）の高いモノ（75W90）です。
その為、冬場になってミッションオイルの流動性が低くなり、結果、LSDからチャタリングが発生する様になったと考えました。
因みにHONDAのMT車は、ヘリカルLSD装着車両でも、オープンデフ仕様と同じ仕様のミッションオイル（MTF-Ⅲ）が純正指定されています。

そこで、HONDA純正ミッションオイル「MTF-Ⅲ」に近い粘度（粘性）のミッションオイルで、サーキットでの使用にも耐えそうなモノを探した所、「RED LINE」製の「MTL」を探し当てました。

「MTL」の粘度は「75W80」ですが、粘性はエンジンオイル「5W30/10W30」並とラベルに表示されています。
「MTF-Ⅲ」の粘度や粘性の具体的な規格は公表されていませんが、一説によると、粘度は「75W80」相当と言われています（粘性は良く分からない…）ので、このオイルが適切なオイルと判断しました。

FN2の場合、ミッションオイルの容量は1.9Lです。
対してRED LINEは、1個あたり1USクォート（946mL）なので、2個ではギリギリ足りない為、やむ無く3個用意しました。
残りは次回の交換用に取っておきます。

新しいオイルに交換した所、チャタリングは大幅に減少しました。
厳密に言うと、僅ながら発生していますが、交換前は「ガギガキ」音がして、ステアリングへのキックバックも大きかったのですが、交換後は音はほぼ消えて、ステアリングへのキックバックも「コンコンコン」と言う感じの極々小規模なモノになりました。
そして、副産物として、ギアの入りも以前より良くなりました。
完全に消えていないのは、オイル交換直後で未だ馴染んでいないからだと思いますので、この調子だと、もう少し馴染んだら、完全に消えると思われます。
チャタリング対策は、無事成功したと言えるでしょう。

対策実施時の走行距離…135,702km