
レーシングドライバーと突っ込んだ話をすると、
「タイヤを上手く使わないとタイムは出ない・・・」
「タイヤを知らないと走りが決まらない・・・」
という台詞が帰って来ます。
しかし、この言葉を聞いて「なるほど・・・」とうなずいてみても、抽象的な言葉に感じて「実際にはどのようにすれば良いのよ???」という疑問が湧いてきます。
このプロの抽象的な台詞を理解するためには、''座学''で具体的な検証が必要ですが、知識の習得で走りに反映させることが出来るならば、そこは是非とも知りたいもの・・・。
しかし、学んでみると実は中学生レベルの話だったので、''カンニングペーパー''を・・・。
↑と↓のイラストは、タイヤの「グリップ力」を円で表したもので、この円の大きさが「
μ」と「
荷重」で変化して「グリップ力」が変わることを示したもの・・・。
「
μ」については''雪道''での走行シーンで考えると解り易いですが、速度を下げないとステアリングを切ってもアンダーになってグリップを失うケースと一緒です。
↓は、10年程前にもてぎのスリパリーコースで受けた「スーパー低
μ路」での走行シーン・・・。
アンダー・オーバーを出さないようにするために、速度を下げ、丁寧な操作でクリアする練習です。
Ferrariで雪道を走る度胸は無いので、このようなコースでタイヤのグリップをコントロールするには最適なトレーニングでした。
また、「円の大きさ=グリップ力」は、「
μ」だけではなく「
荷重」によっても変化・・・。
また、「
荷重」の量はドライビングやセッティングによって変化する点もこのイラストで説明されます。
ドライビングにおいては周知のとおりですが、セッティングでタイヤのグリップ力と走行スピードに対してスプリングレートを低く設定すると、姿勢変化が大きくなることで「
荷重」が必要以上に抜け、ノーズダイブの際はリアが、コーナリングの際はイン側が、スクワットの際はフロントの
荷重=グリップ力が減る傾向に・・・。
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Driving & Setting | 日記
Posted at
2010/12/19 17:44:53