F355とF355challengeの冷却系パーツは左右で↓のように配置され、冷却風の流れは以下の順序になっています。
F355
コンデンサー ラヂエター
↓ ↓
ラヂエター オイルクーラー
F355challenge
ラヂエター ラヂエター
↓ ↓
オイルクーラー オイルクーラー
F355・F355challenge共に冷却効率が高い''フロント''ではなく''ボディーサイド''に配置され、いずれも冷却系パーツが''二枚重ね''で装着されています。
特に後側のオイルクーラー等は、ダイレクトに風を受ける訳ではないので、冷却性能には厳しい環境です。
以上のことから、Ferrari社はオイル系統の冷却対策として、以下の冷却パーツを順次追加してバージョンアップを図った歴史があります。
F355challengeは、96年まではF355と同じ冷却系統でしたが、97年から左側にオイルクーラーが追加され、ダブルオイルクーラーに変更されました。
そして、冷却効率を少しでも上げるために、電動ファン後方の
インナーフェンダーを大きくカットして網へ変更して冷却風を抜く対策(no,11)が行われると同時に、オイルクーラーと電動ファンの間には
アルミ製のシェラウド(no,4)が用意され、全ての冷却風を電動ファンで抜き取る工夫が施されています。
このあたりの細かい処理は、レース経験豊富なFerrari社たる所以です!
また、高温になるミッションオイルも水温や油温を上げる要因になりますので、98年からはギアボックスクーラーまでが増設されることに・・・。
しかし、日本の高温多湿な夏前後の気候では''もう少し''冷却性能が欲しい・・・。
Posted at 2009/08/09 15:34:19 | |
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Cooling | 日記