348のようなレスポンスを追求するためにシングルマス・フライホイールを選択した結果、クラッチディスクの磨材選定においてカーボンのチョイスは必然でした・・・。
こちらに書いた「○○○○ディスク」とはカーボンのことですが、文中にあるようにシフトショックを軽減する効用があるカーボンの採用は、フライホイールとの関係から当然となりました。
そして、クラッチディスク単体の重量がメタルやオーガニックの磨材と比べ軽いこともあり、シンクロ同期時間の短縮が図られることから軽快なシフトワークが実現しました。
マニュアルシフトにおいては、F1マチックと異なりシフトする手の感触も大切な要素なので、限界走行時の負担軽減等に役立つことにもなります。
また、クラッチディスクの枚数は3枚ですが、同じ圧着設定であればディスクの枚数が多いほどクラッチ踏力は軽くすることが可能です。
必要とする圧着力に対して適正な踏力設定が行われておりますので、昔のような「トリプル=重い」といった図式が現在のおいても成り立つことはありません・・・。
マニュアルシフトのドライビングにおいて、シフトミスのリスクを軽減することやシフト時間の短縮を図ることは、スポーツドライビングにおいて極めて重要です。
レーシングカーと呼ばれる車両のほぼ全てにおいてクラッチシステムの軽量化を行っている理由がここにあると同時に、走ることに特化したこの性能を満喫することは走る者の歓びにも成り得ます。
Ferrariにおいて一般的ではなくなったマニュアルシフトをこれまで以上に堪能すること・・・。
マニュアルオーナーの特権となる時代が到来しました。
Posted at 2010/01/23 02:08:09 | |
トラックバック(0) |
Clutch | 日記