
製品としてコストが掛かっていないクラッチの価格もさることながら、フライホイールの価格も35万円・・・。
ご存知のとおり、クラッチディスクはクラッチカバー側のプレッシャープレートとフライホイールに挟まれています。
つまり、ブレーキパッドが2枚のローターに挟まれているようなものです。
クラッチ交換の際、クラッチディスク・カバー(プレッシャープレート)だけを交換するのは、ブレーキパッドと片側のローターだけを交換するようなものなので、たとえ慣らしを丁寧に行ったとしても、万全を期しておきたいと考える人にとっては・・・です。
なので、金銭的な問題からフライホイールの交換を遠慮するのではなく、心置きなく交換できる価格であって欲しいものです。
この金額がレース用軽量フライホイールの価格ならまだしも、純正フライホイールにこの費用を投じて以前と同じ性能では面白くありません・・・。
以前に348GT corsa copetizioneのクラッチシステムが装着されたクルマに乗ったことがありますが、こんな印象でした。
①クラッチが重い・・・
②クラッチミートに神経を使う・・・
③ミートポイントが手前過ぎる・・・
つまり、20年前の強化クラッチの印象です。
それもそのはずで、5.5インチという小径サイズのAPレース用メタルトリプルゆえの扱い難さとストリートでの耐久性不足がそこにはありました。
しかし、エンジンのレスポンスはまさに''鋭い''の一言・・・。
ブリッピングした際の吹け上がりは実に感動的で、これぞFerrariエンジンという印象でした。
これは、軽量フライホイールと小径のクラッチカバーの恩恵です。
また、一般的に軽量フライホイールのデメリットとして''ハンチング''等が心配されますが、3.5リッターというエンジン排気量により、一般走行でのトルク不足を感じることもなく、ノーマルフライホイールより走り易いのではないか?とも思える印象は驚きでした。
これまで「軽量フライホイールが欲しい・・・」と思っていましたが、試乗によってデメリットに対する不安が払拭されましたので、市販車としての制約を受け''最大公約数的な性格''になるノーマルフライホイールではなく、Ferrariのエンジンが持つ本来の性格をより発揮させる軽量フライホイール以外にないと確信を持つに至りました・・・。
↓のエンジンレスポンスは、軽量フライホイールがあってこそ・・・。
Posted at 2009/04/13 00:02:49 | |
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Clutch | 日記